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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記–  作者: 星砂糖
第1章 –World Wide(ログイン1日目)-
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街の状況

予約投稿時間を別作品と間違えて0時に設定していました。(12時に投稿したかった)

そのため、明日投稿予定の分を12時に投稿します。

「お待たせいたしました。クリームメロロンソーダ。メルカトリアコーヒーのブラック、ストロングベリーパフェと4種のベリーティーのホット、ふわふわスフレケーキとホットレモモンティーでございます」


ダンディ・カモンさんが注文した品を置いて部屋から出て行った。

僕がクリームメロロンソーダ。

ナックルがメルカトリアコーヒーのブラック。

マサムネちゃんがストロングベリーパフェとベリーティー。

ミーシャちゃんがふわふわスフレケーキとホットレモモンティーだ。


ダンディなカモンさんの口からメロロンという単語が出てきたことで笑ってしまうかと思ったけど、実際には吹き出すこともなく心地よく聞けた。

あんな渋い声を出したいよ。


「ひとついいか?」

「なに?」


ナックルが眉間にしわを寄せて聞いてきた。

☆5職業がそんなにダメだったのかな?

僕は返事をしながらクリームメロロンソーダに手を伸ばす。

バニラアイスじゃなくて生クリームが乗ってる緑のジュースで、湧き出る炭酸は弱めだね。

飲んでみたところメロンソーダとほとんど同じ味だった。

これで、この世界でも食事ができることはわかった。

口に合わなければどうしようかと思ってたよ。


「オキナはいい。なぜそっちの2人は食べ物も頼んでるんだよ!」

「兄貴の奢りだし!」

「マサムネちゃんに言われて……あの、ダメでしたか?」

「いや……ダメじゃねぇ。ダメじゃねぇけど一言欲しかったなぁと……」

「あはは。え……ナックルは、か……マサムネちゃん以外の女の子に弱いよね」

「うるせぇ。で、飲み食いしながらでいいんだけど、ちょっとこれ見てくれ」

「ん?」


ナックルはメニューを操作した後ウィンドウを渡してきた。

ウィンドウにはW3ゲーム内の掲示板が表示されていた。


『【日本】日本サーバーで☆5職業確定!Part1【茶茶々】


1:ミルク茶

日本サーバーユーザーの誰かが☆5職業を確定させました!

システムメッセージからわかっている情報は以下の通り!


・日本サーバーで☆5ユーザー確定

・日本サーバーで☆5ユーザー用の職業に関するフィールド解放

・世界共通で特殊な魔物が出現するようになる


無理に誰が☆5なのか探すのは控えましょう!

でも、雑談のネタにするのは自由!

迷惑禁止!


2:乾燥ワカメ

スレ立て乙


☆5はβプレイヤーじゃなさそう?


3:ペーターパン

βのやり込みユーザーは引き継いでるだろうけど、ライトユーザーならありえるんじゃない?


4:ミルク茶

☆5ってランダム職業でしか出ないよね?

私のキャラメイク時点でランダム選択者は1人だけだったよ。


5:波動エジソン

そりゃあれだけ職業があればどれかやりたいの見つかるでしょう。


6:保温 御飯

やりたいのが多すぎて決められなかったからランダムを選択したに1票。


7:マシンマシマシ

職業多すぎてめんどくさくなったからランダム選んだに1票!


8:バリカタ・パン

生粋のギャンブラーに1票!


9:釣太郎

☆5ってどんな職業なんだろう。

潜水艦で魚捕まえたりできないかな?


10:幼電子砲

陸上一本釣りは帰ってどうぞ。

実際は何かの職業をグレードアップした程度でしょう。

サーバーへの影響も不明だし。


べ、別に知りたくなんてないんだからねっ!


11:メテオ・フォール

気になるなら迷惑かけない程度に噴水付近で職業聞けばいいんじゃない?


12:ぽるちーに

>>10 ツンデレ乙 最後の一文だけ幼女ボイスで再生した。


>>11 初心者装備の人をギルドに勧誘しつつだったらいいかもしれないけど、無理やりやると運営に睨まれるかもしれないぞ。


13:絶壁ミサイルウーマン

>>12 既に噴水前には大手ギルドが何人か来てたよ。


14:ミルク茶

なんか噴水前の雰囲気がピリッとしてたね〜。

様子見で行ったけど、逃げて来ちゃった。


15:ハーモニカ

初心者装備の人もいきなり声をかけられてびっくりしてたしね。


・』


「あー。ログイン直後の変な空気はこれのせいだったのか」

「オキナがログインした時もまだやってたのか。後続のために書き込んどくか」


ナックルはデジタルキーボードを出して打ち込み始めた。

閲覧権限のみだから書き込めないはずだけど、何を書くんだろう。


『348:ナックル

俺が招待した初心者がログイン噴水前の雰囲気が嫌だって言ってるんだけど。

いつまで続けてるんだ?

暇なら一戦やろうぜ!


349:南極のここらへん

まだキャラメイクしてたりして


350:テディベアラー

職業選択が最初だしね


351:モーニンググローリー

>>348 やばい。PS(プレイヤースキル)トップ勢が来るぞ!

みんな集まれー!


352:宇治金時くん

>>348 ここで書き込んでるのは遠目で見てるだけの家政婦です!

お見逃しを!


353:南極のここらへん

>>351 なんで集めるんだよ!観戦目的か?それなら俺も行くよ!


・』


「収まってないけど」

「この後噴水前通るからいいんだよ」

「ていうかナックルはPSプレイヤースキルトップ勢なんだね」

「まぁな。じゃないとモンスターと組手できねぇぜ。あいつらすぐに動きが良くなるからな」

「へ〜。僕はのんびりやるから」


ただでさえ魔物と戦う世界なのに、さらに自分で呼び出したモンスター共戦うなんてめんどくさい。

そこまで戦いに飢えてないけど、この兄妹なら喜んでやるんだろうね。


「そうだろうと思ったよ。で、話を戻すぞ。集合場所を噴水前からここに変えたのはさっきの掲示板を見てわかる通り、☆5職業をどうにかして勧誘しようとする奴らが邪魔だったからだ」

「まさかオキナさんが☆5だとは思ってませんでしたけどね〜」

「僕も☆5になるとは思ってなかったよ」

「私もランダムを選ぶか迷ってたんですけど、ランダムでもふもふがない職業になったら嫌なのでやめたんですよ。どうしてランダムを選んだんですか?」

「職業を選ぶのがめんどくさかったからかな。やりたい職業も思いつかなかったし」


そのまましばらくキャラクターメイクの話しで盛り上がった。

みんな合流目的でさっさと済ませたいから外見は変えなかったそうだ。

変えれるのは髪色、目の色、肌の色、タトゥーと傷の有無ぐらいで、そこまで大きく変えれないとのこと。

髪型すら変えれないので、スレ立てて盛り上がってる女性プレイヤーが多く、運営もなんとかするかもしれないらしい。

現実ではできない長さで楽しみたいんだとか。


「うし!そろそろ外で軽く戦ってみるか!」

「了解」

「おっけー!」

「頑張ります!」


腹ごしらえを終えたのでナックルがお会計を済ませて外に出る。

W3は空腹システムがあるらしいけど、目に見える数値では表示されてないらしい。

お腹がすいた状態で動いてるとST(スタミナ)が自動回復しなくなって徐々に減っていき、0になるとHPが減っていくとのこと。

ゲーム内でお腹が空いたら何か食べればいいんだね。


他にもNPCとプレイヤーを見分ける方法を聞いた。

設定で名前を表示するように変更する必要があるらしい。

ただ、非表示の方が冒険してる感が出て楽しいらしいから、僕もOFFのままやるつもりだ。

他にも細かいことは色々あるらしいんだけど、詳しくはメッセージで届いてるチュートリアルを受けるべきだと言われたので、僕とミーシャちゃんは別れた後に受けることにした。


「ん?あんまり人いないな」

「そうだね」

「新規組のログインが落ち着いたんじゃないかな」

「もう1時間経ってますし」


僕たちは喫茶カモンカモンを出て噴水前に来た。

そこは僕がログインした時のピリッとした空気とは違い、初心者装備の人同士が和気藹々と話しているほんわかした空気だった。

僕もこんな空気で迎えて欲しかったよ。


「あー。ミーシャちゃんの言う通りだ。見つけられなかったから切り上げて冒険に出たみたいだな」

「まぁ見つかるわけないし」

「ですね」


3人がチラッとこちらを見たけど、どう返せばいいかわからないから無視する。

それよりも、ついに戦闘だ。

僕はナックルとマサムネちゃんみたいに日々運動してるわけじゃないからPS(プレイヤースキル)は低いんだよね。

足を引っ張らなければいいんだけど……


ステータス(変更なし)


名前:オキナ

種族:人族

職業:人形使い(ドールマスター)☆5

Lv:1

HP:100/100

MP:500/500

ST:110/110

STR:10

VIT:10

DEF:10

MDF:100

DEX:300

AGI:10

INT:200

LUK:50

ステータスポイント:残り10


スキル

繰り糸(マリオネット)Lv:1〕〔人形の館(ドールハウス)Lv:1〕〔同期操作シンクロアクションLv:1〕〔工房Lv:1〕〔人形作成ドールクリエイトLv:1〕〔自動行動オートアクションLv:1〕〔能力入力スキルインプットLv:1〕〔自爆操作(爆発は主人のために)Lv:1〕

スキルスロット:空き0

スキルポイント:残り10


職業特性

通常生産系スキル成長度0.01倍

通常魔法使用不可

武器装備不可

重量級防具装備不可



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回こそ戦闘します

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