大事なことは伝えずに
更新は遅めです。
わたしには三つ歳が違う姉が居た
姉は、幼馴染みと結婚し可愛い女の子を出産した。
正直子供は苦手、むしろ嫌いまであったが
やはり、姪というだけあって
可愛いを認めてしまった。
毎年誕生日にはプレゼントを用意し
季節ごとに、合わせた贈りものなども良くしていた。
すくすくと育ち、気づけばもう数10年。
自分は30を越えた。
姪が高校生になった頃姉から一つ相談を
受けていた。
『優月が物欲なさすぎて、心配……』
姉からチャットのメッセージで来た一言には
そう書かれていた。
『何かあったの?』と返信するとすぐ返って来ては
『誕生日プレゼント何がいい?って聞いたら、要らない。って言われた…反抗期かな?』と来た。
自分はふと、あれ????と頭の片隅にある記憶を蘇らせ、優月ちゃんの一言が目に浮かんだ。
それは、少し前姉が住んでる家に遊びに行った際
優月ちゃんに直接、私も聞いたのだった。
「優月ちゃんもつすぐ誕生日だけど、何かほしいのある?」
「……プレゼント、じゃ…悠花さん。」
「え、それって…?どういう…」
「…たのしみにしてる」
すぐに会話が終わったものの、自分がほしいと断言され。結局意味まで聞けなかったのだ。
とりあえず姉には、『物欲良くはあるよ、きっと思春期なんだよ』と返事をし就寝した。
***
それからまた月日はすぎ、あっと優月ちゃんの誕生日になった。
とりあえずは少し難しいけど分厚過ぎて面白いと話題の本を数冊贈ったのと、カメラ電話を少しやった。
「優月ちゃん、お誕生日おめでとうー!本、届いたー?」
「…うん。」
「少し残念そうだけど、やっぱり違ったかぁ…はは」
「二番目に欲しかったやつだけど……でも、ちゃんと一番ほしいの言ったよ、?優月悠花さんのこと困らせた…?」
「うーん、困った部分は何をしたらいいのかわからなかったんだよね~叔母さん無茶振り苦手だし」
「…たしかに。」
「よし。じゃまた、有給使えそうな時になったら連絡するからそっちに行くから2人でお出かけしようか!優月ちゃんプランで」
「…ほんと?約束だよ?」
「うん。約束~…優月ちゃん?」
「あ、あのね!私小さい頃から、悠花さんのこと好きなの、れ…!」
一番重要なところなんだろうけど、優月ちゃんから電話は切られツーツーと音が響いた。
「…んー?れの続きなに~気になる~~」
この日から、姪の優月ちゃんとの関係が少しずつ
変わって行くのだった、、、