プロローグ
何度も書き直しすいません……(-_-;)
変更点は刀の振り分け本数です。
世の中には不思議な事がある。
……って言っても、それは生きていく上では、なんてことない、小さな出来事だったりするだろう。
晴れているのに雨が降ったり、海がいつまでも波を打ち続けたり……。
俺が思う不思議な事なんて、きっと、どっかの偉い人がとっくに解明しているだろう。
……だが、俺が今向き合っている現実は、「不思議」なんて言葉じゃ、説明しきれない。
ほんの三ヶ月程前まで俺は、平凡。自分で言うのもなんだが、五段階評価でオール三をとるような平均すぎる高校生だった。
しかし今俺は、五人の仲間と共に、日本……いや、世界の命運を背負い戦おうとしている。
「ここまで来たら、必ず勝とうな!」
横にスッと並ぶは、藤堂京也。いつも俺を支えてくれた、俺が旅で出会った、最高の親友だ。腰には、(神刀:七支刀)を携える。
「俺は、準備は万端だぜ~!」
声高く叫んでいるのは、海野宇宙。喜怒哀楽の「哀」の感情がないのか、と思うほど、いつも笑っている奴だ。だが、その笑顔はいつも場を和ましてくれる。背中に、(伝刀:菊一文字則宗)を背負う。
「あ、あの……、私も頑張ります!」
ちょっと控えめなこの子は、雪村葵。控えめな分、誰にでも、分け隔てなく優しい。葵がいるだけで、くだらない喧嘩がバカバカしくなる。手に、(伝刀:陸奥守吉行)を持つ。
「気は抜くな……、と言わなくても大丈夫らしいな」
俺達より少し年上のこの人は、伊達虎太郎さん。少し口が悪く、注意が多いが、頼れる兄貴みたいな人だ。京也と同じく、腰に、(名刀:長曽祢虎徹)を携える。
そして……
「ここまで来れた……。あなたの……大地のおかげよ。ありがとう……」
凛としたこの女は、大神紅葉。よく怒るが、俺が旅に出るきっかけであり、俺の旅を最初から今まで付き合ってくれた……、まあ、腐れ縁になりつつある。両手に、(名刀:備前長船)を持つ。
「ああ。だけど、ありがとう、なんて言葉は、これが終わってからにしろ」
「そうだな……」
みんなと話し終わり、俺も前を向く。
「じゃあ、みんな!
約束忘れんなよ!」
「「「「「必ず、生き残る!」」」」」
「……そう。必ず、俺達は帰る。行くぞ!」
それが合図かの様に、みんなが歩を進めはじめる。これが最後の戦いに向かう俺達の会話。
……おっと、自己紹介を忘れていたな。俺の名前は八幡大地。持っている刀は、かの有名な(神刀:天叢雲剣)。最初からこの刀達に関連しているとあって、この旅の中心だ(いつの間にかだが……)。
そういえば、刀の説明をしてきたが、少し話さないとな。
三ヶ月程前に、日本全国に十二振りの刀が現れた。まあ、俺も拾った訳だが、それはまた話そう……。
紅葉の話だと、
神刀が三振り。
伝刀が五振り。
名刀が四振り。
その様な感じだ。詳しくは追って話す。
そのうち六振りが悪しき奴の手に渡り、壮大な冒険の始まり~。ってなとこだ。
……まさに、漫画、ゲーム、小説の様な話だ。
そうだ。折角だから、俺の旅の軌跡でも聞くか?
ちょっとした暇潰しや、気晴らしにはなると思うぜ……。
重ねて、書き直しすいません……。