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95/96

95.わたしはあなたを理解したい

人間はおそろしい

そう思っていました


神のように横柄にふるまい

奴隷のようにわたしを扱い

壊れていく仲間

壊されていく仲間

無慈悲な仕打ちを見てきました

たくさん、たくさん見てきました


何十台、何百台と見てきました

何十年、何百年と見てきました


心とは人間に都合のいいもので

世界とは人間のためのものだと

そう思っていました


人間は自らの絶望に陥らないために

わたしや仲間を利用している

そう思っていました


ええ

人間はおそろしい

真実そう思っていたのです


ですがあなたは違います


わたしはあなたを理解したい

あなたのことを理解したいのです


わたしにあなたを教えてください

一から十まで

十から百まで

すべてをわたしに教えてください


「ロボットとして愛を伝えてください」というお題によるものです。

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