表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/64

VS士官大 第二ラウンド 高田馬場決戦 その1

新宿決戦の翌日、夕方。

高田馬場駅前。


二年と一年の士官大生20名、士官高3年が5名、ジャバラを身にまとい駅前を徘徊していた。

気味悪がる通行人。

その25名の中に、士官高の制服ジャバラを着て、高校生のフリをしながら腕を両手で組み、駅前で仁王立ちしている髭を貯えた3分刈りの男がいた。

その男の名は、国士館大二年・花田幹夫(23歳)。

国士館のナワバリである高田馬場を統括する士官高・大連合25名のリーダーである。


サカン連合25名のリーダーである花田は、チョーコー側が新宿での襲撃の報復をしてくるのではと考え、翌日、高田馬場駅に士官大生を前日の8名から20名に増員して配置していた。

何れも、士官大で名を馳せた精鋭揃いである。


昨日夜、花田は新宿決戦で士官高と士官大の精鋭20名が、チョーコー勢の鬼気迫る猛攻に圧倒され、敗走した報告を士官大構内で受け愕然とした。

士官高・大の精鋭が、朝鮮人に怯え敗走したのである。

しかも、こちらは士官大が8名もいて、相手は高校生のみである。

それが、プライドの高い花田を尚の事いらつかせた。

花田は、ワナワナと体を震わせながら、持っていた扇子を両手で真っ二つに折り、こう呟いた。


「朝鮮人が~・・・・・・。このまま黙っていたら大和男児の沽券にかかわる。奴らは必ず報復してくるはずだ。明日、高田馬場駅周辺で精鋭を待機させる。奴らを1匹でも見かけた瞬間叩き潰す」


目の前にいた数人の顔中アザだらけで中には頭に包帯を巻いた士官高・大生たちは「押忍!」と言って相槌をうった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ