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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記–  作者: 星砂糖
第1章 –World Wide(ログイン1日目)-
22/287

冒険者協会

仕事が忙しくなり始めました。

毎日更新がGWまで逃げ切れるかどうか…。

まぁGWにも出張が入ってるんですけどね。


2017/6/27 23:03 受付の説明に討伐クエストと調査クエストの報告を受け付け旨追記。

(しき)さんの屋台でお腹を満たしたので、冒険者協会を目指すことにした。

この辺に防具が売られていればよかったんだけど、掲示板によるとプレイヤーが出してるフリーマーケットみたいな場所は、西側にあるらしい。

今は南東にいるから距離が離れてるし、ブラウンラビットで職業クエストをこなすつもりだから、防具は後回しにするつもりだ。


来た道を戻らずに屋台通りを進んで、大通りに出たら右に曲がる。

途中の屋台はやっぱり焼き物中心だった。

調理してる人たちの会話を聞くと、調理器具や設備、材料なんかが圧倒的に足りてないらしい。

職業が農夫だとしても生産に時間がかかり、鍛治師達も調理器具よりも武具を作っているみたい。

設備に関しては資金不足かLv不足で買えないって聞こえてきた。

みんな苦労してるんだね。

まぁサービス開始4時間程じゃそんなものかな。


屋台通りを曲がった先は、やっぱり坂道だった。

中央は馬車道で、横には木や花壇で分けられた歩行者用のスペースがある。

潮風で枯れないのかな?


港から続く道をまっすぐ登った先に建物群があり、その向こうが噴水広場になる。

そして、建物群の港側に冒険者組合があるらしい。

船から降りて真っ直ぐ行けば着くなら、スタート地点を港か船にすればいいのにと思ったけど、港付近は足場が少ないので落下しないようにするため、スタート地点を変えたようだ。

掲示板で調べたら、βで何人か落ちて死に戻りをしたことが書かれてた。


緩やかな坂道を登りながら左右にある店を軽く覗く。

野菜や果物を売ってる店や、お皿やコップ等を置いている雑貨屋、ネックレスやピアス等を取り扱っているアクセサリー店がある。

武器屋、防具屋もあるみたいだけど人が多い。

道沿いにあるから空いてたら覗いてもよかったんだけど、また今度でいいかな。


いくつかの十字路を通り過ぎると、横長の建物が見えてきた。

3階建ての煉瓦造りで、屋上付近に『盾と王冠と剣』が描かれたメルカトリア王国の国旗と、『杖と剣が盾の前で交差している絵』が描かれた冒険者協会の旗が風でパタパタとはためいていた。


1階のスイングドアを潜ると、正面には複数の受付が並んでいた。

例えるなら役所や銀行のような感じだね。

奥には紙がたくさん貼られた板がいくつかあったので、クエストはそこに張り出されてるんだと思う。

後は壁際にウォーターサーバーのような物が置かれていて、プレイヤーはそこか紙が貼られている場所に多く、受付にはチラホラと並んでいる程度だった。


「ようこそいらっしゃいました。初めての方ですね?」

「はい。そうです」


ゆっくりと進みながら周囲を見回していると、左胸に冒険者協会のエンブレムをつけた、赤いジャケットに黒いミニスカートの女性が声をかけてきた。


「よろしければ冒険者協会についてご説明させていただきますが、いかがいたしますか?」

「えっと……じゃあよろしくお願いします」

「かしこまりました。では、こちらへどうぞ」


お姉さんは壁際にあるウォーターサーバーみたいな場所に案内してくれた。

近くにいた人達は、事情を察してくれたのか場所を空けてくれた。


「まずはこちらの飲み物です。これは魔力水を作るための特殊な道具で、飲むとMPが全回復します」

「全回復するんですか?!」

「はい。全回復します。ただし、コップに入れてから10秒以内に飲まなければ効果が消えます。アイテムバッグに入れた時も同様です」

「そうですか……」


そりゃそうだよね。

水筒やコップに入れて持ち運べたら、MPを回復するためのアイテムの存在理由がなくなるし。

それでも、MPを一気に回復できる場所がわかったのは助かる。

僕の戦闘はMPを多く使うし、時間回復ではなかなか全快にならないからね。


あと、このウォーターサーバーは魔道具だと思う。

水に魔力を溶かし魔力水を作ってそう。

これとは言わないけど、似た道具が手に入れば助かるんだけどなぁ。

工房に置いてあったりしないかな。


「魔力水はジュース等と違い、空腹は満たされませんのでご注意ください」

「わかりました」


魔力水でお腹が膨れたら食べる必要がなくなるから、それは仕方ないかな。

というかジュースでお腹が満たされるんだね。

たぶんコップ1杯しか飲まないと思うんだけど、もしかして物によって満腹度が違うのかな?

次は食べる前にアイテムバッグに入れて表記を調べよう。


どちらにせよ食べ物は空腹を満たすためのもだし、MPはここで回復すればいいね。

HPが大きく減ってたら治療院に行けばいいし。

治療院の場所は知らないから調べる必要はあるけど。


次にお姉さんは、魔力水の魔道具から離れ、紙がたくさん貼り付けられている板に案内してくれた。


「こちらがクエストボードになります」

「この紙を持って受付に行けばいいんですか?」

「いえ、紙にはクエストの概要が書かれてあります。気になったものがあれば、触ることで詳細ウィンドウが開きますので、その詳細ウィンドウに書かれている内容を確認してください。受託はその詳細ウィンドウで行えます。また、同時に受託できる冒険者協会のクエストは8つです。8つ受けている場合、詳細ウィンドウの『受ける』ボタンが押せない状態になります」


なるほど。

受けたいクエストを触るだけでいいんだ。

受付まで行く必要がないから簡単に受けれるね。


同時に受けれる数に関しては、頭の片隅にでも置いとけばいいかな。

クエストの数を意識しながら受ければいいだけだしね。

最悪いっぱいになっても、急いでこなせばいいよね。


「また、こちらに掲示されているクエストは低レベルクエストになります。2階には中レベル、3階には高レベルクエストがありますが、受託の際に預かり金を支払ってもらう必要があります。期限までに達成できなければ預かり金は没収されますのでご注意ください」

「クエストを受ける制限とかはないんですか?」


職業やレベルでの制限や、冒険者ランクみたいなものがあって、それで制限してるとか。


「特に設けていません。職業に関するクエストであればその職業の方から依頼がありますので。ちなみに、1階はスキルがなくてもこなせるようなものがほとんどです。2階は何かしらのスキルが必要、あるいは単純に難易度が高いものが掲示されているとお考えください。また、必要なスキルは詳細画面に表示されていますので、そちらが目安になります」

「なるほど。わかりました」


つまり、お金さえあれば高難易度のクエストも受けることができるんだね。

クリアできるかは別として。


職業の制限がないのは職業クエストが別であるからで、レベルの制限がないのはPS(プレイヤースキル)で覆せるからかな?

他にもスキルの組み合わせによるところもあるかもしれないね。


まぁ、僕は職業用のスキルばっかりだし、PS(プレイヤースキル)もないから、地道に1階のやつをこなしていこう。


「また、一定の活躍をされている方には、メッセージにて個別依頼を行う場合があります」

「活躍ですか?」


クエストのクリア数とかかな?


「活躍についてですが、何もクエストだけで評価するわけではありません。例えば街の人からの依頼や、開拓、調査など様々な事柄で評価します」

「なるほど。周囲の評判よければってことですね?」

「そのようなものですね」

「わかりました」


街の人からの依頼は、仲良くなればお願いされそう。

開拓は新しい町を作ったり、農地を増やせばいいのかな?

橋をかけたり、山を切り開いたりするのも開拓になるよね。


調査は新しい素材やモンスターを見つけたり、新しい場所を見つければいいだろうから、僕はこれを目指そうかな。

旅をしながらでもできるからね。

後は、外地人との関係改善とかも評価されそうだね。


「最後に窓口についてですが、窓口では討伐クエストや調査クエストの完了報告、素材の買取や鑑定、情報提供などを行なっています」

「買取と鑑定はわかるんですが、情報提供とはどういうことですか?」

「ギルドで収集している様々な情報についてですね。モンスターの大量発生の兆しや、街の耳寄り情報、冒険者の相談にのることもあります」

「なるほど……」


誘導役も兼ねてるんだね。

掲示板はプレイヤーが調べたことしか書かれないし。

素材を売る時や鑑定してもらう時の雑談で、情報を話されるんだろうね。


「ご説明は以上となります。何かお困りのことがありましたら、このエンブレムを着けた者にお尋ねください」


お姉さんは胸に着けたエンブレムを指差している。

受付を見ると、帽子につけてる人やネクタイピンのようにつけてる人もいる。

服装は統一されてないから、エンブレムで判断しないとダメだね。


「わかりました。わざわざありがとうございます」

「いえいえ。これも仕事ですから。それでは、失礼します」


お姉さんは受付の中に入っていった。

とりあえず魔力水を飲んでからクエストを見よう。


魔力水の魔道具に近づくと張り紙がしてあった。


『備え付けのコップには、盗難防止用の特殊魔法がかけられています。

アイテムバッグに入れるか、冒険者協会から出ると消失しますのでご注意ください』


横に置いてある木で作られたコップのことだね。

コップを手に取って注ぎ口に置いて、魔道具に付いてるボタンを押すと、魔力水が注がれた。


味は濃い目のスポーツドリンクみたいだった。


ステータス(魔力水でMP回復)


名前:オキナ

種族:人族

職業:人形使い(ドールマスター)☆5

Lv:1

HP:84/100

MP:500/500

ST:110/110

STR:10

VIT:10

DEF:10

MDF:100

DEX:300

AGI:10

INT:200

LUK:50

ステータスポイント:残り10


スキル

繰り糸(マリオネット)Lv:2〕〔人形の館(ドールハウス)Lv:1〕〔同期操作シンクロアクションLv:1〕〔工房Lv:1〕〔人形作成ドールクリエイトLv:1〕〔自動行動オートアクションLv:1〕〔能力入力スキルインプットLv:1〕〔自爆操作(爆発は主人のために)Lv:1〕〔〕

スキルスロット:空き1

スキルポイント:残り10


職業特性

通常生産系スキル成長度0.01倍

通常魔法使用不可

武器装備不可

重量級防具装備不可


装備

・武器1:装備できません

・武器2:装備できません

・頭:なし

・腕:なし

・体上:冒険者のローブ

・体下:冒険者のズボン

・足:冒険者の靴

・アクセサリー1:なし

・アクセサリー2:なし

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