レオ・アルラード
今回1200文字で結構短い(これ以上何を描けばいいか分からん)。あと今更だけど、アニメくらいのスピードで読むといいかも。ほら、アニメって登場人物が喋る時結構ゆっくりで分かりやすいから。
それでは、本編どうぞ。
─3時間後─
「………うっ…」
やっとのことで家へ帰る。家の中に入り、倒れ込んだ。床は木であるため、凄く痛かった。だが、そんなのどうでもよかった。レオは弱々しく、ぬいぐるみを抱き寄せる。今できる精一杯の力で抱き締め、ふわふわなぬいぐるみの体に顔を埋める。
「ッ‼︎───‼︎」
突然さっきのことを思い出してしまい、それにつられて約1年前の事を思い出してしまう。この1年間ずっとレオを蝕んできて、ケイソレイがレオになるきっかけにもなったもの…トラウマだ。やろうと思えば描く者で消し去ることができる。だが、1度もそれをしなかった。手放したくなかった。それを手放すのは、大好きなものを手放すのと同じだったからだ。それはどうしても、嫌だった。ずっと心に残しておきたい。今でも。この先も。
レオはより抱き締めるのを強くした。離れないように。離さないように。たった1つの、心の拠り所だから。
「…大好き……大好き……大好き……大好き………」
突然大好きと間を開けて連呼する。レオ自身でも分からない。何故かとても言いたくなってしまった。もしかしたら、伝えたかったのかもしれない。今はこういう言葉を立場上送れなくなってしまった皆に、大好きだと。ちゃんと、大好きだと、伝えたかったのかもしれない。だが、今のレオにできるのは、ぬいぐるみに連呼するだけだった。強大な力はあっても、無力だった。
「…ッ……ッ………」
泣こうとする。だが、全く泣けない。夢眸やMRを発動できるほど気力も残っていない。ただ苦しいだけだった。壊れてしまいそうだった。もういっそのこと、壊れてしまった方が楽なのかもしれない。世界から魔王として嫌われ殺されそうになってきた。そう思うのは仕方なかった。
何せレオは、既にあの日から
──ただ、死にたかった──
死を目指してるが故に、死について考えたりして価値観が重くなった。死を目指してるが故に、その他の重圧を減らそうと思い込みで頑張った結果《描く者》というスキルとなった。死を目指してるが故に、現実逃避で妄想によって理想を描き続けた結果《夢眸》というスキルとなった。
死を目指してるが故に…ケイソレイ・ムユジクとして生きた過去を捨て、レオ・アルラードとしてこの道を歩み始めた。全て、1年前のあの日から変わってしまった。
「………ふぅー………」
息を吐き捨て、気持ちを切り替える。前から気持ちを切り替えるのは得意だった。そうせざるお得なかったから。
少しぬいぐるみを離し、目を合わせる。
「…ごめんな?いつもいつも。こんなことしてらんねぇよな」
笑顔で、そっとぬいぐるみを撫でる。
「大丈夫。お前には絶対に怪我させないから」
(………今夜、今度こそケリをつける)
また抱き締める。今度は、優しく。
「ゆっくり、おやすみ」
レオは、眠りについた。
読者にはレオがどういう子供に見えているんでしょうか。俺には分かりません。




