第1話 召喚前
初投稿です!拙い文章ですがよろしくお願い致します。
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俺を貶めたクラスメイトも国も全てを破壊してやる………
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俺こと池井真斗はごくごく普通の高校2年生である……とは到底言い切れないのかもしれない。
「よくそんな醜い顔で学校に来れるものだ」
「まあそういうなよ、こいつちょうどいいサンドバッグなんだからさ」
「それは否定できないものだな!」
目の前で堂々と悪口を叩いているのはクラスメイトでカースト最上位の小野賢治と佐藤勝樹である。
なぜ俺がこいつらに絡まれているのかというと瓶底メガネに、100kgオーバーの巨漢であるからであろう。
人を見た目で判断する低俗な輩である。
クラスについても当然のように他のクラスメイトはシカトである。
カースト最上位の二人に嫌われたらおしまいだと考えている者がほとんどであろう。
慣れたものであるが全くくだらない。
「ふぅ…」
軽く溜息をつき日々の学校生活を過ごしていたが、ある日事件は起きる。
「え……?」
その日図書館で勉強して帰った俺を待ち受けていたのは火に包まれた我が家であった。
待ち受けていたのは非情な現実であった。風邪を引いた妹と看病していたためか母が犠牲になってしまったのである。
母と娘を失った父は抜け殻のようになり、俺自身も呆然と立ち尽くすしかなかった。
後のことは何も覚えていないー
後日学校を休んだ僕の元に父から住所を聞いたのか小野と佐藤がやってきた。
「家族のこと残念でしたね。」
「みんな学校で待ってるからよ」
「…ありがとう」
感謝を一言言うとあいつらは帰って行った。
次の日なんとか学校に行くことができたが教室に入る前信じられないことを耳にするー
「あいつ帰ってくるの遅かったから家の前で花火してたら木に引火しちまって大変だったわ笑」
「まああいつ臭かったし消毒できてよかったんじゃない?汚物は消毒ってな?」
「あのキモ臭童貞野郎を学校に来させないように前々からしたかったにしてもやりすぎじゃない?」
「でもあいつの呆然と立ち尽くす姿は傑作だったな!」
「イ⚪︎スタにあげようかと思ったわ!」
「それはいい考えだけど流石にダメだろw」
小野と佐藤とその取り巻きどもが教室のど真ん中で談笑しているが誰も咎めようとしない。
「昨日来たのはわざわざこのことを俺に聞かせに……」
拳に今まで込めたことのない程の力を込め、怒りに打ち震えながら教室に入り、佐藤に殴りかかろうとしたその瞬間
教室の床に謎の魔法陣が描かれ始める……