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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記–  作者: 星砂糖
第1章 –World Wide(ログイン1日目)-
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新しい防具

本日ダイビングを行うので、疲労によっては体バキバキになるため、明日は更新できない可能性があります。

ご容赦を。

同期操作(シンクロアクション)を試したので、西門の脇にある出入り口を通って街に戻って来た。

夜だけどたくさんの人が出入りしていて、少し通りづらかった。

一度は減った初心者装備の人が多かったから、仕事を終えた人たちがログインし始めたのかもしれないね。


噴水広場に向けて歩いているので、ハチミツレモモンジュースを飲んだ屋台の前を通ったけど、夜は別の人が酒を売っていた。

恰幅のいいおっさんだったので、もしかしたら夫婦なのかもしれない。

未成年はお酒を飲んでもジュースになって酔わないらしいから飲んでもいいんだけど、お酒ってだけで抵抗あるから止めておこう。


屋台を素通りして噴水広場まで進んだら、初心者装備の人が大勢いた。

そのほとんどが初心者装備じゃない人に声をかけられていたので、ギルドの勧誘か何かだと思う。

そういえばギルドはどこで作るんだろう。

作る予定は今の所ないけどちょっと気になった。


「そこの君!よかったら僕らのギルド【悠々自適】に入らないかい?基本自由なギルドだよ!」

「え?僕ですか?」

「そう!カンテラなんて洒落たものを付けてる君だよ!」


ギルドの勧誘を受けてしまった。

作るつもりもないけど、知らない人のギルドに入るつもりもないんだよね。

それに、ギルドの方向性が決まってなさそうだし、興味がわかないよ。


「いえ、遠慮しておきます」

「そうか。興味があればいつでも入ってくれていいんだよ!【悠々自適】をよろしくね!」

「はぁ……」


断って冒険者協会を目指す。

他にどんなギルドがあるのか聞き耳を立てていると料理ギルド【三枚おろし】、地図ギルド【人工衛星】、木工ギルド【世界樹の家】、建築ギルド【ポチホーム】。

他にも何のギルドかわからないけど【狂乱の筋肉】、【ラブハンター】、【鉄壁】、【もふもふ同盟】、【ベリーベリーパイ】、【大農場】なんかも聞こえてきた。

狂乱の筋肉は筋トレギルドなのかな?

他にも名前がきになるギルドはあるけど、声をかけられたら面倒だから、端っこを通って東門に向かおう。


端っこを通っていても声をかけてくる人を避けて、何とか東門についた。

ここからは別の道を進んで冒険者協会に行くんだけど、この辺も初心者装備の人がいっぱいいる。

この人たちもしばらくしたら別の装備になるんだろうね。

僕も早く装備が欲しいよ。


冒険者協会に着くと、そこにも初心者装備の人達がたくさんいた。

僕は夏休みだから昼からプレイできたけど、社会人にとっては普通の平日だからね。


人混みをかき分けて魔力水が飲める魔道具まで進み、急いで飲む。

その後は北の山関連のクエストをいくつか受けて、早々に冒険者協会を出た。

例えゲームの中といえど人混みは苦手だから、ちょっと疲れたよ。


北の山に向かうか考えているとメッセージが届いた。

差出人はうららさんだった。


『防具できました。いつお渡ししましょうか?』


ナイスタイミング!

北の山に向かう前にできてよかったよ。

早速今ならすぐに受け取れるとメッセージ返した。

すると、すぐに返事がきた。


『今は冒険者協会を出て西に進んだところにいます。この後は西区の公園に向かう予定です。どこかで合流できればいいのですが、どこがよろしいでしょうか?』


結構近くにいるみたいだね。

僕も冒険者協会を出たところだから西に向かうことを伝えたら、その場で待っていてくれることになった。

目印はミヤビちゃん。


少し西に進むとミヤビちゃんというか、空を飛んでる白い竜のシロツキが見えた。

多分黒い竜のトバリも飛んでると思うけど、暗くてよく見えない。


「お待たせしました」

「あ!お、オキナさん!」

「いえいえ。こちらこそお礼の品ですのに、わざわざ来ていただいて申し訳ありません」

「問題ないですよ」

「それでは、もう少し落ち着いたところに行きましょうか」

「わかりました」

「シロツキちゃんトバリちゃん、い、行くよ!」


ミヤビちゃんが飛んでるシロツキとトバリを、頭と肩に乗せたのを確認してから歩き出した。

向かう先は馴染みのお店らしい。


しばらく歩いて着いたのは、白い壁とピンクの装飾でいかにも女の子が好きそうな喫茶店【ふぁんしーけーき】だった。

どうやらケーキ屋兼喫茶店らしい。


「いらっしゃいませ〜。あ、うらら」


お店の中にはガラスケースに入れられた3種類のケーキが並べられていて、そのケースの後ろに白地にピンクのラインが入ったパティシエスーツを着たお姉さんが立っていた。


「こんばんは。商談で奥を使いたいんですけど、空いてますか?」

「奥?3番の部屋なら空いてるけど、それでいい?」

「もんだいありません。それではオキナさん、ミヤビちゃん。行きましょう」

「は、はい」

「わかりました」

「ごゆっくり〜」


うららさんの先導で奥へと進む。

1、2と札がかかった扉を過ぎて、3の札がかかった扉に着いた。

うららさんは自室に入るような気軽さで扉を開けて中に入ったので、ミヤビちゃん、僕の順で入っていく。


中は1つのテーブルと4脚椅子が置かれているだけのシンプルな部屋だった。

それでも、テーブルクロスや薄いピンクの壁紙なんかで華やかな雰囲気を出している。


うららさんとミヤビちゃんが並んで座ったので、うららさんの向かい側に座った。

すると、喫茶カモンカモンの時と同じようにメニューが出てきたので、とりあえずチョコチョコケーキとベリーベリーティーのセットを注文した。

商談だけど、注文しないとダメだよね?


「あ、ここのお金は私が払うので、好きなものを注文してくださいね」

「わかりました。ありがとうございます」


すでに注文しちゃったけど、ここは素直に甘えておこう。

今後うららさんが困っていたら助ければいいかな。

素材集めとかで。


「それでは早速防具をお渡ししますね」


うららさんから取引を申請されたので、もちろん応じる。


「オキナさんはすぐに決定しておいてください」

「はい」


うららさんは【アニマルグローブ】【ワイルドコート】【グリーンシャツ】【ブラウンズボン】【ステップシューズ】を取引画面に入れて決定ボタンを押した。

確認メッセージが出たので、『はい』ボタンを押して取引を終わらせる。

これで、初心者防具から脱却できるね!


「早速着てみてください。問題なく装備できると思います。あと、装備の名前は何となくでつけてます」

「わかりました」


作った物の名前は、作成者が決めれるんだね。

人形にも名前を刻むのは作成者だろうし、そういうものなんだね。


メニューから装備を開き、受け取った防具をセットしていく。


名前:アニマルグローブ ☆3

ステータス効果:DEF+5、INT+5

耐久値:200/200

腕装備。

うららが作った指ぬきグローブ。

複数の動物素材をつなぎ合わせて作られている。


名前:ワイルドコート ☆3

ステータス効果:DEF+10

耐久値:200/200

体上装備

うららが作ったコート。

ステップボアの素材を使っている。

なめした毛皮がワイルドに主張しているコート。


名前:グリーンシャツ ☆2

ステータス効果:DEF+2

耐久値:150/150

体上装備。

うららが作った緑のシャツ。

グリーンフォックスの素材を使っている。

肌着装備なので、さらに装備を付けることができる。

着心地はそこまで高くないが、鎧やローブの下に何もきないよりはマシ。


名前:ブラウンズボン ☆2

ステータス効果:DEF+5

耐久値:150/150

うららが作った茶色いズボン。

ブラウンラビットの素材を使っている。

生地が薄いので破れやすい分、動きやすいズボン。


名前:ステップシューズ ☆2

ステータス効果:DEF+2

耐久値:150/150

うららが作った靴。

ステップボアの素材を使っている。

毛皮を縫い合わせているが、その他素材により履き心地はそれなり。

ステップが上手くなるわけではない。


肌着装備なんてものがあるんだね。

確かに、素肌に毛皮のコートを着るなんて山賊ぐらいしかイメージできないよ。


ワイルドコートって名前だけど、そこまで野性味溢れるコートじゃないから、別に気にならないし、グローブも指ぬきだから糸をの邪魔にはならないね。

まぁ、指ぬきじゃないグローブを着けたら糸の邪魔になるかはわからない。

シャツもズボンも特に違和感はないし、靴も普通に歩ける。

後は戦闘でダメージがどうなるかだね。


「ありがとうございます。違和感なくいい感じです」

「そうですか。それは良かったです。耐久値が0になる前であれば修理はできます。その時は連絡をくださいね」

「はい。その時は事前に連絡します」

「あ、修理は有料ですよ」

「わかりました」


さすがに修理まで無料だとは思ってないよ。

足りない素材や、手間賃を無料に当てもらえただけでも感謝してるのに、さらに修理費まで無料になんて図々しすぎるよ。


「あ、あの、オキナさん。に、似合ってます!」

「きゅる〜」

「キュルル」


改めて装備の確認をしていると、ミヤビちゃんに褒められて、シロツキとトバリからはよくわからない視線を向けられた。


これで取引は終わりだけど、ケーキセットはまだきてないから、もうしばらく雑談しながら時間を潰すことになった。


ステータス(装備変更、MP回復)

※各種ステータスの()は防具の効果です


名前:オキナ

種族:人族

職業:人形使い(ドールマスター)☆5

Lv:5

HP:103/140

MP:700/710(10)

ST:114/114

STR:14

VIT:14

DEF:38(24)

MDF:140

DEX:320

AGI:14

INT:285(5)

LUK:50

ステータスポイント:残り18


スキル

繰り糸(マリオネット)Lv:2〕〔人形の館(ドールハウス)Lv:2〕〔同期操作シンクロアクションLv:1〕〔工房Lv:2〕〔人形作成ドールクリエイトLv:1〕〔自動行動オートアクションLv:1〕〔能力入力スキルインプットLv:1〕〔自爆操作(爆発は主人のために)Lv:1〕〔〕

スキルスロット:空き1

スキルポイント:残り10


職業特性

通常生産系スキル成長度0.01倍

通常魔法使用不可

武器装備不可

重量級防具装備不可


装備

・武器1:装備できません

・武器2:装備できません

・頭:なし

・腕:アニマルグローブ

・体上:グリーンシャツ、ワイルドコート

・体下:ブラウンズボン

・足:ステップシューズ

・アクセサリー1:なし

・アクセサリー2:なし

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