逃げて掴む幸せ
今回から過去編へ入ります。良い感じに描ける自信無いんで応援してくれませんかね。別にいいけど。
では、本編どうぞ
─1年前─
「………」
(大丈夫…今回はただあそこへ行くだけ…大丈夫。この国の治安は良いから襲われもしないはず…)
心臓は少し早く鼓動を打ち、呼吸は未だ落ち着こうと深呼吸するも不安定だ。今は冬。外はとても寒い。着込んではいるが、それでも寒い。そして、今は深夜で、自分は子供。ここクルス王国は治安は良いが、それでも深夜に子供1人の外出は危険だ。
(あそこまで……何キロあるんだ?…まぁいいか。その間は音楽で暇潰しすればいいし)
危険だが、行かなければならなかった。
(最悪、誰かの家に行けば……いや、一応やめとこう)
「…行こう」
覚悟を決めた。…だが
「………」
(…落ち着け…大丈夫、大丈夫だから…)
恐怖で、一歩が踏み出せない。足が重すぎる。
(どうせいけるから!ね?大丈夫だって!あの時と変わらないから!お前ならいける!)
「………ッ‼︎」
長い1分を経て、やっと一歩を踏み出す。一歩踏み出せたなら、後はいける。
「ふぅー……さっすが。んじゃ……《孤独への花束》」
右手で耳をチョンと触り、スキルで音楽を流し始めた。そして、目的地へ向かって歩き出した。
─1時間半後─
「…だぁ〜れもいないやん。いや当たり前だけど。でも少しくらいはいると思ってたんだけどなぁ〜」
そう1人言を小声で話していると
「にしても…てかそこじゃん我が目的地。別名公園。はぁ〜つっかれたぁ……でぇ〜もぉ〜〜?」
ジャンプして、公園の境界線を飛び越える。
「到っ着…!さてと……よっこいしょういちの助」
ゆっくりと公園のベンチに座る。
「しょういちの助…?誰のその女…‼︎いや男だろ。………ご冗談はともかく……どうしよっかな」
公園に来た理由は、人と待ち合わせしていたからだ。彼が来るまで何をしようかと考えていたその時
「う〜ん…1人じゃんけん?1人しりとり?ふっw……虚しくなるわ友達おるんに。じゃあ…1人言続ける?確かにめっちゃ話題思いつくから2〜3時間は普通に話せそうだけども。ぬぅ……」
ふざけながら考えていると
「ふッ!?」
突然後ろから誰かに目を隠された。体がビクッてなって意味分からん声も出てしまった。だが、すぐ察し、半笑いになる。
「お〜れだ」
「そこはだ〜れだやろ」
「じゃあだ〜〜〜〜〜れだ」
「なっが。まぁう〜ん…デルタ・クルス?」
「王様がここで何してるんだよ」
「自分の国で深夜に公園で座ってる国民に遊び心全開でだ〜れだを仕掛けてる」
「改めて説明されると訳分かんないな……ていうか俺王様じゃないしね」
「死ね?」
「言ってません。それじゃあ正解をどうぞ」
「…英雄、リラード・クロス」
目を隠してた手が離れる。上を向く。
「肩書き付き。う〜ん追加でプラス100点。結果200点!完璧!」
上からこっちの顔を覗く。待ち合わせしていた、大親友だ。
「頑張ったね。お疲れ様。来てくれて、ありがとう。ケイソレイ」
「感謝すべきなんのは俺の方じゃね?俺待ち合わせの時間伝えてなかったよな?いつから来てたん?」
「え?たしか…夕方くらいから…」
「夕方…!?夕方……仕事終わりからじゃねえか!?」
「そうだけど…仕方なかったしね」
「いや、自分で言うのもアレだけど仕方なかったよ?いつ抜け出せるか分からんかったから、いつここ来れるか全く分からんかったけど…だとしてもそんな早く来る?俺が来れるの多分深夜って言ったよね?」
「ま、大親友が助けを求めてるなら、手を差し伸べるのは当然♪」
「おお誰でもお前みたいに他人を助けれると思うなよ?しかもお前がやってんの手を差し伸べるどころか、俺の為に動きすぎて俺の手足みたいになってるから」
「俺が手足になることだ」
「上半身を裸包帯にしてから言え」
「舐めるなよ?親友だぞ?しかもただの親友じゃない。ドが付く程の親友…大親友だぞ?」
「ドはどこいった」
風が吹く。
「sssssさっっむ。冬のド深夜に会話するもんじゃねえわ」
「確かに……それじゃ、行こっか」
「そういえば聞いてないんだけど…どこに?」
「知らんのか。俺の家へ行く」
「俺の歳には分かりにくいネタやめい。あと俺あんま元ネタ知らんねん。それに使い方もちゃうわ」
「3連撃もやられちゃった。小僧派手にやるじゃねぇか!」
「あ、それは分かる」
「よし!…ていうか寒。風邪引く前に、行こっか」
「せやな」
ケイソレイとリラードはふざけながらも楽しく話しながら、リラードの家へ向かった。
………会話パートが多くなりそうで怖い………長い会話シーンはアニメとかならいいんだろうけど………




