表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/79

ハマの地獄族vs神奈川チョーコー part1

1973年 12月 横浜


金三兄弟、

キム・ブントク

キム・ジュンキ

そして、まだ語られていなかった金三兄弟の最後の1人、キム・エイジ。

この3兄弟が、横浜駅周辺を3人で練り歩いていた。


「あいつらチョーコーだ」


すれ違う人たちが、小声で彼らをそう言う。

東京チョーコーの3兄弟。

キム三兄弟。

「第11話 チョーコー金三兄弟の1人、三河島のキムと新宿決戦その1」でも触れたように、この金三兄弟は、血がつながっているわけではなく。東京チョーコーで喧嘩が強い三人がたまたま金姓だったために、そこから畏敬の念を込めて「キム三兄弟」と呼ばれるようになったわけである。

金三兄弟と言えばここ。

というような、居場所・定住先。遊び場のような場所を持たなかった。

もちろん、東京チョーコーの縄張りである、新宿・池袋・日暮里にいる事も多々あったが、そのテリトリーで日本人不良相手に暴れまわるよりも、都内の日本人の不良がいそうな場所を回り、手あたり次第叩きのめすのが好きな趣味・思考をしていた。

なので、ある時は吉祥寺で喧嘩してると思ったら、次は三鷹・都内の各電車内・六本木・赤羽・足立・墨田・板橋・渋谷と喧嘩する場所は所かまわずだった。

そんな連日連夜の高校生とは思えない喧嘩っぷりの喧嘩三昧から、都内の不良たちからこの3人を、チョーコーのキム三兄弟と呼び、恐れるようになる。

時には、「第55話 韓国学園とチョーコー、血の同盟 その12」で書かれているように、同盟を組んだ韓学の連中とも共同で都内を歩き、日本人不良狩りを行う日々。

そんな、恐怖のサンペン・キム三兄弟が今日は横浜に遠征でやってきていた。

目的はただ一つ、トッポイ生意気な態度をした日本人を狩るためである。


「こ・・・・・・のやろぉぉ!」


口から血を流しながら路上にへたり込んでいた学生服姿の男が、近くにあったレンガを両手で持って声をあげながら立ち上がろうとした。


「や、やめなってあんた!」


それを近所の漬物屋の50代くらいの女店主が必死に止めようとしている。


「相手は朝鮮高校だよ!返り討ちにあってあんた殺されるよ!ほら、あんたも止めなって!」

「相手はチョンコーだ・・・・・・。また行ってさらにヤバイ目にあうかもしんねえって」


レンガを持った学生服姿の男の仲間と思われる、同じ服装をした学生がその言葉に促され、止めに入る。

レンガを持った学生同様、その学生も服と髪がボロボロで目の上が殴られたのか腫れあがって紫色になっていた。




「ハマの奴らは根性がねえ」


キム・ジュンキは、ツバを路上に吐きながらつぶやいた。


この数時間で、キム・ジュンキと喧嘩になった5人が既に彼に葬られていた。

5人KO。2人逃走。

という戦果である。


「俺の名はキム・ジュンキ。喧嘩売らせてもらいます」


キム・ジュンキが、日本人の不良と喧嘩する時に必ずいう口上である。

ちなみに、逃走した2人の内1人は、キム・ジュンキのメンチに怯え横浜駅内を猛ダッシュで逃走。

もう1人は、キム・ジュンキの名前を聞いて「チョーコーの金三兄弟」だと分かると、戦意喪失して土下座を始めた。

悪魔的強さの金三兄弟も、逃げる相手や土下座した相手とまで喧嘩する気は毛頭なく、土下座する相手を背にその場を後にして別の獲物を探し始めた。


夜になり、空が暗くなった頃、金三兄弟の横浜遠征は幕を閉じた。

今回の遠征で犠牲になった日本人の不良の皆様にはお気の毒としか言えないが、金三兄弟にボコボコにされた不良学生や族、その他トッポイ兄ちゃん達には生涯苦い記憶となったであろう。

ちなみに、やられた不良学生の中には、武相高校の生徒もいた。

大量の戦果を挙げ。

意気揚々と電車で都内に戻っていく金三兄弟。

そんな金三兄弟を、遠目で睨み続ける複数の男たちがいる事に金三兄弟は気が付いていなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ