第1章第4話 地球の生活を教えて!
第4話です
これからどうなるのか……?
楽しんでいただけるとうれしいです
「地球の生活を教えるって、どういう……」
さすがの俺でもこれにはうろたえた。意味が分からない。
「えっと、私は確かに神で、全知全能です。だから見たものの名前は一瞬で分かりますし、使い方もすぐにわかります。だけどいつ、どんな場面でそれを使うのか皆目見当もつかないのです。だからそれを学ぶ必要があるんです」
なるほど。
「ちなみに今持ってるものって……」
「なにも持ってないんです……」
「住むところのあてはあるんですか?」
「ないです……」
ですよねー……
今の仕事は給料だけはいいのでもう一人養うだけの貯蓄はある。しかしこの、見た目だけなら高校生といっても過言ではないような美少女を家にあげるというのは、正直いろいろな意味で抵抗がある。
だけど放っておくのは俺の良心が許さない。
「分かりました。では神様?が一人で生活できるレベルになるまではうちに来ませんか?」
俺がそう言った瞬間、少女は目をキラキラと輝かせ、
「いいんですか!?よろしくお願いします!私なんでもします!」
と言った。とてもかわいい。
そのとき、ピリリリリリッ!!と大きな音で俺の携帯がなりだした。
俺は案の定上司の竹田からの文句だったその電話を、「午後から休みます」という言葉とともに終わらせた。
「ところで、ー-ー」といいかけて俺はハッとした。
そういえばまだ名前を聞いていない。
「あの、名前なんていうんですか?」と俺が聞くと少女は一瞬キョトンとした表情になって、思い出したように、
「あ、私名前ないんです」と言った。
「名前ないの……?」
「まぁ、誰からも呼ばれことがなかったですし、必要なかったので」
そこまで言われたときにさっき拾った身分証的なものの職業欄しか埋まっていなかったことを思い出す。
「じゃあなんて呼べばいいですか?」
「えーと、そうだ、名前つけてくださいよ!」
おっとこれはこれはいきなり超難関クエストがふってきたぞ……
読んでいただきありがとうございます
ということで!次回名前が決まります!
お楽しみに!
それでは、またご縁がありましたら。