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14.唯一の私
あなたはどうしてそうも魅力的なんですか。
瑞々しくて、力強くて、小さな体いっぱいに宇宙を感じるほどの底なしの希望を抱えているあなたはたまらなく魅力的です。
あなたのその艶のある長い髪がうらやましい。
でもそれ以上に、その髪に遠慮なく触れられる唯一の私であることが誇らしい。
あなたのそのすらりとした手足がうらやましい。
でもそれ以上に、それらに遠慮なく触れられる唯一の私であることに満たされている。
この世の尊いものすべてをあなたに与えた神様は正しかったのです。
あなたを私に任せてくれた神様はどこまでも寛大で慈悲深いのです。
私はその恩に報いなくてはなりません。
この命を賭してあなたを護ることを誓います。
いつまでも。
永遠に。