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引きこもり魔女の恋愛ゲーム  作者: 吉本アルファ
22/24

第22話 王宮地下の決戦

王宮の庭園では、宮廷魔法使いと、運命の魔法を覚醒させたシャルロッテとロイドが対峙していた。


「運命の魔法の力、侮れないな……。だが、お前たちごときの力で、私を倒せると思うなよ!」


宮廷魔法使いは、魔力を増幅させ、より強力な魔法を放つ。その魔法は、ロイドとシャルロッテが作り出した、赤い糸のバリアを、少しずつ削り取っていく。


「くっ……! 運命の魔法は、まだ、完全に使いこなせていない……!」


シャルロッテは、宮廷魔法使いの圧倒的な魔力に、焦りを隠せない。


その時、フレッドが、息を切らしながら庭園へと駆け込んできた。


「ロイド! シャルロッテ! 宮廷魔法使いの弱点が分かったぞ!」


フレッドは、宮廷魔法使いの力の源が、王宮の地下に隠された古代の魔法具にあることを、二人に伝えた。


「運命の魔法を完全に使いこなすためには、宮廷魔法使いの力を弱めるしかない! 俺が、地下に潜って、魔法具を破壊してくる!」


フレッドは、すぐさま王宮の地下へと向かおうとする。しかし、宮廷魔法使いが、それを阻止するように、フレッドの前に立ちはだかった。


「邪魔をするな、小僧!」


宮廷魔法使いが、フレッドに向けて魔法を放とうとした瞬間、バロンが、テスラが作った魔法薬を全身に塗りつけ、突如、庭園へと飛び込んできた。


「テスラ! 今だ!」


バロンの合図と共に、テスラが、バロンの身体に、宮廷魔法使いの魔力を無効化する魔法をかける。


「なっ……! この力は……!」


宮廷魔法使いは、バロンの身体から放たれる、魔力を無効化する魔法に、驚きを隠せない。


「俺のパンチと、テスラの魔法薬! これが、俺たちのコンビネーションだ!」


バロンは、宮廷魔法使いに向けて、全力で拳を振り下ろした。そのパンチは、宮廷魔法使いの身体に当たり、彼の魔力を一時的に弱体化させた。


「今だ、ロイド! 運命の魔法を、完璧に使いこなすんだ!」


フレッドは、ロイドとシャルロッテに叫んだ。


ロイドとシャルロッテは、バロンとテスラ、そしてフレッドの勇気に、勇気づけられた。


「運命の魔法……。私たちの絆を、もっと強く……!」


シャルロッテは、ロイドの手を握りしめ、二人の小指に結ばれた赤い糸に、すべての魔力を集中させる。


「シャルロッテ! 行くぞ!」


ロイドは、シャルロッテと共に、運命の魔法を、宮廷魔法使いに向けて放った。


その魔法は、二人の絆の力で、宮廷魔法使いの魔力を完全に無効化し、彼の体を、庭園の隅へと吹き飛ばした。


「くっ……! まさか……。運命の魔法が、ここまで強力な力を持つとは……!」


宮廷魔法使いは、絶望の表情で、その場に倒れ込んだ。



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