義兄妹
一時間目が終わり、休み時間になると、クラスの人達がこころの周りに集まって、こころに質問をしていた。
「ねぇ、アルフェントさんってどこの国から来たの?」
「アメリカです。あと、私の事はこころとお呼びください。」
「じゃあ、こころちゃん。得意な魔法は何?」
「支援系魔法ですかね。攻撃魔法も、苦手と言うわけでは無いのですが、支援系魔法に比べると衰えますね。まぁ、どちらも兄に比べるとかなり衰えているのですが…」
「こころちゃんって、お兄さんいるの?」
「はい、強くて、優しくて、かっこいいお兄ちゃんが。」
そう言うと、こころは椅子から立ち上がって、こちらに歩いて来た。そして、ゼロに、背後から抱きついて、
「この方が私の兄です。」
「「「「「「えぇぇぇぇぇ!」」」」」」
「おい、ゼロ、それは本当か?!いや、義兄さん!」
「誰が義兄さんだ!確かに、血は繋がっていないが、義兄妹だ。それと、こころが欲しいなら、俺を倒してから言え。」
「「「無理に決まってんだろ‼︎」」」
男子全員の声が重なった。
そうこうしているうちに、二時間目開始のチャイムが鳴った。
「とりあえず、この話は授業が終わってからだ。」
そう言うと、全員着席して、二時間目が始まった。