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夢物語:再睡  作者: 現帝 夢見隊


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12/37

俺だけが、できること

前に化物語?って作品とタイトルが似すぎてて焦ったけど…多分内容全然違うだろうし、大丈夫だと信じてる。


それでは、本編どうぞ



─夜─


「……」


レオは目覚め、ゆっくりと体を起こし、立ち上がる。心淵(しんえん)からあの和服を取り出して着る。刀を取り出し、腰の帯に装備する。最後にぬいぐるみにキスをし


「…行って来るね」


家を出た。


「ここからなら…あっちか。《独しょ………いや、やめとくか」


行く先は、何十キロも離れた軍事国家ハレトス。ここから走っても何時間もかかるはずだ。なのに、その間レオは、音楽を聞かないことにした。今聞くのは、自分の正義に反していたからだった。

ふと、空を見上げる。


「今日は…三日月か……」


そう言い、スキルを使って飛んで向かった。



─6時間後─



レオがハレトスへ行く理由…それは、約1ヶ月前のこと。健在する2カ国に1つの知らせが入った。軍事国家ハレトスの壊滅。理由は突然現れた8つ頭のドラゴンのせいだった。

前までは英雄隊と一緒に倒すつもりだった。だが、レオとなった今、そうするわけにはいかなかった。国と魔族の両陣営を壊滅させる程の力を持つドラゴン、2人になってしまった英雄隊…下手したら死んでしまう。あの2人なら倒せると信じてはいたが、それでも怖かった。レオは何回か、自殺しようとした事がある。それで死に近付き、恐怖を知ってしまった。薄れてしまった死ぬ怖さや痛みを誰より知っているせいで、戦う時はハイになって誤魔化す程だ。大好きな周りの人たちが、死ぬ。なら、全く負担をかけずにするため……レオ1人で倒しに行く事にした。


「………あった」


ハレトスに着き、下に降りる。今はもう瓦礫しかなかった。


「…これを……たった1体で………俺1人で来て正解だったな。……?暗くて見えないけど…あっちに何か…大きいのが……」


突然、動き出す。


「ッ!?…あれ、城の瓦礫じゃない……こいつ…‼︎《月光》‼︎」


スキルで辺りをある程度照らす。瓦礫が落ち、ゆっくりと起き上がる。その正体は


「…瓦礫をかけ布団にしてんじゃねぇよ……」


8つ頭で翼を持ち、30m程もある巨体のドラゴン。討伐対象の、ヤマタノオロチだった。


「《夢眸(むぼう)》」


スキルを発動して刀を抜き、臨戦態勢に入る。今回は描く者(メサイアレジスター)でハイにならない。これも、正義に反していた。


「グゴア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"‼︎‼︎」


鳴き声をあげ、8つの頭から炎を吐く。


「《心淵(メギド)》ッ‼︎」


レオは黒い渦を出し、黒い何かを放って対抗する。心淵(メギド)は前にバルトを逃した原因になった部隊へ放ったものだ。

炎と心淵(メギド)がぶつかり、爆発する。間髪入れず、爆煙を突っ切って赤い炎がレオを襲う。


「早ッ‼︎」


即座に後ろへ飛んで避ける。そのまま照射しているブレスがレオを追いかけ、ヤマタノオロチを中心にレオは走って攻撃を避け始めた。


「はぁ…はぁ…キッツ……もっと体力付けてれば…いや、どっちかというと精神力か……」


スキルの使用には気力を消費する。いつもは描く者(メサイアレジスター)を使ってハイになりながら戦っているから疲れを忘れて戦い続けれるが、今回はそれを使っていない。ギャップもあるせいか、疲れの早さが段違いだった。


「はぁ…はぁ…‼︎本当にドラゴンなのかよ。じゃあ8つ頭だからって理由だけで名前付けたんじゃねえか。ならどっちかというとヒュドラとかそっちだろ…‼︎そんな詳しく知らないけど…‼︎」


無駄な愚痴を呟きながら動く。少しでもこうしてないとすぐに動けなくなってしまいそうだった。


「はぁ…はぁ…普通にやばい。じゃあ……早々に方を付ける…‼︎」


心淵(しんえん)を出して入る。ヤマタノオロチは照射ブレスを止め、探し始める。

突然、後ろから黒い渦が現れ


「取った──ッ‼︎」


レオが刀を構えながら飛び出る。首元を狙い、8つの斬撃を飛ばした。しかし


「ッ!?」


斬撃は当たったものの、全て切り傷すら付かなかった。


「硬すぎだ───ッ!?」


突然後ろからの衝撃をくらい、地面へ叩き落とされた。


「ゲホッゲホッ…‼︎はぁ、はぁッ…!ッぁ…はぁ…」


衝撃により、吐血し、死の恐怖も重なって呼吸が乱れる。


夢眸(むぼう)で防御力高めてて…吐血かよ……クッ…ソ………どこから………ッ)

「…あぁ…そうかい……尻尾は1つかよ…」


さっきレオを叩き落としたのは、ヤマタノオロチの尻尾だった。


「…スゥー…はぁー………そこまで届くんだ…なッ‼︎」


深呼吸して落ち着く。再度ブレスが飛んでくる。今度は照射せず1つ1つの個で放ってきた。後ろにステップして飛び、避ける。


「着弾面が爆発した…?さっきは広がっていたはず…ああね。照射形は動きが遅いけど範囲が広く、1つ1つのやつは威力が強くて数が多いって感じか」


後ろへ避けながら喋る。だが…


「……待て、なんか変だ。これは………違う、威力が高いんじゃない。威力が強くなっていってる!?うおっ危なッ!?」


着弾したブレスの爆発が掠った。


「速くもなっていって……何でだ…?早く原因を」


突然ブレスが止む。それに気付き、レオも止まる


「止まった…?………ッ‼︎違う、力を貯めてるッ‼︎」


ヤマタノオロチは8つの頭をレオの方へ向け、口元が赤く光始めていた。


「避け…」

(いや、待てよ。急にブレスの威力速度も上がって……何かあいつの怒りか何かに触れた?段々強くなる………ッ‼︎)

「こいつはこの場所から一歩も離れなかった……じゃあ、場所に関係する何かッ‼︎」


レオは近くを見渡したり瓦礫をどかして、その何かを探す。


「でも、じゃあっつったって…ここにはもう瓦礫しか…‼︎この推測も15のガキの推測にすぎないし……クソッ‼︎一体どこに………?何だ、これ…」


今は辺り一帯をスキルで照らしているが、月明かりと同じで、青白く、ある程度の光だ。細かいものは近付いたりしないと詳しく見えない。

レオはしゃがんで、見つけたものを取ろうとしたが


「ッ‼︎無理かッ‼︎」


ヤマタノオロチがブレスを放ってきた。特大だった為、早めに避けないといけなかった。


「クッソッ‼︎」


レオは上空へ逃げた。ブレスが着弾する……その寸前に見えた。


「────」


唖然とする。ヤマタノオロチのブレスの明かりで見えた。それは


「子供───?」


家族写真だった。

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