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エピソード1

こんにちは、六三わなりと申します。

実は、私・・・小説が読めなくてですね。字を読むのにリソースを使っちゃうのかイメージが出来ないので小説を聞くサービスがあるじゃないですか。

で、聞いてたライトノベルに、この小説家になろうっていう所に掲載って言ってて「そういう所があるんだー」で私もライトノベルっぽいものを作りたくなってやってみました。

登場人物は、容姿をあまり書いてないので各々好きなアニメのキャラとかイメージしちゃってください。

拙い文章ですがあなたの時間を奪えたら幸いです。

あ、あと女性には不快かもしれないので「かまわん!」って人だけお読みください。

              開店


「もう、二人が亡くなって半年かぁ・・・」

 僕の家は、代々洋食屋でキッチンに立つ父に憧れ高校を卒業した後、料理の専門学校に通っていた。

 卒業する半年前、旅行の中の事故で両親は他界、店を継ぐか畳むか、継ぐとしても僕一人で経営できるんだろうか?など、いろいろと迷ったが継ぐ覚悟を決めた。

 二階にある仏壇の前に座り手を合わせ「父さん、母さん、料理学校を卒業したから店を継ぐよ」

 四月の春、店を始めるにはいい時期だなと、ふと時計を見ると11時十分前、開店時間だなと立ち一階の店に向かう。

 小さい店のホールの中央で「清掃よし!料理の下準備よし!心の準備よし!」指差し確認と気合を入れる。

 外の立て看板を準備中から営業中にするために、店の扉を開けると、いつもの風景ではなく・・・石造りの通路になっていた!

「ふぇ?」情けない声が出てしまう。

 上半身を扉より前に出して、左右を確認し扉を閉めて、もう一度扉を開ける、石造りの通路である。

「うん、開店準備とか下ごしらえとかしたから疲れてるんだ・・・」フラフラとテーブル席の椅子に座り、両手で頭を抱えながらテーブルに肘を付ける。

 すると、カランカランと来客を告げるベルが鳴る。

「あっ、いらっしゃいま・・・せ?」反射的に挨拶し店の入り口に振り向くと、そこには・・・ビキニアーマー娘が左手に袋、右手で剣を持って立っていた!!

 な・・・なんだ?外国の方?コスプレ?コスプレ強盗か?それにしても綺麗な娘だなー、などと思考していると。

「ダンジョンでゴブリンが人の真似して料理屋ごっことわね」と近づいてくる。

 ゴブリン・・・確かに学生時代は、そういうあだ名だったけど・・・この娘が僕の名前を知っているはずがない・・・外見か!そこまで酷くはないと思うのだけど・・・と困惑していると。

「あら?耳は尖ってないけど、顔は似てる・・・肌が緑じゃないわ」と僕の頬を左手で触れられ、ドキッ!っとしたが・・・顔は似てる?

 父さん、母さん、僕・・・ゴブリンに似てるようです!今までの人生で、モテたり、バレンタインのチョコとか貰ったことないな・・・いけない涙が。

「ちょっ!泣くことないじゃない!・・・わ、悪かったわよ・・・」

 バツの悪い顔で謝ってくれた・・・良い人なのかもしれない。

「それで、あなた、ダンジョンの中で料理屋をやるの?」

 ん?ダンジョン?ダンジョンってゲームとか小説とかのダンジョン?異世界か?本当に?トラックに轢かれたり、ブラック企業の残業で過労死した訳でも無いのに?いや、転生じゃない転移か、え?店ごと?・・・眩暈がする。

「ちょっと!聞いてる!っていうかこんな所無かったわよね!?作ったの!?」止めに肩を前後に強くガクガク揺さぶられた僕は、意識が無くなっていった・・・・・・


 数分後

「ビーフカレーライス、八銅、ハンバーグ八銅、オムライス七銅・・・どれも聞いたことない料理ばかり・・・ってゆうかどれも安い」どうやらテーブルに置いてあったメニューを見てるようだ。

 というか、後頭部に柔らかい感触が・・・目を開けると・・・目の前に、下から見る双丘が!顔が赤くなる。

「あ、あのー」

「あっ、起きた?勝手に椅子使ってるわよ」

 店のテーブル席から椅子を少し離し、並べ、膝枕されているらしい。

「すみません・・・こんな事してもらっちゃって」

「うぅん、いやっ、手加減したつもりだったんだけど・・・強くしすぎたみたい、ごめんなさい・・・」双丘とメニューで顔が見えないが申し訳ない顔をしてる気がする。

「いえいえ、気にしないでください・・・とりあえず起きますね」とその時、グゥゥ~!っと僕の横から凄い音がした。

「あっ、お腹すきましたか?」

「そ、その・・・うん・・・」双丘とメニューで見えないが赤面していると思う。

 膝から双丘とメニューを避けるように立ち上がり「ご注文は、お決まりですか?お世話になったので今回無料でいいですよ」

「えっ!いいの!うーん・・・どんな料理か分からないから、おすすめで!」

「かしこまりました。あっ、食べられない物はありますか?」

「何でも食べられるわよ」

「かしこまりました、少々お待ちください」頭を下げキッチンに向かう。

 さて、どうする?ここは・・・やっぱり自信のあるビーフカレーだな。


 八分後

「お待たせしました。お水とビーフカレーライスです」ビキニアーマー娘が座っている椅子のテーブルの上に置く。

「ねっ、ねぇ・・・何でも食べるって言ったけど・・・これ・・・」

「ん?どうかしましたか?」ビキニアーマー娘の顔色が悪く見える。

「虫の卵と汚物・・・よね・・・」

「ちっ、違います!お米とターメリックやクミンなどの香辛料を混ぜて煮込んだ料理です!」小学生時代に給食のカレーの時は、今日は、下痢便だ!というネタはやっていたが・・・。

「匂い!匂いを嗅いでください!」

「匂いは・・・確かにいいけど・・・」露骨に嫌な顔している。

 こうなったら、泣き落とし作戦だ!

 後ろを向きポケットから目薬を出し、少し首を後ろに傾け目に薬液を落とす、そして振り返りビキニアーマー娘の目を見つめる「ぼっ、僕の料理食べてくれないんですか?」偽涙目。

「うっ・・・た、食べるわよ」作戦成功である。

 ビキニアーマー娘は、右手でスプーンを持ち「このスプーンって銀?鉄?」

「あっ、ステンレスです」

「ステンレス?・・・聞いたことないけど、銀みたいで綺麗ね」スプーンをまじまじと見ている。

 ビキニアーマー娘は、カレーを見る。

「こっ、これって一緒に食べればいい・・・のよね?」ライスを掬ってカレーに潜らせ、口の前に持っていき、止まる。

「フゥー、覚悟を決めたわ!」

「どうぞ!」

 パクッと口に入れ、咀嚼し、飲み込み、止まる。

「どっ、どうですか?」

「・・・知らなかった・・・知らなかったの!」

 スプーンを高速で動かし食べていく、一皿を二分程度で平らげ、水を一気飲み。

「プハァー、ハァ、少し辛いけど、美味しいわ!」コップを置き、頬赤く蒸気させ言う。

 よっ、良かったー!異世界の人の口にも合った!

「そっ、それでなんだけど・・・」恥ずかしそうに僕を見てくる。

「どうしました?」

「おかわりって・・・もらえたり?」

「えっ、ええ!何皿でも!」初めてのお客様にそう言ってもらえて嬉しい!

「十皿お願い!」嬉々とした顔で言う彼女。

「かしこまりました!」おかわりの用意をする為キッチンへ。

 ・・・えっ!十皿!?


 四十分後

 ビキニアーマー娘に断りを入れて対面の席で僕は、コーヒーを飲んでいる。

 水を飲み「フゥー・・・お腹いっぱい!もう入らない!」嬉しそうに膨らんだお腹を撫でている。

 食べられるのか?と思い、二皿づつ出していたのだが。

「まっ、まさか十五皿食べ切るとは・・・」こっちの人って大食いなのかな?

「うぅん」ビキニアーマー娘は、妊婦さんのような自分のお腹を見て、何か考えているようだ。

 まさか、まだ食べられるかな?と考えているのだろうか・・・コーヒーを口に含む。

「ゴブリンに孕まされちゃった♡」恍惚こうこつに色っぽく言い放つビキニアーマー娘。

「ブゥー!ゴホ、ゴホ・・・」テーブルの空いてるスペースに吐き出してしまった。

「わぁ!汚い!」

「すっ、ケㇹケㇹ、すみません」何とか呼吸を落ち着かせる。

「フフッ、な、なんか・・・ごめん、ククッ、なさい、ククッ」手で口を抑え笑いをこらえて嬉しそうに言う。

 キッチンから布きんを取って来てテーブルを拭いていると。

「あっ!!いけない!」

「どっ、どうしました?」

「捜索隊出されちゃう!急いで戻らないと」と、急いでテーブルに立て掛けてあった剣と袋を持って店の入り口に向かう。

「あっ!あなた名前は?」振り返り聞いてくる。

「え?あっ、護武 凛太郎です」

「ゴブ、リンタロウ?うーん、ゴブリンでいいわね!」

「ま、まあそれでも・・・」

「私はリディア!リディア エバンス、また来るわ!」

 扉を開け、石造りの通路を走るリディアの背に「またのお越しを!お待ちしております!」

 それにしてもあんなに食べて走れるとは・・・と店の中に戻ろうと、ふと扉の上に目をやると看板には違う店名が書いてあった、本来は、分家キッチン護武なのだが・・・

「キッチンゴブリンに、なってる?・・・うーん、まあ、いっかー、異世界だしね」

 店の中に戻ろうと扉を開けながら、あ、いろいろ聞けばばよかったかなー、でも食べるのに忙しかったかー、と中に入ると。

「やぁ、最初のお客さんはどうだった?」カウンター席に、ゆったりとした見たことの無い服を着た・・・少年がいた!



                

            神様来店


「えっ?!・・・君、いつの間に・・・」店の中には誰もいなかったはずなのに。

「あー、まあ、驚くよね、ごめんよ」なんだろう、少年なのに大人びた雰囲気。

 少年が、カウンター席にあるメニューを取り「ふむ、お子様ランチ、飲み物はメロンソーダで」

「あっ、かしこまりました」頭を下げる、頼む物は子供らしい。

 キッチンに向かい準備する。


 十三分後

「お待たせしました!お子様ランチです!」少年が座る椅子のカウンター席の上に置く。

「ありがとう」

「ごゆっくりどうぞ」

 美少年だなー、と思いながらキッチンへ戻る。

 ちなみにお子様ランチの内容は、ミニエビフライ、ミニナポリタン、ミニハンバーグ、ミニオムライス旗付き、ミニサラダ、小カップコンソメスープ、小ライスである。

 隠れて様子を見ると少年は、スマホを取り出し、カシャ、料理を撮ってスマホをしまい。「頂きます」両手を合わせ言い、食べ始める。

 少年は時折、食べては目を閉じ、咀嚼しながら頷いたり、また目を閉じて少し上を向いて咀嚼している。


 十五分後

「ご馳走様でした」両手を合わせ言う少年。

「マスター、ちょっと来てくれる」手を振りながら呼んでいる。

「はい!少々お待ちください」皿洗いをしていて、濡れた手を拭き、少年の所へ向かう。

「忘れないうちに、お金ね」こちらに体を向けながら、見たことない銅貨を六枚手渡される。

「ん?これは?」

「この世界のお金だよ」

「ということは、僕が異世界から来たと知ってるのかい?」

「まあ、私が店ごと君を転移させた者だからね」親指で自分を差し、ドヤ顔を決めて言い放つ。

「えっ、じゃあ・・・貴方が、神様?」

「そのとうり!私がこの世界の神、ワーナリである!」両手を斜め下にしパァーっと後光が伸びる。

「うぁ!眩しい!」右手で目を覆い左下に俯く。

「おっと!ごめんよ、光出しすぎちゃったよ」光が収縮されていく。

「で、なぜ僕をこの世界に?」

「まぁまぁ、座って紅茶を飲んで話そうよ」

「えっ、は、はあ・・・ホットですか?アイスですか?」

「ホットで」

「かしこまりました」

 キッチンでホットティーをふたカップ用意しワーナリさまの所に持っていく。

「ホットティーです、砂糖とミルクはお好みでどうぞ」ワーナリ様のいるカウンター席に置く。

「ありがとう」とカップを持ち匂いを嗅ぐ。

「これは・・・ダージリンのセカンドフラッシュかな」

「えっ?!」普通に売ってるティーバッグの紅茶なのですが・・・。

「フフッ・・・ただ言ってみたかっただけさ」

「はっ、はあ」変わった人・・・神様か。

「隣に座ってくれたまえ」左手でカウンター席の椅子を差す。

「では・・・失礼します」とテーブルに紅茶を置いて座る。

 ワーナリ様は、紅茶をひと啜りして「何から聞きたい?」

「では、どうして僕を異世界に?そしてなぜダンジョンに転移させたのですか?」

「面白そうだったから」

「えっ!それだけですか!?魔王を倒して欲しいとか、世界を救って欲しいとかじゃなく?」

「うん、面白そうだから」

 邪神!この神様、邪神だよ!面白そう、で何でもやるタイプだよ。

「ちなみに元の世界に戻してくれたりは・・・」

「却下」

 ですよねー。

「それに勿体ないよ、美男美女が多い世界なんだよ」

 た、確かにリディアさん、綺麗な娘だったな・・・。

「まあ、ダンジョンにお客さんがあまり来ないだろうから、しばらく私がスポンサーになってあげるよ」

 う、うーん、でも、ダンジョンの中じゃなー。

「あと、言葉とか表記とかは自動変換されるし・・・そうだ」と手を前に出すとタブレットが何も無かった手の上に出現した。

「はいこれ、受け取って」タブレットを渡される。

「電源入れたら、楽神市場を・・・使い方は、分かるよね?」

「ええ、もちろんです」電源を入れて楽神市場をタップする。

「それで元の世界の物が買えるからね」

「おー!」これは、不自由なく暮らせるんじゃないか。

「タブレットをテーブルに置いてくれる?」

「はい」タブレットを置く。

「で、お金を入れるには」と、白い?銀色?のようなコインを数枚タブレットの画面に当て、消えてゆく。

「これで入れられるからね」タブレットのお金の欄が五十万円になっている。

「ちなみに、銅百円、銀千円、金一万、白金十万だよ」

「ふむふむ」メモを取る。

「と・・・入口の扉を通るとオートクリーンが発動するからね」

「オートクリーン?」

「お風呂や洗濯しなくても綺麗になるよ」

「便利ですね!」

「更に、店内の食べ物は腐らないし、痛まない」

「えっ!冷蔵庫要らず!」

「でも、冷めたり、溶けたりはするよ」

「ほうほう」メモを取る。

「あとはー・・・モンスター図鑑アプリか」

「モ、モンスター図鑑?」

「ポケットのモンスター的なのさ」

「あー、なるほど」言うとまずいんだろうか?・・・そ、そうか!、ダンジョンなんだからモンスターがいるんだ!

「そ、そのう・・・モンスターって何がいるんですか?」

「そうだなー・・・出会ってからのお楽しみで!」いい笑顔で言う。

「ちょっと!危ないじゃないですか!」

「安心していいよ、呼べば私がすぐ駆けつけるから!」ビシッ!っと親指を立て言う。

「は、はぁ」神様なら強いか。

「さてっ、と、そろそろお(いとま)しようかな」席を立ち背伸びをしている。

「あっ!ちょっと待ってください」慌てて呼び止める。

「なんだい?」

「元の世界の店ってどうなってるんですか?」

「あるよ、コピー&ペーストって感じ」

「ということは・・・僕もコピーなんですか?」

「人間は無理だなー、複雑すぎるしね」

 失踪した・・・みたいな感じかぁ・・・

「神がやっただけに正に神隠しだね!、ハッ、ハッ、ハ!」心を読まれた!

「大事な人でもいるのかい?」

「仲のいい本家の娘さんと友人がいますね・・・」気分が沈む。

「まぁ、この際、過去は忘れて生きよう!」邪神!

「よーし、今度こそ行くよ!美味しかったよ!また会おう!」言い終えるとサッと消える。

 よし・・・異世界用に店を・・・改造しますか!



              リディア視点

 

 朝の陽射しで目を覚ます・・・ベッドの上で上半身を起こし「う、うーん」と両腕を挙げて伸びをする。

 「フヮー」と欠伸をしながら、ベッドから降り、浴室に行く。

 何も着ないで寝るからそのまま浴室に入り、昨日水を入れておいた釜を沸かすため(かまど)に魔法で火を付ける。

 魔法は得意ではないからどの魔法も低レベルなのよね。

 沸いたお湯を器に掬い頭から被り髪を石鹸で洗う、髪についた泡をそのままに濡らした布に石鹸を擦り泡をたて体を洗う、最後に何度かお湯を頭から被る。

「ハァ、すっきり!」

 全身を乾いた布で拭き、妖精の鱗粉を水で溶いて髪に浸透させ風魔法で乾かす。

 余ったお湯で洗濯をする、洗った物をかごに入れビキニアーマーを装着して外に洗濯ものを干す。

 干し終わると、グウゥゥ!っとお腹が鳴った。

「朝ご飯ね」

 台所に向かい竈に火を付け、昨日作ったミノタウロス干し肉入りミルクスープを温めサラダを作り、リンゴを切る。

 パン、スープ、リンゴサラダ、それぞれを木の器に乗せて、テーブルに並べて椅子に座り、木のスプーンとフォークで食べる。

 ふと、思った。

 何か・・・知らない美味しいものが食べたい・・・大体毎日似たような物を食べてるわ・・・。

「まぁ、食べれるだけいいわよね・・・」

 食べ終わり、食器を洗い乾いた布で拭き、剣とゴールドの首章を着け、家の戸締りして外に出る。

 冒険者ギルドに入ると近くのテーブルに私が所属チーム、ジュエルビーストの、軽鎧を着たカルロが本を読んでいた。

「おはようカルロ、何読んでるの?」

「うぉ!リディアさん!」慌てて本を背中に隠す。

「何隠してるの?」じーっとカルロの顔を見る。

「あー、えっとー、そう!ダンジョン探索は中止だって、リーダーが」

「えっ?何でよ?」

「ギルマスと急用だとか・・・」

「ふーん」今日は、どうしようかな。

「じゃっ、じゃあ、伝えましたから」とそそくさと冒険者ギルドを出て行く。

「なんか変だったわね」

「あの本でしょうね」と、ギルドの受付嬢ハーニャが声を掛けてくる。

「何の本なの?」

「モンスターと女性冒険者のいかがわしい本ですよ、今流行ってるんだとか」

「モンスターと?」

「やられちゃって、ゴブリンに孕まされて、とか、ローパーに触手で、とか男性冒険者が話してました」少し青い顔で言う。

「現実は、食べられちゃうんだけどね」

「ええ」悲しそうに言う。

「でっ、何か用があるの?」

「ああ!、そうでした」とクエストの紙を取り出し渡してくる。

「こちら受けませんか?」

 ゴブリンの巣が三階にて発見、壊滅してほしい、ニ金と右耳の量で増額。

「アイアン、ブロンズ級の仕事じゃない・・・そして相変わらず安すぎじゃない?」巣となると、多い、臭い、汚い、暗い、狭い、毒の辛い仕事なのよね。

「一体なら大したことないって事で安くなっちゃうんですよね・・・」

「そういえば、ゴブリンスレイヤーズは?」やたら拘るチームがいるのよね。

「怪我で療養中です」

「あらら」

「人気がなくて誰も受けてくれないんですぅ」うるうるとした目で見つめてくる。

「ハァ、分かったわよ、受けるわ」

「ありがとうございます!」ニコニコして言う。

「印が付いた地図と他の方を誘いますか?」

「いえ、私一人でいいわ」分け前で減っちゃうしね。

「五階以内なので、八時間で捜索隊が出ますがよろしいですか?」

「ええ、それでいいわ」とダンジョンに向かう


 五時間後、ダンジョン内三階、ゴブリンの巣内

「ギィヤー!」と倒れるゴブリンメイジ。

「やっと終わったわ」

 ここまで、ゴブリンが投げる槍を切り落とし、接近し、倒し、毒の付いたナイフを避け、倒し、を繰り返し数は・・・二十匹ぐらいだったかな?

「さて、右耳取らないと」始末したゴブリンの右耳を袋に回収していく。

 ちなみにモンスターの巣は、使われていないと勝手に消滅するようになっている。

 中に人の遺体は無かったので「クエスト完了ね」

 体の臭いを嗅いでみる「臭い・・・」早く体を綺麗にしたいわ。


 ダンジョン内、ニ階

 帰る途中、看板のある扉が目に入る「あら?来る時あったかしら?」

 キッチンゴブリン・・・ゴブリンの台所?・・・料理屋かしら。

「調べてみるか」と、剣を右手で抜き扉を開ける。


 食事後

 急いでダンジョンを出るため走る、少しお腹が重いが問題ない。

「キシャー!」キラーバットが飛び出してくるのを剣で両断する。

 その後も階段を上り何か出ては切り、蹴って進む。

 出口の階段で「よかった!間に合・・・・・・なかった」

 ダンジョンの入り口の階段に人が集まっちゃってた。

「あっ!リディアさん!遅か・・・」私を見て、というか、お腹を見て固まるハーニャ。

「おっ!戻ってきたってよ!!」とハーニャの後ろから歩いて集まる冒険者達。

「てっ」とハーニャと同じように固まる冒険者達。

「そ・・・そのお腹どうしたんですか?」私のお腹に指をさし言うハーニャ。

「ダンジョンで中で・・・」と少し考え、また流行っているというあの本を思いだす。

「・・・・・・・・・・」皆黙って待っている。

「ゴブリンに孕まされちゃった・・・」今度は、お腹を擦り悲しげな顔で言ってみる。

「・・・は?・・・・・・えー!!!」と皆が驚く。

「あのリディアがゴブリンに倒されるのか?」

「いやいや、倒されたら食われるだろ」

「スゲェー!本のとうりだ!」

「こう・・・あのおっぱいに・・・顔を埋められて腰を振られたのか!」

「いやいや、複数にまとわりつかれてだな」

「お前、何前屈みになってるだ?」

「お前もだろうが!」

 騒ぐ男性冒険者達。

「これだから男は・・・」

「嫌よねー」

「でも、ちょっと興味が♡」

「あんた!何言ってるの!」

「もう、産まれるのかな?」

「いやいや、こんなに早く大きくならないでしょ」

 色々な意見がある女性冒険者達。

「とっ、とりあえず大丈夫なんですか?、いや、まず取り出さないと・・・ああ、どうしたら・・・」心配し狼狽するハーニャ。

「フフッ・・・アッハッハッハ!ククッ・・・ハァハァ・・・ごめん・・・フフ」皆の反応が面白くて大笑いしてしまう。

「えっ?どうしたんですか?」不思議そうな顔のハーニャ。

「違うの、ダンジョンの中にゴブリンに似てる人が料理屋さんをやってて・・・美味しくて食べすぎちゃったの」

「えっ?そんなの聞いたこと無いですね・・・」指で顎を触り考え込むハーニャ。

「おまえ見たことあるか?」

「いや、知らないなーてか、ダンジョンに入る物好きなコックなんているか?」

「ミノタウロスやオーク、コカトリスやキラーフィッシュ、調理技術無いとあんまり美味しくないよな」

「あんなになるまで食べちゃうって事は、すごく美味しいのかしら?」

「でも、ゴブリンがやってるんでしょ?」

「いえ、似た人って言ってたわよ」

「ゴブリンに似てるって・・・気の毒ね」

 冒険者達が話し合う。

「分かりました、とりあえず何処にあったか報告をお願いします」地図と羽ペンを取り出ハーニャ。

「二階のこの通路を・・・」


             終わり

いかがでしたでしょうか?いや、聞きたくない気持ちもある・・・飽きるまでは書き続けようと思います。

それではまた会いましょう!

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