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序 「ふたなり」の定義について

まず、こんないかがわしいテーマにもかかわらずこの稿を開いていただいている諸兄の勇気と知的好奇心、そして素人の戯言に付き合うお時間をいただけることに感謝します。

本稿は医学部出身でも生物学部出身でもない一介のトーシローが、それっぽい文献を読み漁って至った結論と、その紹介の文章です。内容の正確性に細心の注意を払ってすらいません。学術的正しさなんぞ微塵もなく、あるのは「それっぽい理屈」だけです。一応いくつかの文献を参考にはしているので、そこまで酷いことにはなっていないと思いますが……。

また、考察内容の都合上セクシャルマイノリティや性同一性障害についての言及がありますが、差別的意図等は一切ございませんので、あらかじめおことわりさせていただきます。

そして、オスの三毛猫の発生機序の話をしていたはずなのにふたなりの発生機序の話にすり替え、この雑考察を書く動機をくれただけでなく、医学的見地に関しての助言までしてくれたLeu君(https://mypage.syosetu.com/739178/)の本性に感謝の意を、この場を借りて表させていただきます。

さて、そんなヘッポコ文章でもいいよという方は本文へ、そんなの嫌じゃという方はブラウザバック!


 最初に、今回考察をしていく「ふたなり」とはどのようなものであるか、というところから話を進めてゆく。


 某電子百科事典の該当のページによると、現実世界的にはいわゆる半陰陽の話とトランスジェンダー(MtF)的ふたなり、つまり性別適合手術を受けていない男性器保持者の話が存在する。また、非現実世界においてはいわゆる「エロマンガ的誇張表現」と「ふたなりの身体的特徴」が混同されてしまう(つまり巨根であったりやたらと精液の分泌量が多かったりすることは「ふたなり」であることとの関連性があるとは限らない)ことが読み取れる。

 しかし、その媒体がいわゆる「二次元」であろうが「三次元」であろうが、外性器以外の特徴、つまり乳房であったり話し方、あるいは本人の自覚している性別であったりを第三者的に観測する限り、女性性を強くもった存在であることが多く、なぜか中間性、あるいは中性的な人物として描かれることは少ない。

 また、いわゆる二次元的世界観のふたなりにおいては、先天的であると思しきものと明らかに後天的であるものの二者が存在している。

 前者においては、「登場人物の一人(あるいは全員)が衣服を脱いでみたら、あるいは衣服の上から確認できる形態で『最初から』男性外性器(と思しきナニカ)が存在している」という表現がなされているもののことを指す。この「最初から」というのが最も重要な観点であり、それは何らかの理由で生まれた時から両性具有であることを指し示している、と解釈できる。

 また、後者においてはファンタジー、あるいはその素地を持つような作品(とその二次創作)においてよくみられる形態であり、例えば「よくわからないけどキノコを食べたらおまたにキノコが生えてきちゃった!」、あるいは「朝起きてみたらよくわからないけど生えていた」というような話の構成になっている、つまり世界観に合わせてなぜ「ふたなり」なのかという一応の説明がなされていることが多い。


 さて、これまでの事象を踏まえ、ここから先で考察してゆく「ふたなり」の定義を、「二次元、三次元を問わず、外性器として男性性と女性性の両方を備えているもの」とする。

 ここで、「性格的男女は?」「いわゆるニューハーフ(一番初めに挙げたトランスジェンダー的ふたなり)は?」という疑問が出てくることは至極当然といえよう。

 まず前者に関して、今回の目的は「ふたなり」の生殖器の考察であり、「ふたなり」であるもの、つまり両性具有者の精神的性別の話は本筋ではないことを、理解いただきたい。ただし、精神的性別は内性器や性ホルモンの分泌との関連については、後程触れていこうと思う。しかし、性格的男女の話をしてゆくと、いわゆる性同一性障害や性的指向としての同性愛という医学的にもまだ研究が完全とは言えない部分へと足を踏み入れることとなるので、本稿においてはさわり程度に抑える予定である。

 また、後者においては精神性についてはさておき先天的な生殖器に関しては男性のそれであり、性交に関してもいわゆるアナルセックスという形態がとられていることがほとんどであるので、今回はその考察の対象から外すこととする。


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