スペイン編〜バルセロナ3〜
サバゲーしたいのう。お金欲しいのう。
〜午後2時 スペイン カタルーニャ広場付近〜
陸&須堂『はあ・・・・はあ・・・』
モンジュイック丘から黒いフードを被った人から逃げて来てどのくらいたっただろう。無我夢中で走ったのは記憶にあるが何処に進んでいるのかわからなくとりあえず大きな広場があったのでそこで休憩することにした。
陸『・・・・・キッツい・・・・・・』
須堂『はあ・・・はあ・・・っはあ・・・・さて、どうしたものか・・・・・』
陸『とりあえず喉渇いた・・・・・・飲みもん買ってくる・・・・』
須堂『ああ・・・サンキュ・・・』
陸は近くのお店に入り水を買って来た。その水を二人は脅威的な速さで飲み干し至福の時を迎える。
陸&須堂『あああああああ〜〜〜〜うんめええええ〜〜〜〜〜!!!!』
水のありがたさを痛感していた二人であった。すると陸のスマートフォンから着信音が鳴り響いた。
陸『およ?誰だ・・・・?・・・・・ん??ジョージ???』
電話に出た陸はジョージの話を聞いていた。しかしすぐあることに気づく・・・・・。
陸『うんうん。ほおほお、なるほどね・・・・・・。って俺スペイン語分からんがな!!!!!』
いや、電話出る前に気づくよねそこ!?!?と思いながら須堂は見ていた。陸はグー●ル翻訳を使いなんとかジョージと話をすることができた。そしてその内容はこういうものだった。
ジョージ『いいか?お前たち。今から絶対に行ってはならない所を教える!!それはカタルーニャ広場だ!!そこは紅茶会のメンバーが一番見られるところでもある。もし、お前たちが間違ってそこにいるなら迷わず逃げるんだ!!まあ、多分君達ならそんなところには行かないと思うが。一応伝えといた!!じゃあ、頑張れよ!!』
陸&須堂『・・・・・・・・・・・・・』
陸『ねえ、今、俺達何処にいるんだっけ・・・・・?』
須堂『そうだな・・・・あ!Sir●に聞いて見るか!Sir●〜今俺たち何処にいる〜?』
Sir●『現在、カタルーニャ広場辺りにいます。』
Sir●の告げを聞いた瞬間俺たちはその場から逃げ出した。
陸『ちょ、まじかよ!!!なんで俺たち偶然こんなところにいるんだよ!?!?!』
須堂『いや!知らないよ!!とりあえず休憩したいと思って立ち止まった場所だからさ!!』
するといきなり目の前から待ち伏せしていたかのように黒いフードを着た人数人が俺たちを追いかけてくる。
陸『え、ちょ!これはやばい!須堂二手に別れよう!次会う場所はジョージの家でいいか!?!?」
須堂『はああ!?!?地理力ない俺が無事にたどり着けると思っているんかあ???ちょ。おまwwwww勝手に行くなやwww』
必ずまた会えると信じながら二人は別れて逃げていく・・・。
〜午後3時 スペイン ダラコ通り 陸視点〜
陸『やべやべやべえええ〜!めっちゃ来てるやん!!これ捕まったら死ぬでほんま!』
二手に分かれて逃走なうの陸はダラコ通りを走っている。そして追っての数を確認していた。
陸『(1、2、3、4、5、6、7、・・・・12いいい!?!?無理無理!死ぬ死ぬ!)』
捕まえらないよう細い路地とかに入りながら上手く逃げていたが数が多いのですぐに見つかってしまう。そんなことはわかっていながら逃げていた。
陸『とりあえず・・・・今は逃げて隠れる場所を探すしかねえ・・・・。』
逃げながら隠れる。まさにごく普通の逃走方法で逃げ切ろうとした陸であった。
〜午後3時 スペイン ブケリア市場 須堂視点〜
須堂『築地ときて・・・次はスペインかよ・・・!』
沢山の店そして沢山の人。言わば逃走者にとって場合によっては楽園または地獄となる場所だった。須堂は後ろから来ている追っての数を確認する。
須堂『(1、2、3、4、・・・5か・・・やばいな・・・多いぞこれ)』
一通り人数の確認を終えた須堂は店に展示してあるじゃがいもを通り道にばら撒いた。他にも人参、トマト、玉ねぎなどの野菜をばらまいた。もはや営業妨害である。でも捕まるわけにはいかない。捕まってしまったらおしまいであるからだ。その為にはなんとかして捕まりにくくする方法を考え実行しなければならない。
須堂『(うわ〜〜〜ごめんな〜〜店主さんめちゃんこ怒ってるやん・・・・許してえ・・・・・)』
何処か申し訳無い気持ちと死にたくないという気持ちが混ざりあってよくわからなくなっている須堂であった。
〜??? スペイン ??? 〜
???『えへへ・・・須堂君・・・・・あの時の顔が今でも忘れられないよおお♡』
???『おい、気持ち悪いぞラミア!!!いいからさっさと仕事に取り掛かれや!!!』
ラミア『わかってるよおお〜〜。でも〜〜須堂君を思い出すと下の方がキュンキュンしちゃってえ・・・・♡』
???『あ〜〜〜〜〜!!!!きもいきもい!!まじでぶん殴りたいこいつ!!』
???『あの・・・すいません。うるさいので静かにしてくれませんか二人とも。こっちは今追跡で忙しいんですよ。』
ラミア『そーだ!そーだ!だから、リーシアお姉様はいつまで経っても恋ができないんだよ!!』
リーシア『なんだとおおおお〜〜!こいつぶっ殺してやる!!!』
???『ハイハイ。いいから、とりあえず、仕事場に向かうわよ。はあ〜〜なんでこんなに世話しなきゃいけないのか・・・・・』
3人は2人と1人に別れて、須堂、そして陸を探しに行った。
〜午後4時 スペイン バロセロナ凱旋門付近 陸視点〜
陸『はあ・・・・はあ・・・・もうあかん・・・疲れた・・・。』
一体何キロ走っただろう、足がもう言うことを聞かない。ただ、人間というのは何か危機を感じた時にちゃんと正常に逃げるという本能が働き、足が動くんだなと実感できた。
陸『多分、まだ追っ手はいるはずなんだよな・・・・。でも、ちょっと休憩したい・・・・・。』
近くにちょうど日陰でバス停のベンチがあったのでそこに座って休憩をした。須堂は無事だろうか、気になったのでLI●Eを開いてメッセージを送った。
陸『拝啓、須堂様。生きておられるでしょうか。まあ、生きてると思うので心配はしないでおきます。
P.S 帰りにプリンでも買ってきて。できれば大きめの。』
よし、これでおk。後は返信くるの待つだけと思っていた瞬間。左から見たことある格好をした人が一人。
???『はあ〜なんでこんなにめんどくさいことしなきゃいけないのか・・・・・。まあ。とりあえず死んで??』
黒いフード。もう見飽きた。紅茶会のメンバー。そしてその片手には拳銃。
陸『ツッ!?!?!?!?』
気づいたときにはもう遅かった。ドッ!と鈍い音が凱旋門にて広がる。そして、陸は腕を撃たれていた。周りから悲鳴が鳴り響いた、その悲鳴と発砲音がデュエットの様にそこには美しくまた絶望に満ち溢れていた。
陸『グアアあああううううう!?!?!?・・・・・・』
初めて銃で撃たれた。と考えている暇もなかった。続けてまたドッ!ドッ!ドッ!と3発。陸はその場へと倒れ込んだ。
???『ごめんね。これも仕事なんだ・・・・・。まあ、とりあえずこれでいいよね。』
数分後。地元の警察がその場へ駆け寄ったがそこには、陸の姿は見えず。撃たれた痕跡などは一つも見つからなかった。
〜午後4時 スペイン グエル邸付近 須堂視点〜
須堂『おkおk。プリンは買わない。逆に目薬買ってこい。画像送るからこれと同じのな。』
市場でなんとか振り逃げた須堂はグエル邸付近で休憩していた。そしてグロックの残弾確認も含めて。
須堂『(さっきのクソ野郎のせいで今手持ちにあるのは20発。あんまり無駄使いできないなこれ・・・・)』
モンジュイック丘付近で襲われ、無駄に弾を消費してしまった須堂は、銃ショップでもあるか探して見たが購入する際にめんどくさい手続きがありそうと考えたのでやめた。グエル邸から近くにショッピングモールが近くにあることがわかったので、そこに移動しようとした時。
ラミア『み〜〜〜つ〜〜けた!!!!』
思い出す不快な声。そして恐怖。須堂は声が聞こえた逆の方向に逃げようとした。しかし、その先には。
リーシア『流石にもう逃すわけにはいかないんだ。大人しく死んでくれ。』
このクソ野郎の仲間だろう。そして2対1圧倒的不利である。須堂はすぐにホルスターから銃を引き抜いて逃げる方向に照準を合わせ撃った。しかし。
リーシア『・・・・そんな飛び道具。通用しないのだが・・・・・・まあ日本人にしてはなかなか狙いは良かったぞ。でもここでは全く無意味だがな。』
須堂は弾は命中しているはず。しかし何故・・・・・?と考えていた時、何処からか着信音。そしてその電話はあのクソ野郎のだった。そこで後ろから聞きたくない、いや聴こえてしまった会話が須堂の鼓膜を震わせる。
ラミア『え!?!?もしかしてルーラ!!!もう一人の子捕らえたの!?!?!?やった!!!!やった!!!!!じゃあ、その子を本部に送っておいて!!!後で薬漬けにして殺すから!!!!!!!!♡♡♡』
急に周りの音が聞こえなくなった。いや、全ての声を遮断したかったのだろうか。
須堂『(・・・・・・え?嘘だろ?陸が・・・・?あのいつもチャラチャラしてて結構不安だったけど実は真面目に生きてた陸が???)』
この場を何とかして回避しなければならない。しかしどうやってと考えた結果。一つの方法が頭の中に出てきた。須堂は自分の持っているバックからヘアスプレーを取り出して、そのままリーシアの方向に投げた。
リーシア『・・・・・はあ。もう意味がないとわかっているだr!?!?!』
宙を舞っていたヘアスプレーがいきなりリーシアの目の前で爆発した。須堂は自分で投げたヘアスプレーを銃弾に当ててリーシアの目の前で爆発させることが出来ないかと考えたのだ。結果的には大成功。ヘアスプレーの中に入っている液体が飛び散りリーシアの目に入る。そしてスプレー缶の破片がリーシアの体に突き刺さる。
リーシア『ぐううううううう!?!?!?!?目がああああ!!!!』
須堂『(ム●カ大佐かな??でも悪い。3分も待つことは出来ないんだ。とりあえず逃げる!!!)』
須堂は自分で作った隙を使いその場から離れた。もう一人いるがあんなの相手にしてらんねえ。須堂はただ逃げる事に専念した。
〜午後5時 スペイン グエル邸付近〜
リーシア『くそ!・・・・・一本取られた・・・・・・・・』
予想外のことに気づかなかった自分に苛立ちを隠せなかった。そして、妹に八つ当たりもする。
リーシア『てかよ!?だいたいよ!?おめえがあの時に助けてくれれば済む話じゃねーかこのポンコツ野郎!!!』
ラミア『はああああ????何当たってんの?まじキモいんだけど。話しかけないでくれない??私は〜〜〜このあとが〜〜楽しみでしょうがない〜〜〜〜♡』
彼女らは須堂を追うのを諦めて本部に帰ることにした。
〜??? ??? ??? 陸視点〜
陸『うっ・・・・・・・イタタ・・・・・。ここは・・・・何処だ?』
目が醒めるとそこは誰もいない一面真っ白な部屋だった。そして、自分の着ている服が部屋と同化するように白色のyシャツそして白色の短パンだった。体を動かそうとした瞬間にジャラと鎖の鳴る音が聞こえ手に手錠がついていた。
陸『あ〜手錠付いてるね〜。これはいわゆる・・・・監禁てやつかな???』
しょうがなく、動くのを諦めて、近くの椅子に座ろうとした瞬間。壁が二つに割れて人が入って来た。
ラミア『こんにちは〜〜〜!起きてるね〜〜〜!!!元気〜〜〜??』
ん?誰だこの女と陸は首を傾げとりあえず挨拶だけはしようと思い軽く挨拶をした。そして陸がラミアに質問しだした。
陸『とりあえず、名前とココドコ??教えて。プリーズ。」
ラミア『んとね!私はラミア!!!16歳!!そしてココはバレアレス諸島と言う所だよ!!』
陸『そか。わかった。じゃあ、ラミアさん。この手錠外してくんね??結構痛いのよこr』
ラミア『無理。』
陸『ええ・・・・・・・・・。』
速攻で拒否られた。
陸『え。・・・・・まさか・・・・・お前。紅茶会の・・・・メンバー?』
ラミア『正解!!!!』
あ、やばい。これ死ぬやつやん。助けて。あかん。
ラミア『まあ。わかっていると思うけど〜〜〜?今からちょっとばかり痛いかもしれないから〜〜〜頑張ってね?♡』
この瞬間。壁が二つに割れた所から沢山のよくわからない薬品が乗った台車が運ばれて来た。そしてラミアはその中から大きい文字で「Sulfuric acid」と書かれた瓶を手に取り悪魔のような高笑いをした。
陸『とりあえず。この状況どうするか・・・・』
須堂『日本に帰っていい?』
陸『いや、ダメだから!助けてよ!!!!』
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