表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1ダメージで魔王討伐って出来ますか?  作者: 星原渚
1章・転移したけど魔王を倒せる気がしない
5/19

5・盗賊と拘束

 「やっぱり不気味だなー」

宿への近道のため、俺は昨日の裏路地を通っている。


 「また何か出るんじゃないか?」

 そう呟いたとき、後で何かが動いた。

 どうやら予感は当たっていたらしい、後ろに振り向くと、茶色のフードを被った人影が、こちらに向かって接近してきた。


 おそらく盗賊であろう人影は、ナイフを持ちながら、俺の懐に切りかかってきた。

だが、俺は昨日までの俺ではない。そのナイフを華麗によける。


 「鉄の鎖により敵を拘束せよ。バインド」


 俺の周りに現れた魔方陣から4つの鎖が表れ、盗賊の両手足を拘束した。

 バインドは、ライトが持ってきていた魔法の本に載っていた上級魔法だ。時間の都合上昨日はこれしか覚えられなかったが、いきなり役にたった。


 にしても、本当に中二病みたいな呪文だ。恥ずかしいがちょっと格好いいと思っていると、一筋の風が吹いた。

そして、拘束していた盗賊のフードが取れっいかにもごつそうな男が・・・・・。


 「女、の子?」

 フードが取れると、そこには、俺と同じ年ぐらいの美少女がいた。

 青紫の髪の毛はゴムで後ろに結ばれていて、少し鋭い赤い瞳は、月明かりに照らされているせいか強く輝いていた。


 「なぜバインドが使える。」

 突然の美少女に見とれていると、その盗賊から、そんな質問がきた。

 「バインドは上級魔法、こんな田舎の冒険者が使える魔法じゃないはずよ。」

 「俺は、魔力とMPがすごく高かったんだ、だから使える。」

 とりあえず上級魔法が使える理由は説明した、だが、それより気になることがある。


 「お前はなんで盗賊なんてしているんだ?」

 「そんなのあなたに教える義理はないわ、そんなことより私をどうするつもり、警察に突きだそうとしても無駄よ、バインドが解けた瞬間あなたから逃げるくらいは出来るわ。」

 そういえば、捕まえた後は考えていなかった。

 別にこのまま逃がしてもいいのだが、なぜこの子が、盗賊なんてことをしているのかも気になる。


なんか気になるなー、やってみるか。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ