第1章第3話 世界に降臨した目的
第3話です。
話自体はちょっと前にできてたんですけど投稿するのが遅くなってしまった。
「あの……とりあえず心を読むのやめてもらっていいですか」
心が読めるってことはまさか、この子かわいいな……とか思ってたのも全部ばれてたのか!?
「あっ……そうですよねすみませんっ」
ま、別に悪いことじゃないし、いいか。
「神様って何ができるんですか?」
俺は一応そう聞いてみる。
「えっと……だいたいなんでもできます。ただ、基本的に世界に影響が出ることはしないようにしています」
「影響……って地形を作り変える、とか誰かに力を与える、とかですか?だとしたらそもそも俺と会話してるこの状況もまずいんじゃないですか?」
俺が質問すると、彼女はこう言った。
「確かに私は人と、というか生命体と会話するのを避けてきました。『神』の仕事は世界を管理し、持続させることですから。あっここでいう世界っていうのは簡単に言えばまぁ……宇宙のことです」
続けて彼女が言う。
「けど神の仕事って……正直暇なんですよ!!!」
「えっ?」
「世界の存続を揺るがす大事件なんて何千億年に一回とかしかないですし……力使っちゃえばすぐ終わっちゃいますし……事件が起こるとき以外は基本暇で、一人ぼっちなんです。だからまだ発展しきっていない地球っていう星の生活を体験してみるのも悪くないなって思って。」
「す、すごい喋りますね」
「えっ、す、すいませんっ。誰かと話すことに慣れてなくて……」
「いえいえ大丈夫ですよ」
少しの沈黙のあと、意を決したように彼女が口を開いた。
「そこで、お願いなんですが、その……私に地球での生活というものを教えてくれませんか!」
「えっ?」
『地球の生活を教えてくれ』なんて言葉、初めて聞いた。
読んでいただいてありがとうございました。
絶賛?次話執筆中なので待っててください!
それでは、またご縁がありましたら。