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虐めから吹っ切れてぶち切れたからのもう遅い  作者:


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1/1

1話

 毎日、義姉妹に殴られて蹴られての毎日


 辛い日々だった。


山 「優っていつも本を読んでるよね」


「・・・そうだな」


俺にはそれしかやれることがない。


 義姉「そんなおちょくんないであげてよ」


 義姉は止めるようなことを言ってるが顔がニヤニヤしきっている。


山「おちょくってねーよ、本ばっかり読んでてつまんなそうだから、もっと視野を広げた方がいいって言ってるんだよ」


 義姉「それはそうね。優は家でもずっとこんな感じだしね・・・ほんと、何でこんなのが私の弟なんだかね」



クラスメイトは笑いに包まれる。





世界って、余りにも理不尽だ。



 俺だってお出かけとか、部活とかゲームとかもっとしたい。


 だが、俺は幼ない頃からほぼ奴隷のように扱われていた。


 お小遣いなんてない、食事も必要最低限


 服とかの娯楽も全く買ってくれないし、家に本を持っておくと、勉強して恩を返しなさいと言われる。


 ・・・地獄のような毎日だ。



はぁー、


 俺だってしたいのに、


 義姉「優は家だと、ずっとネットばかりしててさぁ」


山「あ、このこととかネットで書かれそう」


そもそも、スマホもパソコンも持ってないよ。



平気で嘘をつく。この義姉・・・


 秋「春ちゃんはこんなの弟で本当に可哀想だね」


義姉「全くよ」


 

 あー、もういいかな


 

 優はこんな日々をほぼ生まれた時からずっとそうだった。試写会である中学生の時も必死にこれ異常悪くしないように堪えていた。


 だが、もう限界になった。


 バシ


 義姉「ちょ・・・え、優何をするのよ!!」


 これは優にとって初めて反抗だった。


 山「おい!!優てめぇ!」


 山がそれを止めようとする。


 「じゃまだ!!」


優は向かって来る山に顔面にめり込む位置で静止した拳が入る。


 秋「ちょ、優やり過ぎよ。というかどうしたの落ち着いて」


優は服を脱いだ。


 秋「え、」


冬「ひどい、」


山「いてぇ、ゆ、優・・・どうしたんだよその傷」



優は全身傷だらけでその跡が残っている体をみんなに見せつける。


春「ちょ!優何を脱いでるのよ!!」





優「ここの、傷と、これはその義姉に中学生の頃にカッターで付けられた傷だ」


春「はぁ?何を言って」


優「ここは義母に火傷、これは義妹に階段から落とされて」


秋「そ、それ本当なの?」

 

春「嘘に決まってるじゃんそんなの」


優「俺はスマホもパソコンも持ってない。だって買ってもらえなかったし」


春「騙されないでよ!!こいつが嘘ついてるだけ」


クラスメイトは春の言葉を信じたいと思っている。


だが、明らかに虐待されていたと証言するには十分過ぎる傷達だ。


優「じゃあ、俺の連絡先待ってる?」


春「それは、アンタの連絡先なんているわけないじゃん」


優「前に連絡しても無視してるって言ってたの聞こえてたよ」


聞き覚えのある春と仲のいいメンバーとかに反応を示す。


春「アンタが無視するから連絡先消したんたんじゃん!!あとスマホは自分で壊して使ってない癖に」


優「・・・はぁ、みんなとりあえず聴いて欲しい。」


山「ちょっ、今のはどうなんだよ。それって嘘って認めるってことか?」


優「違うよ。さっき言ってたじゃん家でネットばかり見てるって」


一同は!!と示す。


春「それは、アンタはパソコンを使って」


優「それも、春が自らオタクキモいとか、以前に言って家にパソコンなんてある訳ないってみんなに自慢してただろう」


春「それは・・・」


春は言葉を遮る。


優「とりあえず俺は家の奴隷のようにされている。」


春「だから、嘘よそんなの!」


優「それは、特に仲のいい連中達なら分かるだろう」


秋「いや、わかんないよ」


夢「・・・」 山「・・・」


秋は分からないと言っているが、数名は思い当たる節があるようだ。


春「だから、優さっきから何でそんな嘘をつくの


春の言葉を無視して続ける。


優「それは、春の貯金だ」


秋「あ、」



思う節があったのか秋は反応をします。


春「優、それは私が稼いでるから!!あとお母さんから貰ってるし」


優「うんなの違うのバレてるんだよ。稼ぐ話いつもころころ変わるし、そもそも遊び過ぎてお金消費圧倒的だし」


春「それは、私が」



優「してるなら、してる問題だよ。俺はそう言う嘘でも広まってお前が傷つくならそれでいいがなぁ!」


春「最低よ!!弟なのに、」


優「弟なのに、奴隷のように使いバイト代を全て取るようなお前ら家族に言われたくない!!」


春「・・・っ、もう何なのよ!!血は繋がってない癖に!!私はアンタみたいな弟が出来て!!毎日嫌な思いだったのよ!!」



もう完全に自白だった。クラスメイトも、仲のいいメンバーも完全にドン引きだった。



春「ちょ、みんなこいつの言ってること信じるの?」


秋「じゃあ、今の何?」


春「秋、違う。弟なのに嘘をつくから、まさか信じてないよね」


秋「・・・ごめん。春」



春「はぁー、いや待ってよ!!まず体の件に関しては私じゃなくて、他の人にされたのよ」


秋「・・・それはそうかもだけど」


優「そうだったとしても、家族なのに知らなかった。みんなで家族楽しくプール行ったとか言ってたもんなぁ、俺は手錠つけられて家にいたけど」


春「はぁー、だから!!」


優「なぁ、秋、山、俺の体とか心配する話聞いた?」


秋「・・・ないね。いつも馬鹿にしてるだけ」


山「なかったな。」


春「・・・こんな弟心配する方が間違いなのよ」


もうクラスメイトは分かっているのだろう。どっちが正しいか


そもそも俺は、クラスメイトの中で嫌われるような発言も全くしたわけじゃない。


ただ黙って本を読んでいただけだ。


春のやたら俺を嫌う内容。それも何かされたとかじゃなくて、見た目とかオタクとかそんなことばかりなのが


秋「春もうあなたとは仲良く出来ないかも」


春「秋!!そんな信じてよ!!」


山「ごめん、優今まで酷かったな」


優「俺もさっきは殴ってごめん」


春「山まで!!」


山「いいや、それは仕方ない。むしろ今までに比べたあれくらい全然だ。」


春のことを無視して会話する。


春は夢や他にも仲のいい連中を見るが目を逸らした。



もう誰も、春を信頼していない。



・・・はぁ、


すっきりした。


 きっと家に帰ると地獄が待っているんだろうけど








 


 


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