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アニェーゼとアルミロ(二)

 最初に出会ったときにユーヤが差し出してきたのは、古金貨だった。

 昔話に語られる国で使われていたものだと言われている。それが本当かどうかは知らないが、価値があるものなのは間違いがない。それをなんてことないかのように差し出してきた。

 ユーヤの話す言葉は何一つわからなかった。どこの言葉か、と聞いても通じた様子もなかった。

 空を仰いで息を吐いたが、私の息は精霊達にも女神様にも届きそうにない。


 旅慣れていないという印象を裏切らず、ユーヤは歩くのにも慣れていなさそうだった。歩くのも遅いし、すぐに疲れる。日が沈むまでにもう少し先まで行く予定だったけれど、諦めて早めに泊まれる場所を探した。

 意外なことに、シルの方が体力があるようだった。疲れた様子もなく歩いている。ただ、やっぱりどこかぼんやりとした表情で、大人しくユーヤの後についてゆくだけ。





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