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どうやらボクの愛馬心が高すぎるようです! お馬さんとのコミュニケーションは完璧で女の子はとても魅力的に感じます……  作者: think


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28/31

決着の時です!

「今!先頭集団が第四コーナーにさしかかります!後続の差はまだ十分にありますが長い直線が待っている!このままで終わることはないでしょう!」


「ええ、ここからです」


ほぼ全ての馬が直線に入りラストスパートの態勢をとる中で、二頭だけが未だにコーナーを曲がっている。

ソロンとダークペガサスだ。

二頭は体を合わせながら同じペースを刻んでいる。


外をソロン、内をダークペガサス。


その二頭が直線を迎えた瞬間。


ガチン!


何か硬いものがぶつかる音がした。

それは溜めに溜めていた力を出し切るためのサイン。

ソロンとダークペガサスは同時に口を嚙みしめたのだ。


そして鞍上の二人もそれを素早く察知した。


「いい勝負勘だ!出し惜しみできねぇもんな!」


「いくぞ!ソロン!」


二人の騎士は風の抵抗を少しでも受けないように頭を低くする。


そこからは一瞬のことだった。


「先頭はいまだにドレッドノートですがジェネシス、ワンダー、アルマゲドン、ヘブンズゲートがすぐ隣にいます!どの馬が抜け出すのでしょうか!」


「……来ました」


「はい?」


「大外を回って、二頭が来ました」


「あぁぁぁ!?外のソロン!内のダークペガサスが物凄い脚で前を捉えにかかっています!」


「これはあっという間ですね……」


「並ぶ暇すら与えない!前で争う馬が止まっているかのように抜きさっていったぁぁぁ!」


「あとは、自分の隣にいる存在だけです」


二頭の追い比べはそのまま続き、ゴールを迎えるのかと思われた。

だが、


「ソロンはやや苦しいか!?ダークペガサスが均衡を破り先頭に立ちました!」


ソロンはダークペガサスに少しづつだが、確実に離されていく。


「ふん、ここまでだな。思いのほか粘ったが最後は力の差ということだ」


ウザックは勝ち誇ったようにワインを飲み、笑う。


「まだ、だと思うよ?」


「なに?」


「まだ、諦めてない」


「……なんだと?」



「いや!これ以上は離されない!それどころか追い上げていきます!」


「……驚きですね。勝負あったと思ったのですが……」


「残りはあとわずか!内か!?外か!?勝負の行方はまだ分からない!」



ぼっちゃん。

楽しいですね……レースってやつは。

速い奴と競うことができるのは心躍るってもんです。

だけど……俺が一番好きなのは、ぼっちゃんを乗せて走っていた、あの日々……

また……乗ってくださいよ……


「ソロン!」


おや?ぼっちゃん?

何をそんなに慌てた声で呼ぶんですかい?

もう少しですからね。

待っててくださいよ……



「並んだままだ!並んだまま!意地と意地のぶつかり合いは最後の最後まで決着がつかず!ともに差をつけることはできずに今ゴールイン!」


「「「……」」」


観客たちが理解するのに時間を要し、その静寂の後、


「「「うぉぉぉぉぉぉ!?」」」」


大きな歓声に包まれていくのだった。




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