力 嘘
お待ちかね、2600文字。キツかった。
では、どうぞ
─数日後─
「……お目覚めでぇす。さてと……」
起きて、リビングへ行く。
「…ん?あ、おはよう。丁度、出来上がったよ」
「さっすが♪」
何気ない会話を交わして、椅子に座り、ご飯を食べ始める。
「今日だったよね?」
「うん、そうだよ。緊張してる?」
「心臓バクバクよ」
「はは、まぁそれはそうか」
「相手が相手なんだよなぁ…」
「大丈夫だって。最悪でもアザができるくらいだから」
「う〜ん十分痛いね」
「嘘嘘。そんなことにはさせないから大丈夫。信じて」
「はいはい、頼んだよ」
ご飯を食べ終わる。
「ご馳走様っと…」
「それじゃ、行こっか」
「あいよ」
食器を片付け、家を出た。
─数十分後─
「さてと…着いたよ」
「緊張してきた…」
クルス王国にある訓練場。戦う者や、将来戦場に身を置く者なる人らの為の場所。誰かと対戦や、別の人を観戦など色々できる。
2人は、中へ入った。
「…あ、ここで武器を選べるね」
「すっげ…木製でめっちゃある…」
「好きなの取ってね」
「え、好きなの?得意じゃなくて?」
「好きなのの方が、伸ばしたくならない?」
「あぁ……たしかに」
ケイソレイは自分の好きな刀を取った。リラードは双剣を取った。
(刀…木製で鞘まであるのか……あ、切れないようにちょっと丸くなってる)
「お、刀か。いいね。カッコいいじゃん」
「やっぱ刀が1番カッケェわ」
そして、訓練場の動く場所へ入った。
ケイソレイは、実力を測るためにここへ来た。これから強くなるため、現状を知っておくのが大事だとリラードに言われたからだ。前まではよく相手してもらっていたが、最近はそれどころではなく、
「…準備はいい?」
腰に装備した刀の鞘を掴み、腰を落とす。
「……いつでも」
「よし……じゃあ、実力を調べるよ」
「…」
「どこからでも本気で………来い‼︎」
「ッ‼︎」
戦闘が始まった。ケイソレイは走って近付き、斬りかかる。
「あっ!?」
リラードに防御され、その衝撃に耐えれず片手で握ってた刀が手から外れる。
(いきなり事故。さぁ、どうする?)
「バカッ‼︎」
ケイソレイは持ち前の身体能力を活かして、すぐにドロップキックを仕掛けた。
(え、ここで攻撃!?)
「やばっ‼︎」
リラードは今スキルを使って相手の心を読むことの応用で、相手の行動を予測するということをやっていない。完全に素のまま戦っている。故に、予測も自力でやっている。しかも手加減していて、若干力を抜いている。
ここで大胆な攻撃に出るとは思わず、焦って防御した。
「ッシャア‼︎」
ケイソレイは蹴って、後ろへ飛んだ。それで1度着地失敗して転んだものの、すぐ体勢を立て直して立ち上がる。これで、離れることができた。
(なるほど…一旦離れるためか。よく思いついたな…)
思いつきの良さに驚いていると
(…ん?熱くなった?あれ、違う…なんだ?)
ケイソレイが上着を脱ぎ、右手に軽く巻いていた。
「いやー…できるかなぁ〜………ッ‼︎」
そう呟き、再度走って近付く。
(来た‼︎今度はこっちからやってみよっかなッ‼︎)
リラードは踏み込んで、剣を振りかぶる。その時
「ラッキー‼︎」
「え?…うわっ!?」
リラードの踏み込んだ足が引っ張られた。よく見ると、その足がケイソレイが脱いだ上着に引っかかっていて、ケイソレイが引っ張っていた。そのままリラードは転んだ。
「いってて………あ」
起きあがろうとした時、既にケイソレイが首に刀を置いていた。
「はぁ…はぁ…り…リラード、めっちゃ手加減してたけど……なんか勝った…‼︎」
「ははは……ああ、負けちゃった」
リラードはゆっくり起き上がった。
「いや〜、騙すの得意だね」
「…え?……あぁ……そっか……」
リラードの褒め言葉に、ケイソレイは目を逸らして答えた。
「…ケイソレイ。もう1回、やろう」
「え?何で?まぁ、いいけど」
互いに離れ、また構えた。
「いくよ‼︎」
「ッ‼︎」
身構えたその時
「あ!?」
「え?」
リラードが違うところを見て言う。それにつられてケイソレイもそこを見る。その時
「隙あり‼︎」
「は?いったぁ!?」
隙を狙って小さい石を投げ、ケイソレイの頭に当たる。油断していたせいで、そのまま後ろに倒れた。
「勝った‼︎」
「ひっでぇ!?」
「はっはっはっはっは‼︎」
笑いながら、ケイソレイに近寄った。
「ふぅ…ねぇ、ケイソレイ。嘘つくの、嫌い?」
雰囲気が変わる。
「え?あぁ…そうだな」
「何でか、言える?」
「……これまで嘘つくのって、あいつ騙す為だったし…」
ケイソレイはこれまで、あいつに虐待を受けていた。それで家出をしたのだ。そして、それまでは嘘をついて大半の事を凌いできた。故に、嘘をつく事が嫌いになっていた。
「…ケイソレイ。仕方なかったことは、仕方なかったことだよ。気にすることない」
「いや、でもな…」
「俺は今、騙し討ちしたけど?」
「ッあ…」
「それに、境地に達して得た自分の力って思えばカッコいいじゃん♪」
「……」
考え方が変わる。
「ふふ、たしかに。じゃあ俺強いのかな?」
「もっちろん!この英雄様を倒したんだからね」
「そっか、なら良いね」
その時
「ッ‼︎」
「ん?どうした?」
ケイソレイの中に、1つの何かができた感覚がした。
「……リラード、あと1回やらん?」
「え?ま、いいよ」
互いに離れ、構える。
「よし…斬りかかって来い‼︎リラード‼︎」
「よし、いくよ‼︎」
リラードは走り、ケイソレイを斬った。しかし…
「あれ?」
そこにいたケイソレイは霧となって消えた。その時
「ペシィ‼︎」
「いて!?」
後頭部を思いっきり叩かれた。振り返る。
「え、ケイソレイ!?え!?え!?」
ケイソレイが自慢げな顔で立っていた。
「リラード、さっきスキル手に入れた」
「え?」
「騙すスキルでね。リラードにそこに俺がいるように見せて、俺は後ろからペシったって感じ」
「ッ‼︎それって…‼︎」
「うん。これは、俺の力だね」
嘘をつく事を受け入れたことにより、スキルとなった。
「はは、それでいい」
「うん!」
お互いに、グッドサインをした。
毎日投稿できなかったらその次の日は休む。それまではやるつもり。




