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テーマなし詩集

CATAPULT

作者: 歌川 詩季

 ひさびさに過去作。

 10年以上まえのやつ。

 あなたに翼をあげたい——



 哀しみのACID RAIN

 ()かれた(のど)で腐食のBLUES

 簡潔なフレーズで言えば

「あなたがたまらなく(いと)しい」


 honestly……

 弱音を殺しながら

 仮面のままじゃ(さみ)しすぎて

 脆弱(ぜいじゃく)両脚(りょうあし)

 きのうの醜態を踏み(にじ)るまえに


 まだ ふたりがはぐれた夜に

 笑みなど戻りはしないでしょう

 まだ ふたりが出逢えたことに

 耳など澄ませはしないでしょう


 あなたに足(かせ) ()めたい

 あたしという大地に縛りつけて

 はなさない——そこは愚かなる愛の砂漠

「永遠」と名づけても

 (つか)の間の光はくすんで消えるから

 空の(あお)さを あなたはまだ知らなくていい



 週末はPURPLE PAIN

 ()びれた胸にかけらのTRUTH

 いまさらと知ってて言えば

「あなたがいつになく(いと)しい」


 honestly……

 本音を(さら)け出して

 裸のままで()きあえるよ

 脆弱(ぜいじゃく)な翼でも

 きのうの醜態を足がかりにして


 もう ふたりがはぐれた夜に

 罪などおぼえはしないでしょう

 もう ふたりが出逢えたことに

 意味など求めはしないでしょう


 あなたに翼をあげたい

 あたしという大地を蹴りあげて

 はばたけば——それは大いなる愛の飛躍

「永遠」と名づけたら

 (つか)の間も光を()くしはしないなら

 空の(あお)さを あなたはもう知ってしまったね



 別れの滑走路 涙に濡れたアスファルト

 振り向かず飛び()って あしたへのカタパルト



 もう ふたりがはぐれた夜に

 神など恨みはしないでしょう

 もう ふたりが出逢えたことに

 闇など(えが)きはしないでしょう

 男性主格で描いてたら、押しつけがましかったので、お気に入りにもかかわらずお蔵入りしていたのを。

 あら不思議!

「あたし」で描いたら、こんなんなりました。


 この手法で、ストック出しつくそうかしら?

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― 新着の感想 ―
[一言] 男女逆転したら意外と作品が違う輝きを放つっていうこと、あるように思います。この作品は男性側の視点だったらどうなったのか、とても気になります。 (いずれにせよ翼を与えられるのが男性だったなら、…
[良い点] 「ACID RAIN」と「PURPLE PAIN」、 「BLUES」と「TRUTH」、 それから、「honestly……」がカッコいいです。 [一言] 男版もみたいです。 カッコいいのでは…
[一言]  あたしに繋ぎ止めておいたあなた。  なのにあたしを踏み台に、空へと放つ。 『翼はあげない』にも分岐しそうな。  これもまた愛ゆえに?
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