アルフェント家
ゼロは一時的にこころの家に泊まった。
次の日、こころとこころの執事の車で一緒に学校に行き、学校の校門前で降ろしてもらった。
「ありがとうございました。」
「いえいえ、これからは、貴方様もアルフェント家の一員ですので、当たり前のことです。では」
そう言うと、執事は家へと帰って行った。
こころの入学手続きの為に、職員室まで送り届けた後、自分の教室まで向かった。教室に入ると、クラスメイトから、昨日の事について聞かれ、国家魔術師の仕事と言った。
それからしばらくして、チャイムが鳴り、担任の先生が入ってきた。先生は、茶髪で、ショートボブの髪型をし、眠そうな目をした人だ。
「今日は転校生が来てる。入れ」
先生のだるそうな声で、教室のドアが開き、そこから、金髪ロングにアホ毛を生やした美少女が入ってきた。
「はじめまして、こころ・アルフェントと申します。今日から、よろしくお願いします。」
(この学校のクラス分けはどうなっている!)
そう、心の中で突っ込みながらも、何処か嬉しいゼロは、喜んでいた。
それは、周りの男子も一緒で、拍手喝采をしていた。何故か一部の女子は目を輝かせていた。
「お前ら〜静かにしろ。それと、こころの席はゼロの隣だ。」
ゼロの席は転校して来た関係で、隣が空いていた為、こころはゼロの隣になった。そして、こころは、ゼロの隣の席に座った。
「一時間目は数学だ。三時間目の魔法学はいつも通り、専用体育館で行う。遅刻するんじゃねぇぞ。まぁ、せいぜい頑張れ〜」
そう、眠そうな声で言って、先生は教室から出て行った。