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AL地球侵略編  作者: JOLちゃん
第四章エダ編後半
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「殲滅作戦・序」3

「殲滅作戦・序」3


リンカーントンネルの迎撃に出る祐次とJOLJU。

二人だけ!

だが祐次には考えが合った。

最強のコンビが出発する!


***



 午前10時36分


 モーガン・スタンリー・ビル前から、一台のバイク……ホンダCB1000Rが、飛び出していった。


 祐次、そして後部座席にはJOLJUが乗っている。JOLJUは専用のシートベルトを着けているので吹っ飛ばない。これがないと身長50cm体重10kgのJOLJUは風と加速の遠心力でどこに飛ばされるか分かったものではない。


 二人とも、ヘルメットはしていないが、耳にはインカムを着けている。会話用だ。



「本気でやるのかだJO?」

「本気だ。他に手があるか?」


 すでにバイクに乗る前の移動中に、祐次は思いついた作戦をJOLJUに伝えていた。


「被害がすごい事になんない?」

「お前次第だ」


「祐次はどうすんだJO?」

「すでに入り込んだALを引きつける!」


 JOLJUは「うーむ」と腕組みする。



「確かに他にいい手はないかもしれないケド……オイラ責任重大じゃん?」

「そうだな」


「オイラ……あんまりそういう責任とか任務とか苦手なんだけど」


「300gの特大チョコレート、買ってやる」

「やるJO」



 相変わらず祐次にとっては扱いやすい奴だ。



「どうせ溺れもしないし襲われもしない。お前は設置して、普通に帰ってくればいいんだから楽だろ?」

「そういう話もあるJO」


 JOLJUはそう答えると、リュックの中からソフトボール大の鉄球を取り出した。


 これは、さっきク・プリアンのド・ドルトオから受け取った<ケリン・レザド>……反物質光子爆弾がある。三つあるうちの一つで、この一つだけは突貫で威力を弱める改造が終わったばかりだ。



 作戦は簡単だ。



 この爆弾をトンネルの真ん中に設置して、爆破し、リンカーン・トンネルを完全破壊する。トンネルの上はハドソン川で、破壊した瞬間トンネルは水没し、中にいたゼリー状のALは海に流れていく。さらに爆発によって川の水が舞い上がり、周囲にいるALも飲み込むはずだ。



 一見無鉄砲なようだが、そうでもない。



 JOLJUはALには攻撃されないし、水の中でも溺れないし、ふわふわとだが空が飛べる。戦うことなくトンネルの奥まで行けるのだ。これが祐次だと、泳いで行かないといけないし、ゼリー状の奴らもすぐに祐次に気付きALに変化して襲ってくる。100mも進めず死ぬだろう。


 ただし問題がないわけではない。


 一つは爆発のレベルだ。


 元は核爆弾級の代物だ。JOLJUが突貫で減量させたが、どの程度なのか全く予想できない。JOLJU曰く「トンネルは間違いなく全壊するJO」と言ったから最低限のレベルはあるのだろうが、巨大すぎるとNYの街も崩壊する。JOLJUも試したわけではないから確証がない。


 二つ目は、起爆方法がまだない。専用の起爆装置を作る時間はなかった。


 一つ目は、もう運を天に任せるしかない。

 だが二つ目は何か考えなければならない。


 無線発火は使えない。今作戦で無線電波が飛びまわっている。万が一誤爆したら作戦は台無しだ。そして次によく使われる携帯電話も電話自体が使えないから駄目だ。



「その光子魚雷はどうやったら爆発するんだ? 地球の科学で」

「今すぐ出来る方法は誘爆しかないJO。セキュリティーは解除して爆発しやすくはしといたからできる。祐次、なんか爆薬持ってきたっていってなかった?」


 そうなると思ってセムテックス爆薬と手榴弾を持ってきた。セムテックスにはすでに信管と起爆スイッチがついている。ただしプラスチック爆弾は火をつけても爆発しない。ただ燃えるだけだ。


 祐次も多少爆発物の取り扱いは知っている。

 だが遠隔爆破をセットできるほどの知識はない。


 頼りはJOLJUだ。



「途中デパートに寄る! 何かいい手を考えろ!」

「どれくらいでデパートに着く?」

「3分だ」

「短い! カップラーメンしか出来ないJO~」


 JOLJUは後部座席で頭を抱えて叫んだ。


 だがそんな事に構ってはいられない。今は一分一秒でも惜しい。どうせJOLJUに頼る以上無駄な会話をする必要はない。JOLJUならば何とかいい案を考えるだろう。


 何せ知識だけは30世紀の科学力を持つ奴だ。




 2人だけの作戦が始まる。

「殲滅作戦・序」3でした。


今回ちょっと短めになりました。

祐次とJOLJUの最強なんでもありコンビ突撃です。

使うのは光子爆弾! いきなり使う羽目に。

しかも大トンネル爆破!

確かに橋でもトンネルでも、落としてしまえばALは渡れませんし、普段は使う端と違ってトンネルは基本水没しているので爆破しても今後困りませんが……やることが派手ですね。


そして3分でなんとかしろといわれるJOLJU!

なんとかできるJOLJUはすごいんですが、なんかキャラがああいうやつなのですごい感はないですが。


ということで作戦も一気に緊迫!

これからも「AL」をよろしくお願いします。

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