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四角の外(一)

 ずっと眠っていた。ときどき目を開ける。四角い。四角がたくさん並んで、四角になっている。わたしはその四角の中で眠っている。

 この四角は「部屋」だと誰かが言った。「人」もいた。部屋は「人に必要なものがある」ところだと、その誰かが教えてくれた。わたしより大きい誰か。

 わたしより大きい誰かはもういない。「人」もいなくなった。それからずっと、眠っていた。

 目を開く。体を動かそうとすると、喉が締まるみたいで苦しい。これは「首輪」。足も、押さえ付けられるみたいで、苦しい。「首輪」と同じものが足についてる。

 だからまた目を閉じる。眠る。四角の中はいつも静か。





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