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年の差恋愛  作者: にゃむ
9/16

文化祭⑤

文化祭は楽しんだ。

途中、姉夫婦と遭遇し再度模擬店を回った。

優月ちゃんの働く姿の写真を見せたり

姉に感想を述べたりいた。


「本当に仲良しだよね……てか、なんで悠花は制服着ていてるの」


「悪ふざけ…かな?」


「私がお願いしたの。」


「優月ちゃんのお願いに弱くって、ははっ……」


話していると、背後から女子生徒の声がする

どうやら優月ちゃんを探していたようで

息を切らしながらも近づいて来た。


「木田さん、やっと見つけた~。あ、こんにちは。じゃなくて、今ね。後夜祭のダンスの誘いで木田さん希望の男子生徒で溢れ返ってて……!」


「え。……誘いたい人決めてるからって断ってもらってもいいかな。そういうの、苦手で……」


「え!?!!誰?!どのクラス?!」


「……ないしょ。後で飲み物でも奢るから、頼んでもいいかな。」


「今回だけだからね…!!!じゃ、また!」


女子生徒が去ると、姉夫婦が優月に対して

「誰なの?!」と問いだしていた。


年頃だし、まぁ、仕方ないか…とも思った悠花だったがいざ他の男に取られると考えると許せなかった


「あ、そうだ。姉ちゃんさ、2人で劇でも見て来たら?二回目始まるみたいだから。凄いおもしろかったよ。」


見てはいない。しかしきっと付いていい嘘だ。

お互いを見合うと、体育館へ向かった。


「…ありがとう。」


「ううん、私も…気にはなるけど、言いたくないならそれでいいと思う。」


「うん。」


*****


こうして、文化祭は終わり

私も帰ろうとしたら、優月ちゃんに止められ

手を握られ、「…更衣室で待っててほしい。」と言われた。


とても緊張しており、とりあえずは言われた通りにスマホでもいじりながら待っていた。


「…お待たせ。」


廊下を走っていたのか、息を切らせ

更衣室へ入って来た。

本当に居たことに対しての安堵か、力が抜け

椅子に腰かけた。


「お疲れさま。はい、お水。」


ペットボトルを渡すと勢いよく飲み

息を整える。すると、目の前に立ち、自分へ向かい手を出す。


「悠花さん、私と後夜祭踊ってもらえませんか?」


「へ……」


「さっき言ってた誘いたい人決めてるのは……悠花さんだったの。」


「うそ、で、でも。私、ここの生徒じゃないし…」


「…制服来てたらバレないから大丈夫だと思うし、後夜祭の火の前でね。愛の告白するとずっと幸せに付き合えるらしくて…やりたくて、その……」


「す、すごい。あの…嬉しいけど、あまり大きな声で言うのはだめよ。周囲に聞こえたら、わたし恥ずか死じゃうもの……」


「うん。約束する。安心してほしい……」


校舎に生徒が少なくなったのを確認し、

手を繋ぎ火が焚かれてる近くへ向かう

優月ちゃんは、有名なこともあり

生徒たちの視線が強かった。


先生の目に届かない付近へ行くと

向かい合い、手を繋ぎ音楽と共にゆっくりと踊り始めた。


♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~


「こういう踊り初めてだ、何か変な感じ…」


「悠花さんの初めて…!」


「すごい目輝かせてる…優月ちゃん、今日は色々ありがとうね。なんやかんや楽しかった。」


「私も、文化祭でこんなに楽しかったの初めてで、きっと悠花さんが居たから……」


「うーん?それはどうかな。みんなと模擬店頑張ってたじゃん。」


「まぁ、それもあるけど……」


話ながら踊っていた時に、音楽が鳴りやみ

全員がその場に止まると

ペアになってる人たちが次々に告白をして行った


「ゆ、悠花さん。高校生卒業したら東京に行くので……私と一緒にシェアハウスしてくれませんか」


「……!?!!」


「これ……」


ポケットから模擬店で売ってたクローバーの指輪を差し出した。

優月ちゃんから左手の薬指に付けられ、真っ直ぐと自分を見られた。


「……不束者ですが、よろしくお願いします」


「!」


文化祭が終わるのと同時に、また1つ新しい約束が誕生したのだった。

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