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レプシスの夢  作者: 限界トウテツ
3/3

3.レプシスの世界なのか?

投稿方法がよく分かってなかったです、これから3日に一回くらいのペースで上げていければと思います。

 レプシスの世界に入る事に決心したはいいものの何すりゃいいんだ?ってのが本音だ。

 「で?レプシスってのはこの装置で、この中に今まで吸い上げた記憶がいっぱい詰まってると……中からデータを消すって何すりゃいいんだ?」

 オレは機械を眺めながら親父に聞いたが……表情から察する限り親父も詳しくはわかっていないらしい。


 「あ、どうぞ。すみません遅くなって」

 咲田さんがマグカップに入ったコーヒーを3つ、机に並べる。

 「ありがとうございます、いただきます」

 柚子奈と2人でコーヒーを手に取る、砂糖を入れたい気持ちもあったがブラックで飲む事にした。柚子奈は砂糖とミルクを当たり前のように入れていたが。


 「私の調べた限りでは脳波測定するこの機械でレプシスにリンクすると一旦装置の中に意識が飛ぶのね、三崎先生も被験者と一緒にリンクして中で被験者の記憶を呼び出して、その記憶を置いて戻ってきてたみたいなの。1人でリンクして中でデータの整理をしてた事もあったのだけどレプシス内での詳しい作業方法は結局わからないまま……」


 なるほど、とりあえず中に入らないと話にならんわけだ。現実世界(こっち)であれこれ考えても答えは出なそうだし……とりあえず試してみるか?


 「それでね……中での操作がこっちじゃわからないから……」

 「戻り方も詳しくはわかんねーんだわ」

 咲田さんが言いにくそうにした言葉を親父(アホ)が方のストレッチをしながら簡単に言い放った。


 え?マジっすか?レプシスの世界に入って迷子にでもなったらどーすんだよ?トラウマとか嫌な記憶がいっぱい詰まった箱の中に意識取り残されるとか怖いんですけど……不安と好奇心が入り混じった感覚が頭を巡る、しかしここで拒否するワケにはいかない……


 などと考えていたのだが臆する事なく当たり前のよーにヘッドセットを付けてる柚子奈を見て考えるのがアホらしくなってきた、コイツは昔から興味が勝つと恐怖や不安はどっかにいってしまう性格だった。


 「ここで考えても解決しないからとにかく行ってみよう!にーちゃんも早く!」

 この妹、ノリノリである。でもここでビビってもしょうがないので手渡されたヘッドセットを着ける事にした。


 「じゃあこちらに座って下さい、一応心拍数や血圧、体温がモニターできるようになっています、異常が発生した場合はこちらでできる限り対処します」不安と申し訳なさを感じながらも咲田さんが映画に出てくる電気椅子みたいのを運んできた。

 紙製のキャップにヘッドセットとソファー、柚子奈を見ると完全に美容院にパーマをかけにきた客である。


 「起動したら数分で眠りにつくような感じで意識がレプシスとリンクします、その間こちらからは指示が出せませんが内部で一通り説明があると三崎先生のマニュアルには残ってるので、指示に従って下さい」


 「わかりました、とりあえず頑張ります」

 「どんなんだろ〜楽しみだね!」


 ふと親父の方に目を向けると親指を立てていた。

 「……アイルビーバック」


 お前が帰ってどーする、オレのセリフだろ。

 「さっぶ、咲田さんお願いします!」

 柚子奈の言葉に少し間をおいて頷き咲田さんがスイッチを起動した。手元のパソコンのLANケーブル部分が緑色の点滅をしてたのを見ていると、オレと柚子奈はレプシスの世界に落ちていった……



 ヘッドセットを付けて目を閉じると暗転した視界の中から光のような物が見えた、それを目で追いかけいく内に夢のような感覚から意識がはっきりしてきた。


 気がついて目を覚ますと、オレと柚子奈はナーロッパと言われる世界で異世界ライフに……とはいかず、普通に研究室のさっきまで座っていたソファーで目が覚める。

 「何これ……柚子奈?咲田さん?あとオマケで親父?どこだ?」

 さっきまでヘッドセットを付けてソファーに座っていたはずだが、目が覚めると研究室にぼっちである。

これがレプシスの世界なのか?


 現実か夢かレプシスの世界なのかわからない世界で次の行動に頭を悩ませつつ、とにかく一緒に来たはずである柚子奈を探す事にした。

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