妻×妻
日差しがまだ暑い、9月の始め俺は、なぜか警察沙汰になりかねないこの状況に置かれている。
「うっ、…」
どうみても、純日本人ではない顔立ちで金髪のかなりの美少女、抱擁な胸のわりに細く軽い体。そんな女の子が俺の上に乗っている。
「やべ、起きたかな」
俺はこの天国と地獄があわさった状況から出ようと頑張ったが、美少女を起こさずにしようとするとかなり難易度の高いミッションである。
この状況が起こる半日前。
「た、退学?」
担任から、いきなりその一言を聞いたときは俺は何かの冗談かと思った。
「あぁ、お前は退学となった」
担任は真剣な表情で言ってるから本気なのであろう。
「あの理由があったら教えてくれませんか?」
俺はせめと理由だけでも聞かないとやめるにやめれないから聞いた。
「実はな、退学といっても次の学校は決まっている。」
「はっ?」
俺は驚いて、とっさに言ってしまった。
「まぁ、驚いても仕方ないが、実は、お前をこの学校に入学をさせるようにしろというのだ」
「はっ、話が見えてこないんだけど…」
「まぁ、最後まで聞け。この学校は経営困難で、理事長がお前をこの学校に入れるかわりに、寄付金を受け取ってしまたんだ。ちなみに、両親も了承済みだ」
意味が分からなかった。いや、意味がわかっていたがあまりにも唐突というか…とにかくパニクった。
「大丈夫か?安心しろ。クラスのやつらには、俺から話しておいてやる」
「いやいや、最後の挨拶くらいさせろよ」
「そうもいかんのだ。もう迎えが来ているんだ」
その瞬間、突然中に浮いて、連れ去られた。
「おい、何するんだ」
「気にするな、お前の新しい学校まで連れてくるように頼まれただけだ」
「おい、ってか離せ」
力を入れて無理矢理、抜けようとしたがこの黒服はそれを許してくれなかった。
「んっ、何だここ?」
やけに、広い部屋にシャンゼリゼがあり、デかいベッドで寝ていた。
「そして、何でここで寝てるんだろ」
その後、さらに暴れる俺を黒服が気絶させられ記憶のないうちに、学校へと来たらしい。
「あら、気が付いたのでこざいますか」
黒髪に目がパッチリとした、モデル顔負けの抱擁な胸と容姿をした大和撫子という言葉がかなり似合う女性が入ってきた。俺はその顔に見とれていた。
「あら、どうかなさいましたか?」
おっ、そうだった。見とれている場合じゃない。
「ここはどこだ?ってか、お前は誰だ?」
聞きたいことは山ほどあるか、まずこれを聞く。
「あのここは、涼様が住まれる部屋でございます。そして、私は涼様の妻となる宮津堤静華でございます。」
「あっ、ここは住む部屋で、君は俺の妻となるほど…えっ、妻?」驚きのあまり少し動転してまった。
「はい、あなたのお祖父様と私のお祖父様が許嫁の約束をなさったそうで、私が結婚出来る16歳となった今日、こうして学校に来ていただいたしだいであります。」
おいおい、聞いてないぞ。あのじいさんは金持ちだったが、親とは絶縁状態だったと聞いたんだがな。
「つうか、いきなり妻と言われても…そんなの知らねーぞ。」
「それは、そうでございます。もし、あなたに結婚を決めるにあたる相手がすでにいたなら、このお祖父様たち同士の約束は破棄される予定でしたので。しかし、調べた結果あなたには、そういう人はいないと知りましたので、ここに来ていただきました。」
茫然自失となってしまった。
「じょ…冗談じゃない!そんなこと認めてたまるか」
ベッドからおりて、逃げるように部屋から出た。
しばらくして、少し頭が冷えたとこれで身を隠しながら考えてみた。
「いったい、なんだったんだ。ってか、妻って何だよ。いきなり退学になるしさ。わけわかんないことだらけだよ」
それにしても、無駄に豪華で広いな。
「涼様。どこにいらっしゃるのですか。」
さっきの女の声が聞こえる。気付かれないうちに逃げないといけないな。
逃げようとした瞬間。上から人が降ってきた。
そして、俺はその上からきた女の子を受け止め、警察沙汰になりかねない状態になった。
「涼様?」
「はい」
いきなり、名前を呼ばれてとっさに返事をしてしまった。
「りょ、りょ、涼様。この日を待ちわびていました」
何だ?この子、いきなり何を言うんだ。
「涼様。こんな所に…麗華何してるの。」
「お姉さまこそ…まさか、涼様を先に夫にするために…」
「違いますわ。私は」
「ストーップ。意味がわからないから最初さら説明してくれ。次は逃げないから」
思わず、声をあげてしまった。
「そうですわね。けど、さっきお話した通りなのでございます」「といわれてもな、初対面で妻ですと言われて、はいそうですと答えることは出来ないぞ」
「静華お姉さま、やっぱり、抜け駆けしようと企んでいたんじゃないですか」
「うふふ、そんなことはありませんわよ。それと涼様とは初対面ではございませんわよ」
「えっ、嘘?」
こんな綺麗な子会ったら忘れないはずなんだがな。
「はい、しかし今ここで先程述べたこと以上のことは話せられません」
「先程述べたこと以上のこと?やっぱり、他にも何かあるのか」
「今は言えません」
「はい。静華お姉さまのいう通りなのでここは…」
そこで、俺は意識を失った。




