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年の差恋愛  作者: にゃむ
2/16

お出かけ

二話目です~~

有給をとらせてもらい自分は

姉のいる家に向かった。


片道二時間ほど、新幹線に乗り

ただ到着するのを待っていた。


『次は~○○駅』


「……ふがっ!あ、あ、、もうか…」


重たい瞼を擦り、姉と決めていた

集合場所へ向かう

辺りを見回すと手を振る姉の姿があった。


「おーい!こっち~」


「ありがとうね~助かるよ」


「何か優月ちゃんがすごいそわそわしてたけど、何か予定でもあるの?」


「予定、うん。2人で出かけようって話してる…今は家?」


「そうよ、来るか聞いたらやることあるからって……」


話ながら、姉の車に乗らせてもらい

姉の家へ向かった。


駅から小一時間

ほぼ変わらない畑風景を眺めながら

家に到着する。


「着いたー!!荷物一階でいい?」


「うん。いつもの和室にお願い」


「おっけ!お邪魔します!」


普段オタク活動する際に使ってる

痛バックよりは少し重い鞄を客間として

利用している和室の端へ置く


「よっこらせ、あ~重い…疲れたぁ~」


鞄を置くと同時に、畳の上に大の字になり

寝転ぶ。和室はリビングから丸見えということをすっかり忘れてしまい


姉夫婦に見られてしまっていた。


「相変わらずだなぁ……」


「あんた、女なんだからもう少しちゃんとしなさい」


「えぇ~だって長旅なんだからいいじゃん」


「良くない。優月ちゃんが真似したらどうするの」


優月ちゃんが真似したらどうするの。

そう言うのは、旦那側の家計が複雑で

かつ頭などが良い子へ育たねばいけないという

子供に対する重い期待があるんだ。


「はいはい、それじゃ優月ちゃんと出かけて来るね~」


「あ、こら」


重たい腰をあげ、優月ちゃんがいる二階へ

階段を上げ向かった。


***


「……悠花さん。」


足音が聞こえたからなのか

少し扉が開き、その隙間から恥ずかしそうに

優月ちゃんは顔を出す。


「久しぶり!って言ってもビデオ通話してたけど……ん?あれ??」


「……こういうの、色々はじめてで…どう?」


「へっ…あぁ、!可愛い!すごく!」


「……反応変」


「こういうの…人を褒めるの馴れてなくて、、あの……本当に、可愛い…」


優月ちゃんはとても美人だ。

だからこそ本気のメイクやおしゃれとか含めて

可愛い生物かッ……!?!!となる


「…ふふ、可愛い。」


「ちょっと何言ってるかわかんない」


「…手繋ぎたい。」


「何か甘々だねぇ、いいよ~」


***


姉夫婦に見送られ、家をあとにする

今回はプランを優月ちゃん任せにしていた為

どこに行くかは知らない。


「…悠花さん、手小さいんだね」


「う"…わたしは昔からなんだよね~…身長は伸びたけど、やっぱり難しいね…はは、」


「…そういうところも好き」


「ん"ッ…あ、あの…何、好き?」


「昨日も言ったけど……」


「あ…あの電話、優月ちゃんが言ってる時に切っちゃってたやつか…」


「……!?あ、あれ…き、きっ…どこで、」


「んーと、れの部分で?」


「……う、そ、なんで…」


「おぉ…ショックな顔だ…珍しい」


「…だ、だって、すごく勇気……出した」


気づけばショックな顔から泣きそうな顔になっていた。

30越えた叔母が10代後半の姪を泣かせたという

罪悪感が凄かった。


「…うぇ、あっ…あの……優月ちゃん!」


「……何?」


「今日のために…実はワンピース新調したの……浮かれ過ぎつつ、、黄色か水色かで迷って…」


「……ふふ、そうだったんですね。何か嬉しい」


「泣く顔よりわたしは、笑った顔の方が好きなんだけどなぁ…なんて、、あれ、私めっちゃ変なこと言っちゃったね…?!ごめんよぉ…」


「変じゃない……です、嬉しすぎて、どんな表情をすればいいのかわかんなくて……」


やっばり優月ちゃんは可愛い女の子だ。

きっと、思春期の勘違いというものだろう。


「その答えはいつか見つければいいと思うよ。さ!時間は有限だし出掛けの続きしようか」


「……はい!」


それからというもの、色んなところを回り

写真を撮ったり食べ物食べたり

日が暮れるまで遊んだ。






「今日はすごく楽しかった…悠花さん、本当にありがとうございます。」


「こっちこそ楽しかったし、それに体力がなくて…迷惑もたくさんおかけしました…」


「うん。本当に驚いたよ…だって、到着したら凄い疲労してるし…腰が~とか凄かった」


「お恥ずかしい……」


「あ、あの!また二人で…いつになっても大丈夫なので…!お出かけ、して、くれますか?」


「優月ちゃん…こんなすぐ疲れちゃうおばさんでいいの…?」


「はい。悠花さんがいいんです」


「や~本当っ、癒し~~~」


そう言いながら、わたしは優月ちゃんに抱きついた。

普段なら少し恥ずかしながら離そうとしてくるけれど、今回は無言で顔を赤らめていた


「…あ、ごめんね。昔からの癖が抜けなくて」


「い、いえ!…いい匂いでしたし、」



「…あ!そうだ!これ!」


優月ちゃんの言葉には耳も傾けず

鞄の中から必死に探しては取り出した少し小さめな紙袋だった。


きょとんとしながら開けた袋の中には

優月ちゃんが好む、柄がついたヘアピンが二種類入っていた。


「…悠花さん?これヘアピン?」


「そう!さっきね、お土産コーナーにあってね。優月ちゃんに似合いそう~って思って二種類買っちゃったの!良かったら貰ってくれるかな…?」


「……!プレゼント、私だけの…」


「あ、あれ?優月ちゃん……?」


「凄く嬉しいです…!大切にしますねっ」


あとから優月ちゃんから聞いた話によると

自分の両親よりも私の方が自分の好みをわかってるらしい。

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