バシャとバタ足
6/18
足震え
この地踏むのがまだ心の準備できず
泣きたくなった
検定の練習用紙
握りしめ
「必ず受かる」そう信じてた
6/19
この歌よ
普く普く広がれよ
心打たれ増えろよ増えよ
プールバッグ背負う17
夏休みみたいな気分
今感じる
前々と詰める乗客
スカスカの後ろの席に
閑古鳥鳴く
バシャバシャと
バタ足してる友人等
晴天照らし飛沫輝く
6/20
小雨降る
6月20日水曜日
ビチャビチャ足を鳴らし登校
パリピーな狗尾草は
路走る車に
身体激しく揺する
6/21
ピヒャピヒャと
激しく空を飛び回る燕達見て
「ヤレヤレ」と鳩
6/22
久々の空から
光差し出して
ヤマトシジミが嬉しく舞った
街道で
柱に負けた乗用車
訳が知りたく何度も見てた
そろそろと自由律短歌
復活をしたいと願う
自分らしく
6/23
ポンポコなお好み焼き屋
我が祖母がお墨付きなる
また足運ぶ
42の瞳ぞろぞろ
予約した中学らに
一同ビビる
6/25
時過ぎる度に辛さが
日に日にと溜まる頃には
重く感じる
ワープロを受かるため紙にメモ綴り
無理に頭を
フル回転
6/26
クロアゲハ路を渡るよ
ルンルンと
家も車も擦り抜け遊ぶ
バス来ない
10分待つもまだ来ない
そうなると逆に心配なる
6/27
ファッションに関する授業
皆皆で私服着こなす
異例な景色
公園で
水鉄砲を撃ち合って遊ぶ子供達
僕い乍ら
6/29
ピュープーと
激しく風が乱れ吹き
落ち葉も花も強く受けられ
晴々な嵐を吹かす
不完全に閉めた窓から
笛が鳴らす
6/30
水無月の終わりを告げる
蝉の声
寂しく思うこの一ヶ月
炎天下
バスに乗れず歩く僕
激しい風が温かみ思う
7/1
獅子呻るような轟音
響き出し飛んだ物体
嗚呼横田基地
一枚で
30円のハッシュドポテト
袋に十個詰めてる僕
7/2
世が歪む程の暑さを
耐えて耐え
ベンチ濡らしてバスを待ってる
7/4
クーラーで
部屋中冬にさせられて
夏だが毛布無しは震える
7/5
我儘な
僕なんで此の世界では
塵と同じと思う17
7/6
「落ち着いてやれば良い」と上司たち
優しく声掛け
泣きそうになる
実習の為に
一心努力して
「まだ足りない」と自ら責める
霧雨の様に僕にも
目に見えぬ心の涙
毎日流す
7/10
白い山
空に漂う真夏日に
体広げる怪獣のよう
流した汗冷たく冷やす
バスの中
クーラー当たる心までも
7/12
燕達
君らも祭りの準備かな
セカセカ舞ってセカセカ啼く
辛み辛み辛み抱えるこの命
進むべきかな
立ち止まるべき
寂しくと夕焼け小焼け
流れゆく静かな田舎
感じてる僕
7/14
チリチリチンドコドコドン
ヨイショッショ
真夏日にて祭々だ
7/15
新のお盆
知らず家族は墓参りして悔い残す
それが今日や
炎天下
車を洗う我が家族
濡れて濡れては僕のTシャツ
7/17
夏に咲く
タンポポを見て皺寄せる
神の気紛れ哉と歩いてく
蕺よ
君は本来便利なる草と呼ぶ可き
何故其処に咲く
話し合い
僕は蚊帳の外
柔成と椅子に座り只々聞いた
山吹の天道虫が
窓を這い蹲り
夕日眺めていたり
7/18
外は暑い
中は寒い
真夏日の激しい温度目を回される
7/19
蝉達の合唱会が
今外で楽しく歌う
何の曲哉
中学の頃の先輩
久々と
会って名前もまだ覚えてる
7/20
まだ続く
猛暑日の日々日々
子狐の鬣剃っておこうかなと
夏休み来るのはなんか嬉しいが
なんか嫌だな
紙を渡され
改札の前でマルシェが
ワイワイとやってて
僕は少密買った
7/21
学園の夏祭りに
行こう行こう
僕の学校どんな感じ
猛暑日に
夏祭りやるとは疲々になりそうだなと
少し冷や汗
人、人、人
室内でやる夏祭り
都会のように潰々になる
びっしょりと汗を掻いてる
弟に無理矢理配慮し
車揺れる
変わりゆく保育園を
フェンス超しで眺めてみては
懐古を思う
地元にてワイワイやるよ
夏祭り
近隣の人嗚呼楽しそう
夏祭り来るたび友が恋しいと
弟が言う
汗を流して
7/22
桃色に色つく
都営住宅を窓から眺む
アンニュイな僕
7/23
巣の中に
四匹のツバメの子供達
餌をくれと強請る可愛さ
おや?此処に関東蒲公英
日陰にて伸引咲くよ
ヤマトシジミと
7/24
多種多様の車眺めて
バスを待つ
鳥を眺めて都バスを待った
窓見れば
未知なる青梅目に映る
レトロな街に数々の山
2Hだけの風景
画用紙に薄ら写る
悔しみ思い
7/25
曇り空
蒸し暑い雲浴び乍ら
温泉向かうこの水曜日
美容院で
髪型変えしキノコヘアと思ってると
クールに分け目
全員が髪切り終える
その間
キッズコーナー眺めていたり
薄毛気味の父、スポーツ刈りをして
カッコイイのか…
少し悩むな…
塩梅に
外の気温と湯の温度
丁度よく合い一息吐いた
温泉を浸かり
国名思い出るだけ思い出し
長く居座る
オスプレイ
夕焼当たり
楽遊と飛ぶ姿見て応援をする
7/26
ガパオライス一口銜え
嗚呼旨い
もう一口矢張り旨い
7/28
何も無く
猫さえ最早小父さんになってしまって
僕も小父さん
大泣きをしてこの町荒らし上げ
駄々を捏ねては
傷付け逃げた