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12.無様に身悶える君にいつか会いたい

確かに数学とか物理とか、ある種の側面においては正しさと過ちが交わる領域なんてない。


白と黒、晴れと雨、過去と未来、空と海。

そんなふうにきっぱりと区別できるのってなんだかいやらしい。


けれど君は違う。


やることなすこと適当だ。


昨日好きだと言った桜餅を今日は食べたくないとそっぽむくし、

ふわふわのかわいいスカートをもう着たくないと捨ててしまうし、

丁寧にブラシをかけていた黒髪をばっさり切ってしまうんだから。



――だからこそ君の純粋さがまぶしい。



もっと頑なになっていいんだ。

冷たく突き放したっていいんだ。

誰にだっていやらしさはあるものなんだから。



無様に身悶える君に

いつか会いたい。

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