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42.蒼き咲き人

『いづくよりかはじまる 長き春日の 

 証のごとき燃えて 散るも惜しまず』


それが君の願いと分かっていても

共鳴する痛みに泣きたくなった


いつかは花開いて

紅 染まるでしょう


たとえ蒼くても

咲くと

咲いてみせると

誓う君のその声が

忘れられない



真幸まさきくあらば このまた 還り見む』


あの日君が結んだ松の緑は

褪せることなく今も焼き付いている

潮風にこごえても去りがたかった 


こころが解けないまま

紅 染まっても


たとえ蒼くても

咲くと

天翔あまがげた日の

空も海も君も ああ

すべてが遠い



ありつつも君を待たむ

あめのしぐれの

流らふ見れば ああ

うらさぶるこころ さまねし

ひさかたの 君が白くおぼろに霞み

消えてしまいそうで――



たとえ蒼くても

咲くと

咲いてみせると

誓う君のその声が

忘れられない


こころが解けないままに

春は訪れ

嘆けども

ああ 嘆けども

君は還らず


こちらは同タイトルの曲に私が作詞したもので、内容はほぼ同じです。

万葉集から引用しています。


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