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8/32

その8 父さんとカラオケ

 カラオケ。


 それは人の性格が如実に現れる魔境……と私は思う。


 今日は日曜。お父さんは、「うちの同僚は家族の親睦を深めるため月一でカラオケに行く」と言い出した。そしてまた影響されて家族一同を集め、カラオケボックスに来た。


 兄さんはカラオケに興味がないから、鞄を枕に寝ている。


 お母さんはやはり一曲選ぶにもずいぶん悩んでいる。


 私は好き勝手にラルクやウタダをポチポチ入れる。一緒にカラオケに来てもまとまりのない我が家である。


 お父さんはというと――。


「おい、この機械壊れてるぞ。津軽海峡がでない」


「私に文句言われてもね」


 お父さんは機械音痴で、買って一年経つガラホを未だに使いこなせていない。


「乾杯も歌いたいのに。何とかしろ」


 仕方なくリモコンを受け取る。画面を見て壊れてないことは理解した。


 ――お父さん。歌手名に津軽海峡入れたって出るわきゃないよ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] うちの両親はカラオケに興味ないので、家族でカラオケに入ったのは母の実家に帰省する車が壊れた時に、レンタカー屋が開店するまでの時間、その1回です。 私の母も機械音痴(ちなみに私も)。 未だ…
2024/05/18 10:36 退会済み
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