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Dear Labyrinth_親愛なる迷宮_漆黒の影と神の使徒  作者: 森の番人
第一部 「世界の迷宮 labyrinth」
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第十一話「ご主人様とメイド②」

さて仲間が1人増えたところで今後の行動も動きやすくなるはずだ。彼女、ノレンの戦闘力はこの中でもダントツに高く今後の戦闘の勝率がグンと上がる。

「ノレンはここに連れてこられたのか?それとももともとここにいたのか?」

と質問をした。ここは迷宮と呼ばれているが必ずしもここが洞窟や特殊な空間な場所とは限らないからだ。迷宮に人が住んでいてもおかしくはない。しかし、倒したときにビルが「雷帝の力を持つもの」と言っていた気がする。

「私はここではないところから来ました。もともとはお城のメイド見習いとして住み込みで住んでいたところある時目が覚めたらここにいました。」

「ノレンよ。そのお城というのはカンナリ城なのではないのか。」

とビルが尋ねるとノレンは驚いた顔をしていた。

「カンナリ城をご存知なのですか!?ではビル様はわたしとおなじところからやってきたのですね。」

「そうなるのぉ。しかもお主のその雷の力は頭首の力の同じじゃな。もしかしてやつの子供かなにかか。」

「そうです。わたしは頭首ノヴァ様とそのメイドのとの子です。正式な頭首のご子息はすでに3人いらっしゃいますので私はただのメイドの子として育ってきました。そして私にもノヴァ様の力を受け継いでいます。」

「つまりは2人ともおなじ世界から来たってことになるな。でも、カムイやキースとも違う世界だったよなビル。」

「ああ、そうじゃ。最低でも三つの世界からの人がここにやってきておるということじゃ。」

「ちなみに私が先ほど暴走したのは私の母でもあるメイド長からの呪いなのですがご主人様ができたのでその呪いも暴走することはないはずなのでご安心ください。」

「あれって呪いの影響だったのか。知性なくした狂戦士状態を。」

「はい!呪いはご主人様にしっかりと繋がっていますのでご主人様の居場所なら近ければ近いほど居場所の感知ができます。私はあくまでもメイドなのでご主人様はご主人様で奥様をお持ちになられても大丈夫ですので。」

「いやいやいや、いきなり女いてもいいですよっていわれても反応に困るわ!!」

ていう会話になぜか発展をしていきビルとノレンとの親睦も深まっていった。

「そういえば、カムイとキースはどこにいるんだ?」

「ああ、あの二人はの、裏で模擬戦をやらしておる。先日の戦いにあまり参加せず、傍観していたので特訓をさせておる。さぼるのはよくないから。」

「もしかして、さっきから外がうるさいのはそのせいなのか。」

「あの二人はそのままで話を進めるぞ。この後どう行動するか決めなくてはな。この近場にある教会にいくのか、他を所を探索しにいくのか。」

「話を聞いたかぎりですと教会にはとても強い騎士様が複数いらっしゃるのでしょう。そこに行くのはご主人様の仲間と合流してからの方がいいのではないでしょうか。」

「あの騎士は明らかにミノタウロスと互角かそれ以上だとおもうからな。しかもあの取り巻きもいるからどうしても騎士BOSSとだけと戦うことはできそうにない。」

「そうなると教会は後に回して散らばったという仲間を集めに行くとするかの。出発は明日にするとするかの。」

「そうしましょう。そのためにも周囲の確認をしていく方向を定めなくてはいけません。ご主人さま、一緒に確認をしに行きましょう。方針を決めやすくなるので。」

「まぁいいけど俺が方針を決めるの?」

「ここで隊長としての経験を積むことも大切だからいいのではないか。アドバイスぐらいならわしらもするしの。」

「そういうの苦手なのだけど。」

「「何事も経験、経験。」」

「なんか流されているような気がするな。」

と思いつつも辺りの散策をしていく。モンスターが時々現れたが、大した強さもないので簡単に大剣で斬り殺していく。大きさも大型犬ぐらいのトカゲで舌で体を拘束しようとするが簡単な直線でしかとんでこないので軽くステップを踏むだけで避けることができる。なんとも拍子抜けなモンスターがいたものだ。ゴブリンの方が圧倒的にマシなのではないのか。

そうモンスターの駆除をしつつ周りの探索をしていった。


「西が川があり、北は森林が広がっていて新しい場所を期待できそうな感じだ。東は荒野が広がっていてその先には大きな何かがそびえたっていた。南は教会。という感じで行けそうな場所はそうなってた。」

「その周辺のモンスターはそれほどの強さを持っていなかったから教会以外ならどこでも問題はなさそうだ、ということじゃな。おぬしらならどこに行くかの。」

と、顎でカムイとキースに聞いていく。だが、キースとカムイは特訓の影響で疲れ果ててうつぶせで全く動きもしない。キースが顔だけこちらを向けて

「森でたそがれたい。じじい。」

「私はどこでもいいから休ませてくれ。」

となんともだらしないカムイを見てしまった。カムイはそういうところを人前では見せない人かと思ったがそれほどきつい特訓だったのだろう。気の毒なのと、俺のことで楽しんだ天罰だ。

「俺も荒野よりは森に行きたいな。こんな味気ないところからそれより下のところに行くのは気分が下がってしまうからな。」

「それでいいのならそうしようか。それなら今日は明日に向けて準備をしておくことじゃな。」

「「「解散!!」」」

「「.........」」

キースとカムイからは返事がなかった。

エイデクス(トカゲのモンスター): 伸縮性が高く、それを伸ばしてあいてを拘束し圧死させるが動き自体は遅く隠れて得物を取ることで真価を発揮する。

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