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エピローグ 撮影の後

 無事に全ての撮影が済ました後、約束通りハヌルとソラは一緒にラーメンを食べに店に入った。ハヌルとソラ店員が案内してくれた席に座った。

 ソラがハヌルにメニュー表を見せた。


()さんは何食べたいんですか」

「うむ、まだどっちも美味しそうで難しいですね。ソラさんはもうお決まりですか?」

「ふむ、私はこれにしようと思います」


 ソラがメニュー表の上の部分を指差した。ソラの指先はマジマジカライラーメンと書かれていた。


「これが最近ネットで話題になったメニューらしいです。一度食べたかったので、私はこれにしようと思います」

「ふむ、そうですか。じゃあ、僕は豚骨で」

「え? せっかくだからこのマジマジカライラーメンにするのはどうですか」

「あ、僕は辛いものが苦手で」

()さん、辛いの苦手ですか?!」


 ソラがびっくりして目を見張った。その姿にハヌルは面食らった。


「はい、そうですけど。これがそんなに驚くことですか」

「だって韓国人なら辛いものよく食べるじゃないですか」

「いやいやいや、中には苦手な人もいますよ。僕も辛いものはあんまり好きじゃないし」

「じゃあ、()さんは辛いものが全然食べられないんですか」

「いえ、それはないです。たまに妹たちと食べる時はあいつらのせいで無理矢理に辛いもの食べたり、家に一人でいる時はたまに불닭볶음면(ブルダック)を食べたりします」

「ブルダックを食べられるくらいなら、やはり辛いものよく食べるじゃないですか」


 ソラは前に妹とブルダックを食べた経験があったので、その辛さをよく知っていた。しかし、ハヌルは激しく手を横に振った。


「全然違いますよ。これくらい最近の人々には普通ですよ。ブルダックくらいで辛いものよく食べる人とは言えませんよ」

「ふむ、そうですか」


 ソラは理解できなかったが、とりあえず納得することにした。


「とにかく、どうして話がこうなったのかわからないが、僕は豚骨にします」

「わかりました、それじゃ」


 ソラが店員を呼んでマジマジカライラーメンと豚骨を注文した。しばらくして、注文したラーメンが出た。

 ハヌルの前には白っぽい汁の豚骨ラーメンが、ソラの前には見るだけで辛さが感じられる赤い汁のラーメンが置いていた。


「と、とっても美味しいそうですね。冷めないうちには早く食べましょう、はは」


 ソラは思ったより辛そうなラーメンの汁に面食らった、撮影の時はこんなに辛そうには見えなかったのに。


「これとっても辛そうですね。本当に食べられますか」


 ハヌルがソラが心配になった。まさかこんなにやばそうなラーメンが出るとは思わなかった。これ全部食べたら明日はお腹壊してトイレから出れないかもしれない。


「もし食べられないなら」

「いいえ、食べられるんです」


 ソラが悲壮に割り箸を割った。そして、ラーメン一口口に入れた。


「これ思ったより美味しい・・・・辛っっっっ!」


 少し後、押し寄せる辛さにソラは慌ててお冷をガブガブ飲んだ。それでも、まだ辛いのかソラは汗と涙まで出た。

 その姿を近くて見守っていたハヌルが少し笑いながら割り箸を割った。


「これ、そんなに辛いですか」

「これ人間の食い物じゃないですよ」

「じゃ、僕が一度」


 ハヌルが割り箸でソラのラーメンを一口掬った。ソラはハヌルをやめさせようとしたが、ラーメンはもうハヌルの口の中だった。

 ハヌルは無言で静かに麺を噛んだ。ソラはハラハラして見守った。

 しばらくして、ハヌルが口を開いた。


「これ、うまいですね。少し辛いけど、全く食べられないほどではないです」

「え? 本当ですか。私はとっても辛かったのに」


 ソラがハヌルを珍しそうに見つめた。嘘をついているようには見えなかった。


「もしソラさんがこれ食べられないなら、僕が代わりに食べます」

「え? 本当にそれでもいいですか」

「はい、どうせソラさんこれ辛すぎて全部食べるのは無理でしょ。だから、僕が代わりに食べますよ、そして僕のラーメンはソラさんが食べることに。どうですか」


 ハヌルが微笑んでソラに聞いた。突然の提案にソラは少し戸惑ったが、これを断る理由はなかった。自分ではこのラーメンを全部食べるのは無理し、やっぱり食べ物を残すのはよくないから、


「それじゃ遠慮なく」


 ハヌルの言う通りにすることにした。ハヌルはソラの返事にすぐ動いて、自分のラーメンはソラの前に、ソラのラーメンは自分の前に置いた。


「冷めないうちに早く食べましょう」


 ハヌルが言った。こうしてハヌルとソラ互いが満足できる食事ができた。

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