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プロローグ

閲覧ありがとうございます、こんにちは。出発色です。


とある理由から小説を書いてみようと思い立って活動を始めました。

まだ若く経験もないので大したものは書けませんが細々とやっていこうと思います。

本はあまり読まず、執筆なんて初めての試みですがちょくちょくやって行こうと思います。

ご意見、アドバイスなど頂けるとかなり助かります。

好きな女性のタイプは身長の高い女性です。

ヒロインの登場はまだ先になりそうです(汗

今回は説明回っぽくなってしまっているので退屈させてしまうかもしれません。


それでは、“曖昧なパートナー(達)は今日も健在です”をよろしくお願いします!

次回は来週の土曜日辺りを予定しております。

 目の前のディスプレイ、流れている映像に釘付けになる。

 とある会社のオフィスの一角、二人の男女が昨日深夜に放送されたアニメ“消えかけの黒霧領域”を食い入るように観ていた。

 デスクの傍らからパソコンの画面を覗き込む。


「これ、オートライティング原作ですよね。少しあっさりした内容だったのでどうなるかと思いましたが、案外しっかりしていると思います」

「確かに、なかなかいいんじゃない? 記念すべきオートライティング原作アニメの一作目。さすがに力入ってる感じよね」

「原作はまだ完結していませんが終盤ですし、アニメが終わる直前には完結する予定です。結末はもう決まってますしね、後は無事にたどり着くかどうか」


 原作者が書かずとも自立的に執筆する“オートライティングシステム”略してAWSが普及し始めて数年、ついにAWS小説がアニメ化されたのだ。


 AWSはそのシステム名そのまま、AWS社が開発した自動執筆AIである。概要は、原作者がある程度の世界観と登場人物の人柄や生い立ち、話の流れや結末さえ用意すれば後はAWSがネット環境で足りない部分を補完しつつ小説を書き上げるというものだ。

 要するにプロットさえあれば自動的に執筆が行われる……と言ったところだ。


 原作者の手から離れ、独立して独り歩きに描かれていく世界は“セカンドワールド”とも呼ばれており、登場人物が自我を持って物語を紡いでいく様はある意味、作者だけでなく読者の心をくすぐるものがあった。


「オートライティング小説自体でも一作目ですし、でもまだ一話目なのでこれからどうなるかなんですよね……」


 AWS社に勤めてまだ一年目の立山大輝は不安気な声を漏らす。小説家としての夢を諦め、一応作家に関係した仕事をしている。そのことに関して不満はなく、むしろ夢であった小説家に近い仕事ができていてやり甲斐を感じている——と同時に疑問を抱き続けていた。


 立山の仕事内容は干渉。AWSによって紡がれるセカンドワールドに割り込み変調を正すこと。干渉する者、“干渉者”を創造し、歪みが生じたAWS小説に登場させる“エディター”と呼ばれるものだった。

 物語は必ずしも、原作者が想定した結末にならない事がある。それは仕方のない事ではあるが、それがAWSの特性上、ネットに投稿された二次創作による影響だった場合にその変調を正して欲しいと原作者からの依頼がある。今の所、AWS自身がそれを正す事ができないため、干渉することを要求された。


 今こうして観ているアニメ“消えかけの黒霧領域”の原作もAWSによってリアルタイムで進行しており、干渉も行なわれていた。


「ねぇ、今思ったんだけど、このアニメも二次創作になるのよね。これが原作に影響を及ぼす事もあるってわけでしょ?」


 立山の上司である原田の言う通りその懸念はあった。アニメ化にあたって制作会社には色々と制約をしており、オリジナル展開はできるだけ避けるといったような指示を出していた。試験段階であり、今後どうなるかは今のところわからない、というのが答えであった。

 そもそも干渉すること自体セカンドワールドに変調を及ぼすくらいだ。あまり大きな干渉はできるだけ避けたい。そのためにも変調は事が大きくなる前に迅速に対処する必要がある。


「あとどのくらい干渉の余地はあるの?」

「大きな干渉はまだですし回数も少ないのである程度は」

「そう、まぁそこも考慮されてアニメ化はされたでしょうし、ラストまであとちょっとってところならあんまり心配はなさそうね」

「はい、余裕はありそうなので特に心配はないと思います。無事に小説もアニメも終わってくれれば……」つい語尾が途切れてしまう。


 なにせ、AWSの普及後、変調が起きて干渉が必要とされたのが最近というのもあり、この一年手探りだったことから不安がつきまとっていた。


 AWSを利用している作家はまだそれほど多くないものの、ある意味量産が可能になり作品は増加し続け、一人で複数作に干渉しているエディターは珍しくなかった。

 もっとも、立山の場合はまだこの一作“消えかけの黒霧領域”しか任されていないが。

 立山の担当するこのAWS小説は人気タイトルということもあり二次創作が多い。単純にAWS小説一作目で注目度が高いというのもあったが、アニメ化が決まってから変調への警戒はなおのこと高まっていた。


「これをやり切ったら任される仕事も増えるだろうし、ちゃんとやりなさいよ?」


 原田は腕組をしながら立山に向き直り、立山のその不安気な表情を確認する。

 一瞬目が合い——すぐに逸らした立山はペコペコと軽くお辞儀をしてその場を離れた。


 自分のデスクに戻るとそこにあったパソコンの画面に新着メッセージを知らせるアイコンが出ていた。


『六月九日十時二十三分、変調を確認した、調査を続ける』


 立山が“消えかけの黒霧領域”に干渉するために創造した干渉者、ケイからだった。


 AWS、セカンドワールドでは登場人物達は自分が創作された者だという自覚はない、それは当然のことながら、唯一干渉者だけはその自覚があり現実世界、創造者と意思疎通ができる。とは言うものの実のところAIなので意思疎通と言っていいものか迷うが、どうやら相手をしている内に同じ人間を相手にしていると錯覚することがたまにある。


「変調はどの程度だ?」


 テキストを打ち込んでいく。同時にAWSにもアクセスをし、最新のログを開く――と、すぐさま返信を示唆する吹き出しが表示され


『確認できたのはひとつ、結末に影響が出るかもしれん、ゲルトが居なくなった』

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回は来週の土曜日辺りを予定しております。(まったり


以下、前書きの方にも書かせていただいた内容となっております

とある理由から小説を書いてみようと思い立って活動を始めました。

まだ若く経験もないので大したものは書けませんが細々とやっていこうと思います。

本はあまり読まず、執筆なんて初めての試みですがちょくちょくやって行こうと思います。

ご意見、アドバイスなど頂けるとかなり助かります。

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