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World Wide Wonderland –人形使いのVRMMO冒険記–  作者: 星砂糖
第1章 –World Wide(ログイン1日目)-
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W3の歩き方(チュートリアル)−残りのメニューと歩き方

2017/4/29 10:37 メニュー『クエスト』について追記しました。


「報酬も渡したからこれで大体のチュートリアルは終わり!後は軽い説明だけだよ!」

「メニューだけでも半分以上残ってますけど、いいんですか?」

「うん。チュートリアルはスキル説明とスキルスロットオーブを渡すためのものだからね。他のメニューは実際に使ってみるといいよ。それでもサッと説明はするけどね」

「お願いします」


残りのメニューは簡単な説明ですませるみたい。

残りのメニューで説明して欲しいのは『取引』ぐらいだからちょうど良かったかな。

フレンドやメッセージは使ってみれば分かりそうだし、掲示板は今の所見る専門にするつもり。

設定は変更する予定はないし、ステータスポイントの振り分けはしばらく様子を見るつもりだからね。


「もう。マイフレンドは固いな〜。えっとね、『フレンド』は文字通りフレンドになった人にメッセージ送ったり、グループチャットしたりする場所だね。フレンドの一覧が表示されて色々できるよ。後はGMコールだね。何かあれば使ってね」

「GMコールがフレンドの中にあるんですね」

「βの時はメインメニューにあったんだけど、間違えて押す人が多かったから移動したんだよ」

「そうなんですか」


GMコール自体に確認メッセージを付ければいい気もするんだけど、緊急の場合メッセージが出るのは邪魔かもしれないね。

どっちがいいとは言わないけど、使う時は『フレンド』からっていうのは覚えた。


「『クエスト』は受けてるクエストの一覧が表示されて、進行状況がわかるよ。メモ書きもできて、達成後もクリア済みクエストに表示されるから、何かメモしてると後で掲示板に書きやすいかもね」

「メモができるんですね」


クエスト途中でイベントが起きたり、変わったアイテムを手に入れたらメモしてもいいかもね。

掲示板に書くかは別として。

めんどくさいし。


「『メッセージ』はそのままだね。受信したメッセージを見るのと、フレンドかパーティメンバーにメッセージを送れるよ」

「パーティメンバーにも送れるんですか?」

「そうだよ。パーティから離脱するかログアウトするまでは、どれだけ離れていてもパーティは継続されるし、メッセージも送れるよ。ただ、離れすぎてると経験値とアイテムはもらえないけどね」

「それでも、別れて戦うことはできるんですよね?」


裏を返せば離れすぎてなければ別々に戦うこともできるってことだよね。

一撃で倒せる相手だった場合、みんながバラバラに戦ったほうが経験値の入りは良さそうだ。


「そうだね。パワーレベリングはできるよ。ただ、オススメはしないかな。スキルは上がらないし」

「ステータスだけでは戦えないってことですか?」

「ステータスも重要だけど、スキルも重要ってことかな。バランスが大事ってこと。戦闘も人間関係もね」

「わかりました」


ステータスだけ上げて、強い武器を持ったとしても当てられなければ意味がない。

逆にスキルだけ上げて強い技や魔法を覚えても、一回しか使えなかったら戦力にならない。

バランスは大事だね。


「『取引』は読んで字のごとく、誰かとアイテムの売買や物々交換をする時に使う画面だね。アイテムをやり取りする場合はアイテムバッグから取引画面に移して互いに認証。値段のつけられた商品の場合は指定されたお金を払うだけだよ」

「聞くだけなら簡単そうですけど……」


物々交換はともかく、販売に関してはナックルが喫茶カモンカモンで払ってた。

あの時はテーブル毎のお会計だったから僕は取引ウィンドウを使ってないけど、ナックルが操作しているのはチラッと見えた。

金額が提示されたウィンドウに支払い確認メッセージが表示されて、その画面で『はい』を押してただけだから、お金を払う取引なら僕にもできると思う。


「他にもお店ならではの支払い方法とかあるけど、基本は同じだから習うより慣れてね。どうせ近々何か買うでしょ?」

「そうですね。防具を買いに行く予定です」

「じゃあ、その時を楽しみにしててね!で、次は『掲示板』だね。これはプレイヤーが情報を書きこめる場所で、W3のHPからも見れるよ。掲示板毎にジャンルが設定されてるから、それで一覧のページ分けと検索ができるよ」

「ジャンルですか?」

「戦闘、生産、冒険、スキル、職業、雑談…色々あるよ」

「なるほど」


ジャンル分けされてるなら探しやすいかもね。

どっちにしろ細かく検索する必要はあるかもしれないけど。

チュートリアルが終わったら雑談掲示板でも覗いてみようかな。


「次は『設定』かな。これは操作方法だったり、画面の表示位置や内容を変えるところだね。内容を確認しながら自分で設定してね!」

「わかりました」


まぁ、今の所不便はないから変えることはないかな。

W3のインターフェースに慣れる前だから変えるなら今のうちかもしれないけど、特に不便はないからいいかな。

掲示板とかで変えたほうがいいものが書かれていれば考えよう。


「じゃあ次は『ステータス』だね。これは今のステータスが表示できる場所で、SP(ステータスポイント)があれば各ステータスに割振れるよ。今の所一度割り振ったら戻せないから、割り振る時は注意してね!」

「振り直しはできない……。注意します」


まぁしばらく貯めておいていいと思うけどね。

元のステータスが高いし。

武器が装備できないから魔法系に振ればいい気はするけど、しばらくは保留。

とりあえず職業クエストを見つけてかな。


「メニューの最後は『ログアウト』だよ。これは言わずもがなゲームを終了するコマンドだね。戦闘中じゃ無ければいつでも使えるよ」

「街や安全な場所じゃなくても使えるんですか?」

「そうだよ。草原だろうと、山だろうと、海の中だろうとログアウトできるよ。ただ、ログインは同じ場所から始まるから注意してね」

「どこでもログアウトできるのはいいですね」


次の日学校や仕事でも、ギリギリまでできる。

それに、トイレとか理由のある一時的なログアウト後も、パーティメンバーに待ってもらえれば続けてプレイできるし、広大なフィールドの攻略もしやすくなるね。


「メニューの説明はこんな感じ。後はメッセージのタイトル通り『W3の歩き方』についてだね」

「今まではチュートリアルで、ここからが歩き方ってことですか?」


メッセージのタイトルは『W3の歩き方(チュートリアル)』だったはず。

歩き方=チュートリアルだと思ってたけど、別だったみたい。

今思ったけど、W3の歩き方って旅番組みたいなタイトルだよね。


「チュートリアルと歩き方は別だね。チュートリアルの方が話すことは多いけど歩き方がメインだよ。と言ってもそんなに難しいことじゃないよ。お腹が減ったらご飯を食べて後は自由にしてください!」

「ご飯…ですか?」

「そう!MPとST(スタミナ)はお腹が減ってなければ時間で回復するからね。HPは薬か魔法か治療院での回復だよ」

「宿屋で寝たら回復しないんですか?」

「宿屋で寝たら自然治癒はするけど、じわじわ回復だから、朝まで時間を潰す時に寝て、少し回復する程度かな」

「HPの回復目的なら宿屋じゃなくて治癒院に行ったほうがいいってことですね?」


他のVRゲームのイベントで、ゲーム内の1週間を現実の2時間に加速してイベントを行なってたから、W3でも同じようなイベントがあるかもしれない。

その時はゲーム内で寝ないとダメかもしれないけど、基本的には治癒院に行けばいいかな。


「そうだよ。今のは助言で歩き方としては冒険者協会やNPCからクエストを受けてもいいし、好きに旅をしてもいい。プレイヤーに敵対してもいいし、王国に敵対してもいい。自分で国を作ってもいいし、メルカトリア王国を発展させてもいいよ!」

「自分のやりたいようにってことですね」

「そうそう!」


それなら旅かな。

いきなり旅するわけにはいかないから、最初は街の周りでレベル上げだろうけど。

あぁ。

その前に今届いてるメッセージの確認をしないとね。


「最後に、このチュートリアルをもって街のNPCのことは『メルカトリア人』、大陸に住む人たちは『外地人』と認識してね。その人達にも夢や希望、生きた軌跡はあるからね」

「わかりました」


キョウコさんがさっきまでのとは打って変わって真面目に言ってきた。

1番最後に伝えたってことは、重要なんだろうね。

NPCだからってぞんざいに扱えば関係は良くならないだろうし、ゲームのキャラクターだからってぞんざいに扱って欲しくないんだろう。

もしかしたら、いろんな国で同時運営されてるせいで何らかの理由があるかもしれないけど。


「では!これで授業を終わります!」


キョウコさんが元の雰囲気に戻って宣言したらチャイムが鳴り、それを合図に僕の視界が白くなっていった。


ステータス(時間経過でMPが回復)


名前:オキナ

種族:人族

職業:人形使い(ドールマスター)☆5

Lv:1

HP:84/100

MP:344/500

ST:110/110

STR:10

VIT:10

DEF:10

MDF:100

DEX:300

AGI:10

INT:200

LUK:50

ステータスポイント:残り10


スキル

繰り糸(マリオネット)Lv:1〕〔人形の館(ドールハウス)Lv:1〕〔同期操作シンクロアクションLv:1〕〔工房Lv:1〕〔人形作成ドールクリエイトLv:1〕〔自動行動オートアクションLv:1〕〔能力入力スキルインプットLv:1〕〔自爆操作(爆発は主人のために)Lv:1〕〔〕

スキルスロット:空き1

スキルポイント:残り10


職業特性

通常生産系スキル成長度0.01倍

通常魔法使用不可

武器装備不可

重量級防具装備不可


装備

・武器1:装備できません

・武器2:装備できません

・頭:なし

・腕:なし

・体上:冒険者のローブ

・体下:冒険者のズボン

・足:冒険者の靴

・アクセサリー1:なし

・アクセサリー2:なし

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