ニフェーデービル
- 1日目 -
~ 出発 ~
去らば家
私は旅に出発だ
寂しい思う静かな部屋が
グラデーション
掛かる黄昏
修旅のオープニングを漂わせるよ
ハンカチを忘れコンビニ駆け込んで
150円
無駄にしてしまい
~ JR ~
流れ行く景色見ながら
ギュウギュウの通勤列車
忍耐する
国分寺
そこから先は窓見れぬ
見えるは人の顔、体のみ
~ 東京モノレール ~
モノレール揺られる
あらま!
綺麗な景色だ
日が川照らし
一段と美しくなり
僕心惹かれてく
疾走に見とれ緊張失って
楽しみ一段
増してゆくよ
~ ANA ~
初めての飛行機に僕
興奮を一心抑え
飛び立つの待つ
僕たちを乗せた飛行機
何処へと
窓眺めれば町、山、海と
ドキドキと
中々飛ばぬ飛行機は
滑走路でドッキリ仕掛ける
予想外!
こんな早くも走るとは!!
轟音鳴らしFly away!!!
雲達が
水に浮かんだ泡のよう
それ程高く飛んでしまった
上から見れば羊雲
地上居るよう
感覚が狂いそう
ジャスを聴き暇潰す
でも無理だ
全然と退屈だ
あんな
綺麗な空なのに写真撮れぬ
嗚呼もどかしい
一か八か
着陸前の写真撮る
揺れに耐えながらいいもの撮るぞ
~ 宿 ~
「この客室、綺麗過ぎて寝れない」と
友人が言う
僕も思うよ
ライブハウスで
ワイワイと歌って踊り
思い出の一つなる
旅先の夕食はてんこ盛り
気が付けば
満腹や
- 2日目 -
~ 宿 ~
友人の一人中々
起きないよ
「時間じゃないから平気」と言われ
朝目覚め窓を見る
まだ暗い
夜なのか?否朝だ
朝からテンションが高すぎる
何時迄持つか
疲れたりしない?
~観光バス~
雨降りの中僕達はバスに乗り
祈念公園
今向かってる
紅の大地と化した
この島は
今灰色の大地になった
~ 沖縄平和祈念公園 ~
不気味なほどの静けさは
沖縄戦の傷跡か?
囁きか?
美しき
青い海昔赤い海
悲しき海静かに語る
礎の形は波を表して
永遠の平和を
永遠祈る
写真見て
美しいほど残酷と葛藤思い
資料眺める
並べられた古いビンみて
戦争の恐ろしさ知る
苦しみを知る
首里城の欠片が酷く残ってて
歴史壊され
そして復元と
証言を不思議と見てた
小説が苦手な僕が
そう思ったの
生々《なまなま》しくと書かれてた
この証言を
一心に読んだ僕
悲しみと残忍さ綴る
証言を読み終えたとき
何かが変わる
子供さえ
容赦なく襲う戦争は
傷跡、空気だけが残った
起こしたも人、受けたも人
悲しむも人
直すも人、守るのも人
人は酷い
だけれどもここまでと戻ったよ!
人は凄い
~ ひめゆりの塔 ~
女の子さえも殺され
悲しみの洞窟となった
ひめゆりの塔
~ 琉球大学 ~
マダガスカルオオゴキブリは
あまりにも大きすぎて
らしくもないな
~ 宿 ~
今頃の
東京にいる家族は
トラブルなどに気を付けてるかな
あらま
晩飯カレーだよ!
嬉しい!旨い!
ウノ遊び
色々言われ落ち込んで外で降る雨
そのようになる
「おやすみ」と一応言うよ
騒がしい中で意地でも
寝てやるからな!
- 3日目 -
~ 宿 ~
窓の隙間から聞こえてくる信号機
今日は曇りだ
楽しめれるか
「元気ないね、大丈夫?」と
言われても原因作ったの
君たちだから!
~ 美ら海水族館 ~
おお何と
ジンベイザメが大きい
デカすぎる
バシャバシャと
魚を撮って撮りまくり
名前知らずに記念に残す
~ イノー観察 ~
クロナマコ
緊張のあまり硬くなり
まるで黒い胡瓜の様に
恥ずかしがり屋クモヒトデ
隙間に潜む
でもそこが可愛いの!
パイナップル?
いやいやこれはアダンだよ
木になるパインあれぞアダンだ(?)
バスの旅ここで終わり
楽しい日それらに向けて
「ニフェーデービル!」
~ 宿 ~
明日
修旅終わっちゃう
悲しいけど受けるしかない
「ニフェーデービル!」
その言葉忘れぬように短歌書く
「ありがとう」
「おんのじ」の言葉を残して置きたいな
地元の方言
「大丈夫」だよ!
ワイワイとお楽しみ会始まって
ギャーギャー騒ぎ
ガヤガヤ終わる
ブルーシールは美味しいな
バニラを食べてそう思い
そう感じ
- 4日目 -
~ 宿 ~
眠い寝たいよ
君たちのせいなんだよ
騒ぎやがって
この旅は今日で閉まる
貴重なる僅かな時間
大事に使う
~ 国際通り ~
早速も爆買いしちゃった
値引きされ思わず買った
公設市場
三羽をなめていました
意外にも深くてムズい
参りました
サトウキビ味のアイスは
蜜(?)の味
とろーりとしたそんな食感
案外と
アニメイトは面白い
立川とかは凄いだろうな
~ JAL ~
去らば沖縄
思い出を乗せて飛び立つ
ありがとう、さようなら
雨の中
飛行機空へ向かってる
町、雲、雲、雲、雲、雲、晴れ
もう慣れた
スピードなんぞ驚かない
周りギャーギャー騒いでるよ
飲み物が欲しいだけなのに
言えぬ儘
ストーカーように見てしまったな…
嫌な事
全てアップルジュースに
ぶち込み飲んで忘れればいいな
クラシック聞き
空の旅少し楽しむ
感じてる寂しさを
東京に帰れる気持ち
沖縄を離れる気持ち
混じって帰る
~ 京急 ~
暗闇を
ガタンコドンと走りだし
穴守稲荷で外の世界へ
早すぎる!
大鳥居着くの早すぎる
だった数秒近過ぎないか?
~ JR ~
看板が眩しく照らす
新宿を後にし行くは
立川駅だ
寂しい僕を乗せ福生駅へ
ガタンゴトンと
轟く轟く
~ バス ~
青い海思い出す度
涙腺が壊れそうで
歯痒いの今、
準備満タン!
沢山の土産を用意しましたよ!
おお叫べ
聞き慣れたバスのアナウンス
実家のような安心
漂わせる
~ 帰宅 ~
「ただいまみんな」
おお君よ
「おかえり」
ありがとう
沖縄よ良かったら来てみてよ
我が地元
1月16日から1月19日までの沖縄修学旅行の際に綴った短歌です。