13話 4期生始動!! Part2
今回も会話が長い…
集合予定時刻まで各々自由に本を読んだりして過ごしていた。そして、時間になったらスタジオのドアが開いて、運営関係者の人たちが入ってくる。
シーン
その瞬間にスタジオが水を打ったように静まり返る。
「朝早くから足を運んで頂き、ありがとうございます。本日より皆さんの担当マネージャーとなる水原です、以後よろしくお願いします」
「「よろしくお願いします」」
一斉に返事をする、さすが皆ここまで来てるだけあって、こういう時にしっかり声は出せるんだね。
「皆さんには4期生としてデビューしてもらう予定ですが、お披露目の日程は今のところ2ヶ月後になる予定です」
そりゃそうだわな、いきなりデビューなんてするわけ無いしね。
〜〜〜
「えー、説明は以上です。ではとりあえずみなさん一人ひとり自己紹介をして頂きましょうか」
うわー、はじまったよ…
「とりあえずオーディション受付番号が若い順でお願いします」
「オーディション番号1番 愛知都出身16歳の谷口春歌です。ダンスをやっていたのでそこの辺は得意です、これからよろしくお願いします」
…………
「オーディション番号18番 大阪府出身17歳の小野美優です。自信があるのはトークですかね。とりあえずよろしくです」
…………
「オーディション番号22番 福岡県出身16歳の伯方那津です。場を盛り上げる事が好きなのでそれは任せてください」
………
「次は…結城さんですね」
皆の自己紹介を聞いているうちに、いつの間にか俺の出番が来てしまった。
「オーディション番号30番 一応東京都出身13歳の結城澪音です。特技は…歌ですかね?と、とにかくよろしくお願いします」
はぁ、終わった。
………
「オーディション番号42番 新潟県出身14歳の水沢愛華です。雪かきで鍛えた体力で頑張りたいと思います。」
……
「以上で全員ですね、皆さん11人でこれから暫くは活動していく予定なので、頑張っていきましょう」
「「はい!」」
自己紹介が終わったら、顔合わせのミーティングが終了するような流れになったから
(あれ?麻衣姉が出てきてないぞ?)
なんて思っていたら、そこから一段落ついたところで
「えー、4期生の皆さんの初めての集まりで、顔合わせとミーティングしかしないのもちょっと寂しいので、特別ゲストを呼んできました」
水原さんのその一言と共に
「やっほ〜」
「おはようございまーす」
「おぉ〜若いねぇー」
麻衣姉と現役メンバーの数人がスタジオのドアを開けて入ってきた。その瞬間に
「うわぁー!」 「きゃー!」
と黄色い声が上がる。
「あ、水原さん、ここでよかったんですよね?」
「はい、こちら忙しい合間を縫って来てくれました、皆さんの先輩になる現役メンバーの皆さんです」
「どうも〜」
「よろしくー」
来ているのは、麻衣姉・立浪遥さん・柳美月さん・米光沙也加さんの4人、そして静まったところで、一人ずつ喋り始める。
「あ、どうも『柳美月』です、『つ』じゃなくて『づ』なのでそこはよろしく。これから関わりが増えていくと思うけど、気軽に話しかけてください。最後にもう一度言いますが、『つ』じゃなくて『づ』です。」
「はーい、『立浪遥』です。『遥』は一文字で簡単な方だから以後お見知りおきを。歌は得意なんで困った事があったら気兼ねなく聞きに来てください。」
「『米光沙也加』です。一応グループ最年長なので、迷ったりしたら是非相談しに来てください。年齢は聞いたら生きて返しませんよ(笑)」
「どうも、約一名を除いてはじめまして『結城麻衣』です。そこにいる同じ名字の小娘は(愛しの)私の妹なので可愛がってあげてください。遥と同じく歌はそこそこできるので迷ったら澪音伝いでも良いので聞いてください。」
各々自己紹介的なやつを喋り終えたら、一人一言ずつ『ありがたいお言葉』を頂いて、麻衣姉たちはそれが終わるとすぐに去っていった。
もちろん俺がこの後
「ねぇ、麻衣さんってお姉さんなの?」
「どんな感じなの?」
と質問攻めにされた事は言うまでもない。