【詩】叫び
今日は、僕の16歳の誕生日
きっと おめでとう に囲まれて一年で最高な幸せになる
……はずだったよ
おめでとうの代わりに聞こえる怒号と泣き声
揺れるロウソクの代わりに煌く誰かの涙
しあわせ噛み締めるはずだったこの胸は 唇噛み締めて涙こらえた
生まれてきてよかったと思える、今日だけはそんな日にしたかったけど
どうやら ダメみたいだこんな日ですらも
『生まれてこなきゃよかった…』
特別にしたかったから 余計に深く傷ついた今日だよ
生まれてよかったと思いたかったよ
生まれてきてありがとうと思いたかったの
だけど、そうは思えそうにないみたい
心の底から染み出した悲しみが止まらないんだよ…
生まれてきてしまった輪廻を呪い殺してしまいたい
生み出してくれたすべてのものにすがりたいよ お願い
その手でこの息をこれきりにしてよ
一年で一度だけ 誰もが幸せになれると思ってた
一年で一度だけ 幸せになってもいいと思ってた
一年で一度だけ 自分に優しくなれそうな気がしてた
一年で一度だけ……
たった一日以外の他の日を どんなに涙で濡らしたとしても
たった一日のこの日だけは 濡れない頬で笑えると思ったんだ
たった一日以外の自分が どんなに僕自身を恨もうとも
たった一日のこの日だけは
…ありがとねって小さく つぶやいてやれる気がしていたんだ
…ありがとねって小さく つぶやいてやれる気がしていたんだ
今日だけはしあわせでいたかった…
今日だけは悲しみとは離れた日になって欲しかったよ…
――…一年で一度だけの特別な夜も いつもと変わらず枕が濡れた




