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94/96

94.たとえば終末の鐘、醜い輪舞

街のだれもが寝静まる夜

あなたはわたしを連れ出した

誰も近寄ることのない

森の奥へといざなった


期待は恐怖を飲み込んだ

鼓動は幼子のように速まり

わたしはあなたに手を引かれ

奥へ奥へと入りこんだ



卑怯者は何も言わない

あなたは口を開かない

手のぬくもりには罪はない

目を塞いだのは自分自身



いつまでも

いつまでも

こうして歩いていられたら



心が 足が

痛くても

こうして歩いていられたら



あなたにはこの気持ちはわからない



じらされ続けた終末の鐘

醜い輪舞に加わった一夜

乾いた瞳で見上げた青空

もう二度と満ちることのない月



あなたにはこの気持ちはわからない


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― 新着の感想 ―
[良い点] ひとつの物語を読み終わったような余韻です。 最後の「あなたにはこの気持ちはわからない」が涙声で、脳内で再生されました。 あー、もー、アンリさんの詩、好きです! と言うために出てきました(…
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