潮騒の駅
どこか遠くの片隅に置いてゆかれた切符がある
沈黙の砂浜、、聴こえるのは 貝殻の中でだけ
潮騒に擦り切れた切符は文字が見えない
言葉が聞き取れない
沈殿の深海、聴こえる 貝殻の中でだけ
桜の花弁に似た切符
何処かへゆくよ、散ってゆくよ、
雨のよに 涙のよに
全ての夜に 全ての世に
出会った頃からあのひとの自由としあわせ
それだけを祈った
雨のよに 涙のよに
桜吹雪は優しかろ
紙吹雪は優しかろ
潮騒のよに優しかろ
全ての夜に 全ての世に
もう貝殻はもって帰ってはいけないと、、
寄せて返らぬ 片道切符
桜吹雪は優しかろ
紙吹雪は優しかろ
潮騒で聴こえない
ずっと ずっと 待っていた浜辺の駅を発つ
どこか遠くの片隅に置いてゆかれた切符がある
沈黙の砂浜、、聴こえるのは 貝殻の中でだけ
潮騒に擦り切れた切符は文字が見えない
雨のよに 涙のよに
桜吹雪は優しかろ
紙吹雪は優しかろ
潮騒で聞こえない