第3話 長文フリーズで世界が止まる!?
「よし、『ラスボスが実は味方でした。理由は後で説明します』!」
【スタンプ!】
――ピタッ!
世界が完全に静止した。
鳥が空中で止まり、風も止まり、敵の剣も0.1mm手前で凍結。
「……え?」
ステータス画面に警告ポップアップ。
長文ペナルティ発動!
世界フリーズ:5秒
MP消費:80(残り10)
「5秒も止まれば無敵じゃん!」
――4… 3… 2…
突然、背後から声。
「おい、佐藤! 長文使うなって言っただろ!」
振り返ると、銀髪の美少女が立っていた。
世界が止まってるのに動ける!
「誰!?」
「私、システム管理者・リナ。
お前のスキル、バグだらけだから監視してる」
彼女はため息をつきながら、空中にキーボードを出現させる。
『フリーズ解除』
【スタンプ!】
――ピシャッ!
世界が再起動!
「待て! 説明を――」
その瞬間、凍結してた敵の剣が一気に振り下ろされる!
「うわあああ!」
――ガキィン!
リナが**『鉄壁の盾』** をスタンプして、ギリギリ防ぐ。
「佐藤、短文で戦え。
長文は世界改竄、短文は即時発動。
それがルール」
「つまり……」
試しに、最短入力。
『死』
【スタンプ!】
――ドン!
目の前のゴブリン、即死。
「最強じゃん!」
リナが苦笑い。
「でも、『死』 は自分にも跳ね返る可能性あり。
次は**『勝つ』** でいけ」
佐藤、最後のMP10を賭けて――
『勝つ』
【スタンプ!】
――キラーン!
敵全体が白い光に包まれ、消滅!
戦闘終了!
リナが微笑む。
「合格。
これからスキルチュートリアルだ」
【第4話へ続く】
次回:『リナの禁断スタンプ講座!「自分強化」は危険すぎる!?』
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