スペイン編〜バルセロナ2〜
陸『ZZZZZ・・・・・』
須堂『(地味にイビキがうるさくないのが幸い・・・・)』
〜次の日 午前5時 スペイン バルセロナ郊外 ジョージ家〜
須堂と陸はぐっすり眠っていた。須堂はまるで死んでいるかの様に綺麗に上向きになって寝ていた。一方、陸は。毛布を蹴飛ばし、腹を出し寝言を言いながら寝ていた。
陸『こ、こんなプリン・・・・食べれないよおお〜・・・ZZZZZZ』
すると、どこからかいい匂いがしてきた。須堂はそれに目を冷まし、陸を起こさない様にしてゆっくり起きた。そして、その匂いの元へ向かって行った。そこにはジョージがフライパンを片手に朝ごはんを作っていた。すると、ジョージがこちらに気づきおはようと日本語で言ってくれた。須堂もおはようございますと言いジョージに近ずいた。須堂はスマートフォンを取り出し、グーグ●翻訳でこんなことを言った。
須堂『何を作っているのですか』
その答えに対しジョージはスマートフォンで朝ごはんと打った。その後にジョージは須堂に対し、スペイン語で話しかけてきた。さっぱりわからなかったが、陸と言った様な気がしたので叩き起こせかという意味だと思い。陸が寝ている寝室へ向かった。
陸『アゼルバイジャンは・・・・・豚が・・・・・ZZZZZ』
うん。しっかりと寝てるね。よし。起こすか・・・・・・。いや待てよただ起こすのじゃ、つまらんな。よし。じゃあ・・・・。
須堂『あああ‼︎こんな所にデカイプリンがあるう〜〜〜〜‼︎』
陸『ダニいい?プリン体いいいいい‼︎?』
須堂『あ、おはよう』
陸『ん??あ、おはよう』
こんなのでいいのか。いや、大丈夫きっと。つまらなくないよ。うん。
須堂『ジョージがお前のことを呼んでいたよ。行ってあげな。』
と言い、陸はうんと頷き、目をこすりながらジョージの元に須堂と行った。ジョージの所に戻るとそこには美味しそうな朝ごはんが待っていた。厚切りベーコンと目玉焼き、オニオンスープ、そして沢山のバケットがあった。そして、ジョージはスマートフォンの翻訳機能でこう言った。
ジョージ『沢山食べろ‼︎お腹空いていたら、何もできないからな‼︎』
それを見た俺達は同じタイミングで腹虫がなった。そして・・・・・
陸&須堂『『いただきます‼︎‼︎』』
と言って二人は席に着いた。
須堂『(まずはこの厚切りベーコンと目玉焼き・・・・。ああ、美味い。いつもの朝食の様に見えるが全然違う。卵の黄身がベーコンの塩加減を優しくしてくれて、ベーコン・・・いや、肉の本来の旨味を一層に引き立て、白身がまるでテインパニの様にしっかりと締めてくれる。そして、オニオンスープ。ああ、広がっている・・・・これは・・・広大な大地???いや違う・・・‼︎これは・・・太陽‼︎正しく太陽‼︎。なんていう事ただ。タマネギがしっかりと炒められており、味覚をトロけさしてくれる・・・。ん?なんだ・・・?こ、これは・・・隠し味・・・?し、知りたい・・・・飲みたい・・・・君のことをもっと知りたい‼︎)』
そのままもう一口。
須堂『(わかった‼︎これはバターだ‼︎バターが全体をマイルドにしてくれて、スープの真骨頂を際立たしてくれる‼︎
・・・・なるほな。そこでお前か・・・・・ふっ、わかってるよ。バケット、ほら、俺の口の中で暴れてみれよ・・・・。)』
そのままバケットを丸かじり。硬いパンなので噛んだ瞬間パリッという音が部屋に響き渡る。
須堂『(な、な、な、何いいいいいいい‼︎⁇これ以上・・・まだこれ以上、パワーがあるのかああああああああああああ‼︎
これは・・・・・まさにサクラダファミリア‼︎・・・・・・聳え立っている・・・・ああ、神よ・・・・俺は人間なのか?それとも悪魔なのか・・・・・?わからない・・・・・わからないいいいいいいいいいいいい‼︎)』
陸『す、須堂???だ、大丈夫かお前??』
隣に座っていた陸が何か気持ち悪いのを見た様な目をしている。
須堂『大丈夫だ。問題ない。』(`・∀・´)
陸『(ほんまかいなコイツ・・・・・・)』
陸が須堂に冷たい目線を当てている中、ジョージは俺達にスマートフォンの画面を見してきた。
ジョージ『なんで、ナーシャの為にスペインに来たのかい?』
と。スマートフォンに気づいた陸は受け取りこう打った。
陸『別に、俺達、そんな深い理由なんて無かったんすよ。ただ、ナーシャが死んだ時、あのロケットペンダントを見たら、何でかわからないけど、この子の親に会ってこのペンダントを渡そうと思いここに来ました。そして、紅茶会。まだよくわからないけど、俺達はあいつらの事を許せません。だから、絶対に一番偉いやつを見つけてぶっ倒そうと思って、ここに来たんです。』
須堂も続けて『同感』と打ちジョージに渡した。するとジョージは、また大きな声で泣き、スマートフォンに文字を打った。
ジョージ『ありがとう。君たちに出会えて、私は・・・もう・・・・・・・・・』
子を失う親。改めて見ると心が痛くなった。
〜午前8時 スペイン バロセロナ郊外 ジョージの家〜
陸『とりあえず、色んな情報集めなきゃな。」
須堂『ああ、とりあえず、今から何処に行くんだ???』
陸『そうだな・・・・サクラダファミリア周辺ら辺で聴き込みして見るか。』
俺達は朝食を食べ終え、少しゆっくりしていた。とりあえず、行くところが決まったから、その準備をするかと考えた時、ジョージが俺達の事を読んだ。そして、ジョージのところに向かいジョージが持っていたのは・・・・・・銃だった。陸は咄嗟に身構えた。しかし、ジョージは手を振って『NO』と言った。するとその銃を俺達に差し出した。そして、スマートフォンでジョージはこんな事を打っていた。
ジョージ『これはもし、何かあった時の為に使ってくれ。決して、悪い事には使うな。』
と。
俺達は無言で頷き、銃を受けった。
陸『お〜これは・・・・グロック・・・・何だ??』
須堂『26だな。小型で使いやすい。まあ、身を守るにはこれで十分だろ』
須堂はサバゲーが好きであり、銃についてはまあまあ詳しい。が、実銃は初めてであった。
陸『ジョージ。俺達サクラダファミリアに行くよ。何かあったら連絡する。』スマホシュ
ジョージ『了解。無事でな・・・。』
ホルスターも渡されそれをベルトに取り付け、銃をしまい俺達はジョージの家を出た。
〜??? ??? ???〜
???『あ、ようやく動いた〜〜〜〜〜。』
???『ほんと‼︎⁇早く会いたい会いたい‼︎会ってね?・・・・・もう動けない体にするの♡」
???『ほらほら、落ち着けって、仕事に取り掛かるぞ。』
???&???&???『生と死に喜びの祝福を・・・・・』
〜午前11時 スペイン バルセロナ サクラダファミリア周辺〜
陸『つ、疲れたああ〜〜〜〜』
須堂『俺も疲れた・・・・・』
俺達は来る人に紅茶会の事について聞いていったが誰一人知っている人はいなかった。もう探すの面倒くなったから休憩しよ。うん、そうしよ。と須堂は思った。すると陸がトイレに行きたいと言い出しトイレに行った。
須堂『(まじでこのまんまだと何も情報手に入んねえよ・・・・)』
そう考えながら近くのベンチに座っていた。そのままぼーっとしていたら、目の前に黒いフードを被った3人の人が通った。
須堂『あれって、もしかして・・・・?』
須堂はその3人の後ろを尾行した。そして、トイレが済み、戻って来た陸は須堂を探していた。
陸『あ〜〜〜〜あいつどこいったんだあ??地理感覚ねえ奴は大人しくしてろっていったのによお〜〜〜』
陸は須堂に電話をかけた。繋がらない。何故だ??何故繋がらない??と陸は焦っていた。
陸「(もしかして、俺がいない間に拉致った???いや、それはない。こんなに人がいるのに拉致するのは馬鹿だ・・・。ん?待てよ?まさか、もしかして・・・・。』
陸はそこら辺に歩いている人に何かの質問をして、その場を後にした。
〜午後1時 スペイン モンジュイック丘付近〜
須堂はずっと女の後を追っていた。どんな道を通ったのかもわからない。ただ単にずっと3人を追っていた。ただ、気になっていることが一つ須堂にはあった。
須堂『(コイツら・・・・どこに行く気だ??)』
須堂にはただ歩いている様にしか見えなく、この3人が目的地に向かっている様には見えなかった。すると突然、尾行していた3人が散った。右、左、そして真っ直ぐに別れて、歩き始めた。須堂は戸惑った。さっきまで一緒に歩いていた3人が何故ここでバラバラに行動したのかと。須堂は直感で右に曲がって歩いていった人を尾行した。そして、そのまま尾行して行くにつれて暗く狭い道に入って行った。須堂は尾行に集中していたせいか、こんな暗い道にいるのが気づいていなかった。しかも、今の所これと言った行動はバラバラに行動したことだけだ。とふと考えているうちに追っている黒いフードを被った人が右に曲がった。その後に、須堂も追うように右に曲がった瞬間。
須堂『!?き、消えた?!?!』
さっきまでいた黒いフードを被っていた人が消えていた。須堂は周りをキョロキョロと見ながら警戒していたその時、何処からか可愛らしい声が聞こえてきた。
???『ねえ、お兄さん?さっきから私の後ろでコソコソと何やっているのお??』
上から可愛らしい日本語が聞こえてくる。その瞬間に須堂は気づいた。今、上を見てはいけないと。須堂は上を向かず真っ直ぐ逃げる様に走った。
???『あれれ〜?私の事見てくれるかなと思ったけど、すぐ逃げちゃった・・・。まあ、もう少し楽しんでもいいのかなあ??』
そう言って武器であろう大きな鎌の刃の部分を優しく撫でて、須堂を追いかけた。
須堂は逃げる。ただ逃げる。捕まったらおしまい。だから逃げる。逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる。後ろから感じる殺気。
須堂『(やばい、コイツ絶対にやばい。殺される。とりあえずさっきの場所まで・・・・・・・・って、どうやって行くんだ?)』
今まで来た道を忘れ、逃げても無駄だと気づいた須堂はジョージから受け取ったグロック26をホルスターから抜き構えた。近ずいてくる足音は共に恐怖というものを味わしてくれる。ゆっくりと後ずさりしながら銃を構える須堂。何も見えない細い暗い道は暗殺者にとって格好の仕事場だろう。と冷静に考えていると声が聞こえた。
???『そんなに後ろが気になるの〜〜?ダメだよお?ちゃんと前も見なきゃ〜〜♡』
須堂は振り向きそのままトリガーを引いた。パン!と軽い音が鳴り響き須堂は銃の衝撃で座り込む。小さい銃でも反動は大きいということは知っているがまさかここまで大きいとは。と思っていたその時。あの可愛らしい声が僕の鼓膜を震えさせる。
???『あ〜〜あ。ダメなんだあ〜。人に銃口向けたらダメって教わらなかったあ??あ、でも、君は日本人だから銃のことはよくわからないよね〜〜?ふふふ♡大丈夫、君が私に捕まったら、1からちゃ〜〜んと教えてあげるからね??だからその為には〜〜〜。まず、動けないようにしなきゃね〜〜〜♡』
な、なんで、なんで撃たれたのに血が、出てないんだよ・・・・。え、何その持っている大きい鎌。それで一体何すんだよ。まさか、嘘だよな・・・?く、来るなよ!俺はなんもやってないだろ??須堂は恐怖で声が出ない。ただ僅かな力でへこたれながら後ろに逃げて行く。
???『ん〜〜?なんで死んでないの?っていう顔してるね〜〜〜?それはね〜〜〜この鎌がね〜〜守ってくれたの〜〜〜。だからね〜〜〜ちゃんとその分仕事しなきゃな〜って。』
黒いフードの人はその大きな鎌を上に振り上げた。そして、そのまま須堂に刃先が着地しようとした瞬間。
陸『須堂てめえなに一人でやっているんだこらああ!!!心配したぞ!この野郎!!!』
と言いながら壁をぶち破って出て来た出て来た陸が勢い余って黒いフードを被った人を巻きこみ吹き飛ばす。そして陸は殴った衝撃で体にかかった土を払いながらこう言った。
陸『あのなあ〜〜???行動するなら連絡一つくらいよこせやあ!!!どんだけ怖かったか判るかあああ???』
須堂『すまない・・・・。心配かけた・・・・。え、どうやってここにいるって気づいた??』
ここから、サクラダファミリアまで距離はあるはず。どうやってここまで来たのかわからなかった。ましてや今までに来たことのない場所。そんなところでどうやって来たのか。
陸『簡潔に言うぞ!まず。片っ端から、そこら辺の人にお前の写真を見せて。こいつ見なかったか?と聞く!もしも見たらどこに行ったか聞く!そして、教えられた場所に向かう!その後に大体の場所が把握できたら自分の五感を使って探す!!そん時に発砲音が聞こえた様な気がしたから聞こえた方向に向かう!声が聞こえた!壁がある!破る!見つけた!こんな感じだ!』
いや、人間技じゃないこれ。あんた犬か?初めてだよこんなに人間がきもい動物だと教えられたのは。と考えていた時、あの黒いフードを被った人の声が聞こえた。
???『イタタ・・・・あれれ〜?これはこれは・・・・あ〜〜もう少しで不自由にさせて薬でおかしくできそうだったのに・・・・・なんで邪魔をするのかな〜〜〜?』
あ、これ怒ってる。絶対怒っているよこれ。と、とりあえず逃げよう!と陸に伝えようとした瞬間。陸はもう逃げていた。
陸『須堂〜〜〜遅えよ!早くにげっぞ!!!』
あいつ。助けにきたのか茶化しに来たのかよくわからない。とりあえず逃げよう!!!!須堂もその場から光の様に離れて行った。一方で、陸に飛ばされた黒いフードを被った人は笑っていた。いや、狂っていた。
???『(あ〜〜あ。もう少しだったのになああ。・・・・でも、待っててね。またすぐ会えるから・・・・♡次会ったたら・・・・・・・えへへへ楽しみだな〜〜♡』
黒いフードを被った人は幸せそうな顔だった。そしてどこか悲しい顔をしているようにも見えた。そして、これからスペインでの本格的な逃走&闘争劇が始まるのであった。
お久しぶりです。Mont Blancです!初めましての方は初めまして!
いよいよ、スペインで本格的な逃走&闘争が始まろうとしている中、平和に暮らしている自分ですが・・・・今、実はもう一人仲間を追加してもいいんではないかと考えております。(ネタバレええ)まあ、多分相当先だと思いますが・・・・w
まあ、今日はこの辺で失礼しますかね。あ、誤字とかあったら教えて下さい大歓迎です!!それでは!
P.S あ、番外編も作ろうかなと考えております。よろしくお願いします。
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