日常の崖
なんか楽しいシーン描くの慣れんわ。早く暗いシーン描かせろ。
んじゃ本編へGO
(……ん?)
目が覚める。
(何か変な感覚……何か揺れて…歩いてる……?しかも…あぁ、またアザレアに抱きしめられて寝てんのか…匂いで分かった俺ヤバいな………まぁいいか。ねむ…)
気にせず、二度寝した。
─数分後─
「………ぐぬぁッ……‼︎」
再び目が覚め、背伸びをする。
「はぁ……んで、何で俺ここおんねん」
目が覚めると、城の中にある英雄隊本拠地(といってもただのいくつかの部屋)のベッドにいた。
「……あ、起きたか」
そこにはガリヤードとアザレアがいた。
(この様子は事情知らんかな…?)
「ガリヤードやん。なぁ、俺何でここにいるか知ってる?」
「あぁ……ケイソレイ?その…だな……」
「上、見てみて♪」
「上?」
アザレアがケイソレイの頭上を指して言う。何かあるのかと上を見たその時
「わあああああああ‼︎」
「う"ぉあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!?」
「あははははは‼︎」
「ひでぇ…」
天井にリラードが張り付いていて、見た瞬間落ちてきた。腰が抜けて逃げれず、そのまま捕まった。いい感じに転がってくれたおかげで、痛くはなかった。
「はっ…はぁ…はぁ…」
「どう?どうどう!?」
「ふぅーー………単独犯?」
「いや、提案したのはアザレア」
「そうか……」
「あ、ちなみにここまでアザレアが抱っこして連れてきたよ。寝てる間に」
「……は?」
「周りの……みw…みんなww……微笑んでたよww」
「嘲笑ってんだよ‼︎うわあああああああ‼︎」
あまりの恥ずかしさにケイソレイは床で顔を抑え、転げ回った。ちなみに、周りで見てた人は本当に微笑んでただけで、リラードがわざと半笑いで言っただけだ。
─数分後─
「…ケイソレイ…大丈夫か…?」
「ああ、なんとかな」
ケイソレイは落ち着きを取り戻して、作戦会議室の椅子に座っていた。だが疲れてはいたので、そのまま少し大きいテーブルの上にぐでっと寝そべっていた。
「んで……何でここに来たん?」
「それはもちろん……作戦会議だよ」
「なんの?」
「ケイソレイの、将来の職業」
「理解できぬ。誰か翻訳」
「俺らで将来の職業を考えてきたから、どれがいいか選んでくれって話だな」
「なんとなく了解。ナイスガリヤード。……で、俺が全部断る場合がめちゃくちゃあるんですけど、そこは思ってらっしゃるんすか?リラードさん?」
「あら、ご安心なすって奥さん。私のスキルなら、貴方の心もなんだって分かっちゃうんだから!」
「ああね、それ参照にして良いの考えてきたと」
「うん、大正解。それじゃあ早速言わせてもらおう…1番よさそうなのは………何でも屋!」
「……何でも屋?」
現実では全く聞かない言葉が出てきて、困惑した。
「そ、何でも屋」
「できんの?」
「英雄隊の活動ってことでできるよ。しかも首に何でも屋って文字の何か下げて歩くだけで簡単だし、引き受けるかは自由だし、お金は英雄様補正でちょっと多めに貰えるだろうし…って感じ」
「………聞きたいこと全部言われて完封された」
「どう?」
「…歩くのがちょいキツいけど……たしかに良いかも」
「でしょ?」
「うん、あったま良いなぁお前ら」
「「「いや〜それほどでも」」」
「どこで一致団結してんねん」
普通だったら真剣に話す話題だろうが…皆で気楽に、楽しく話し合っていた。
「まぁまだ後の話だから今決めなくても別に──」
その時
「リラード様」
「ッ」
作戦会議室へ1人、入ってくる。真剣な目だ。落ち着いているが、なんとなく何があったかは察せてしまった。
「どこに?」
「あの森で見失いました」
「分かった」
「……」
できるだけ怖がらせないようにとしたのだろう。リラードは、優しい笑顔を崩さないでいてくれた。その笑顔に、違和感など全くなかった。
一方、ケイソレイは嫌な感覚に陥っていた。自分はこれは、自分は何もせず楽しんでるだけで周りは頑張っているのに、ただ楽しい雰囲気を壊された為に出てきた性格が悪い想いだと思った。故に、自己嫌悪を始めた。辛さを考えれて、自分が周りを心配できるからできたものだという可能性を一切排除して
「ケイソレイ、ごめんね。大丈夫♪頑張ってすぐ戻るから」
「分かってるって。チャチャッと終わらせて来い」
(ッ…)
「もちろん。じゃ、また後でね」
まるでちょっと買い物にでも行くかのように、リラードは部屋を出て行った。
「………」
(あの状況であの言い方だと嫌な感じじゃないか?いやでも変に俺の様子変えたら心配されて)それはただの言い訳だろ。普通に考えて心配するのが道理で…)
さっきのちょっとした言葉について思考を巡らせる。前からちょっとした言葉が気になって、こんな風に自己嫌悪をしながらその時の正解の言葉を探してしまう癖がある。心の底から、離れてほしくなかった。
「…ケイソレイ」
「ッ‼︎…どうし───」
心情を察し、アザレアがそっと抱きしめる。さっきまで巡っていた思考が止まる。
「大丈夫。何も心配しなくていいよ」
「────ごめん…」
やっとのことで出した言葉を吐き、今の全力でアザレアを抱きしめる。
ケイソレイは色々な事を耐え抜いて生きてきた。だが、越えてきたわけではない。今も耐え続け、それ故に傷は未だ治れない。慣れなどせず、ただ擦り減ってきた。ケイソレイは、まだ弱い子供だった。
「大丈夫…大丈夫…」
アザレアは囁きながら、ゆっくり撫でた。
────
「…《感樹の花弁》」
リラードは、手の中の花弁を見ていた。
久しぶりに暗い展開&心理描写描いたけど、どう?まだ俺の技量生きてる?元からあったかは知らんけど。




