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年の差恋愛  作者: にゃむ
15/16

過去-記憶

久しぶりに見た夢の内容。

それは優月ちゃんがプールで溺れたことだ。

姉の家族と一緒に『夏らしいことをしたい』とわがままを言い付き合ってもらった時に起きた


当時の優月ちゃんは、確か5~6歳くらいのこと

泳げるようになり始めた時に、溺水反応というだったらしく、周囲の客も気づかないでいた。


わたしは溺れてる真下辺りで浮き輪を使い

まったりしてる時に外の客にぶつかられ

浮き輪から転落した際に、溺れてるのを発見したということ。


優月ちゃんが水の中で必死に抵抗して

苦しそうだったからすぐに水上へ上がった。


とりあえず、胸骨圧迫という言わば心臓マッサージをしながら人工呼吸をし続け一命を取り留めたのだ。

中学の時に、体験でこういうことを習っていて本当に良かった。と思えたのだ。


姉も姉の夫も慌てながら、走り近づき

一緒に病院へ向かった。


「命に別状はありません。現場での処置が適切だったのも理由の一つかと思われます。お大事に」


「「ありがとうございます。」」


「ふぅ…良かった。本当に焦ったよ…」


「悠花。本当にありがとう…私たちが少し目を離した隙に…こんな、ことになったなんて……」


「い、いや…見つけられたのも正直偶然だったし、下手したら最悪死んでた。ちゃんと相手出来てなくてごめん。…ほら、優月ちゃんのところ行こ?」


「…うん。」


「俺、家に戻って着替えとか持ってくる。じゃまた後で。」


「…うん。お願い。」


姉と二人で、小児科へ向かい。

優月ちゃんがいる病室に入ると、眠っていた。

寝顔は何度も見たけれど

今はなんか……好きだけど…何か、違う…


「母親失格だわ…」


「うーん。そこまでじゃないよ。大丈夫大丈夫、ほら、手握ってあげなよ。」


「うん。」


二人で、左右それぞれのちいさい手を優しく握り

早く目を覚めるよう強く願ったのだ。

その日は、結局目を覚まさなかったけど

心配で、仕方なかった。


「……また笑顔が見たいよ。優月ちゃん」


姉が泊まりの申請をして来るということで

病室で一人見守っていた。


そして、目を開けると

目覚めた 優月ちゃんが起きていた。


「…おはようございます。悠花さん」


「あっ…あぁ~~~~~~」


同室の子供やその親、ナースたちも驚くレベルにその日は号泣した。

良かった……本当に良かった……


「優月ちゃ…ぐすっ、ママは?」


「いまはお医者さんのところにいってるよ」


「そっか…でも本当に良かった……」


「優月、昨日プールで…えっと、うーん」


「……覚えてないんだ、そっか。」


溺れたことを素直に伝えるべきなのか。

たぶん、既にトラウマもんになっとるだろうし…


「あ、ママ!」


「……!!優月ちゃん!!良かった…!ごめんなさい!」


医者からは、数値的にも問題ないそうだったが

1日様子見て、入院することになった。


元々悠花は優月ちゃんにべたべただったけど

この溺れた日を境に優月ちゃんも悠花のことがどんどん好きになり。今に至るのだ


体調なども戻り、テレビで自分のことを取り上げられて悠花が必死に応急措置をして助けたところは録画されており、悠花が居ない日とかに何度も何度も見てたそうで、少し姉も恥ずかしがってた。


「優月ちゃん。そんなにテレビ近いと目悪くしちゃうから!ね?」


「や~」


と同時にほんの少しだけ、駄々っ子時期があったりもした。

自分がなるべく月1でも来れるようにしてたが

来ると、めちゃくちゃべったりで一番すごい時は、トイレまで付いて来そうになったり。


寝るときは、悠花と一緒がいいとかもあった。

最高に可愛かった。


姉から聞いたのだが、水泳の授業の時に

トラウマが甦り過呼吸になったと。

その時は本当に生きた心地がせず

職場を抜け、いつもは夜行バスがほとんどだったけど新幹線を使い向かったりもしていた。


行く前に、少しでも気が休まればと思い

大量に人形とか洋服とか諸々プレゼントもしたのもいい思い出。


「……あ、朝か。」


目覚めが悪い。

頭をかきながら、リビングに向かうと

タイミング良くコップに飲み物を入れた優月ちゃんがいた。


「おはようございます。悠花さん。」


「ん、はよ~…」

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